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2013年12月20日

クリスマス発売のGスピリッツは新日本特集!

Gスピリッツvol,30表紙画像_1.jpg

 12月25日(水)のクリスマスに発売されるGスピリッツ第30号は1年9ヵ月ぶりの新日本プロレス特集! 第23号に続く『続・金曜夜8時の新日本プロレス』だ。正確には月曜や火曜の夜8時の時代も含む88年4月までのゴールデンタイム時代の新日本を特集している。

 この特集の中では1973年(昭和48年)3月に合流して以後、選手として、副社長として、ブッカーとして新日本を支えてきた坂口征二相談役に計5時間インタビューした他、獣神サンダー・ライガーの素顔時代、武藤敬司の若手&スペース・ローンウルフ時代の青春を取材。また日本プロレスの『ワールドプロレスリング』放映開始から新日本の70年代の黄金期にプロデューサーとして手腕を振るった堀内国弥氏とお会いすることもできた。

 主な内容は以下の通り。またまた濃い一冊に仕上がっています!

【巻頭2万字インタビュー=坂口征二】
昭和の副社長兼ブッカーが振り返る「闘いのロマン」と「企業戦争」

【証言―金曜夜8時最後の世代】
越中詩郎 ド演歌ファイターの苦闘と栄光

獣神サンダー・ライガー あすなろ戦士の尖りまくり青春記

武藤敬司 月曜夜8時のスペース・ローンウルフ

【テレビ朝日から見た昭和・新日本】
堀内国弥・元プロデューサー=70年代の『ワールドプロレスリング』

■スペシャルインタビュー
ザ・ファンクスのアマリロ黄金期回想録
ジョニー・セイント=“千の技を持つ男”が明かすロイヤルマジック誕生の秘密

■連載
グレート東郷 「銭ゲバ」と罵られた男の戦前・戦後史
【第2回】なぜグレート・アントニオは外国人控室でリンチに遭ったのか?

実録・国際プロレス
【第20回】米村天心(後編)

ミル・マスカラスが「悪魔仮面」と呼ばれた時代
【第13回】宿敵ジョニー・バレンタインと合体!

アリーバ・メヒコ
“怪魚仮面”フィッシュマン 天才エストレージャの栄光と破滅
【後編】頂点を極めた男がマスクを脱いだ日

ドクトル・ルチャの現地リポート
CMLL創立80周年を祝してルテロ・ファミリーが勢揃い!

原悦生の格闘写真美術館
【第30回】「ガウン」

投稿者 maikai : 13:52 | コメント (2)

2013年12月10日

2013年度プロレス大賞選考会議

『2013年度プロレス大賞』選考会議は22人の選考委員(所用のため欠席の特別選考委員・内館牧子さんは事前ノミネート)によって昨日9日の午後1時から行われた。約2時間の選考会議の経緯と各賞受賞者は以下の通りだ。

【最優秀選手賞(MVP)】オカダ・カズチカ(2年連続受賞)
オカダの他、新日本&DDTのダブル所属となって活躍した飯伏幸太、新日本のG1、全日本のチャンピオン・カーニバル制覇に続き、ノアの『グローバル・リーグ戦2013』を制して史上初の3大メジャー・リーグ戦制覇を達成した永田裕志、1月にGHCヘビー級王者になり、この1年のノアを支えてきたKENTA、フランスのジャパン・エキスポなどのイベントを加えると17もの団体で年間186試合をこなす関本大介、プロレス転向8年にして三冠ヘビー級王者になった曙がノミネートされた。
会議進行の流れの中で、私がオカダをノミネートする形になったが、やや過保護感のあった昨年と違って、4月にIWGP王座に返り咲いてからの様々な相手との防衛戦の内容、そして何よりも業界の盟主・新日本の頂点に君臨しているという、ごく当たり前の理由から名前を挙げさせてもらった。
投票の結果はオカダ=11、飯伏=2、永田=1、KENTA=4、関本=2、曙=2。1回の投票でオカダが過半数の票を獲得して2年連続の受賞となった。

【年間最高試合(ベストバウト)】中邑真輔vs飯伏幸太(8月4日、大阪ボディメーカーコロシアム)
ノミネートされたのは①中邑真輔vs飯伏幸太(8月4日、大阪ボディメーカーコロシアム)②中邑真輔vs桜庭和志(1月4日、東京ドーム)③“黒天使”沼澤邪鬼vs葛西純(3月1日、後楽園ホール)③内藤哲也vs棚橋弘至(8月11日、両国国技館)④諏訪魔vs潮﨑豪(7月14日、後楽園ホール)⑤田中将斗vs石井智宏(2月3日、後楽園ホール)⑥KENTAvs関本大介(10月19日、ディファ有明)⑦藤田和之vs鈴木秀樹(10月26日、東京ドームシティホール)⑧後藤洋央紀vs柴田勝頼(6月22日、大阪ボディメーカーコロシアム)の7試合。
私がノミネートしたのは分裂騒動後の全日本の船出となった7・14後楽園のメインで60分3本勝負として行われた諏訪魔vs潮﨑。全日本の新たな方向性を打ち出した重厚な真っ向勝負で“プロレスラーの芯の強さ”を見せてくれたと感じていたからだ。石井のゴツゴツしたファイトは選考委員の誰もが高く評価していたし、常軌を逸した狂気を見せつけた沼澤vs葛西、118秒で終わってしまったが、観る者に恐怖を与え、鍛え込んでいなければできない攻防を繰り広げた藤田vs鈴木など、今年は緊迫感のある試合、ゴツゴツした試合、アクのある試合がノミネートされたのが興味深かった。
第1回投票では中邑vs飯伏=6、中邑vs桜庭=7、沼澤vs葛西=1、内藤vs棚橋=0、諏訪魔vs潮﨑=2、田中vs石井=4、KENTAvs関本=0、藤田vs鈴木=1、後藤vs柴田=1。この中から中邑vs飯伏、中邑vs桜庭、田中vs石井によって2回目の投票が行われて中邑vs飯伏=7、中邑vs桜庭=8、田中vs石井=6(※内館先生は不在のため、総票数は21)。
絞り込んでの2回の投票でも過半数に達する試合はなく、再び議論が交わされ、最終的には中邑vs飯伏、中邑vs桜庭の決選投票に。結果は中邑vs飯伏=14、中邑vs桜庭=7で、それまでの2回の投票と逆転した。
私は勝敗が重要視されたシチュエーション、プロレス対総合格闘技の緊張感の中で己のスタイルを貫いて好勝負を創り上げた中邑の器量&力量を買って中邑vs桜庭に投票していたが、中邑の現在のスタイルの集大成とも言えるvs飯伏の方が最終的に支持を集めた。飯伏の技量も遺憾なく発揮されたというのも大きな要因。期待の高さを上回った両者の高度な攻防と高揚感が最終的な決め手となった。この中邑vs飯伏が2013年で一番たぎった試合と言っていいだろう。

【最優秀タッグチーム賞】マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト(初)
いくつかのチーム名が挙がったが、正式にノミネートされたのは矢野通&飯塚高史、木高イサミ&宮本裕向のヤンキー二丁拳銃、諏訪魔&ジョー・ドーリング、マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイストのTMDK、バラモン兄弟の5チーム。
初回投票は矢野&飯塚=6、ヤンキー二丁拳銃=6、諏訪魔&ジョー=1、TMDK=8、バラモン兄弟=1。2回目は上位3チームに絞られて矢野&飯塚=6、ヤンキー二丁拳銃=7、TMDK=9。そして上位2チームの最終投票でヤンキー2丁拳銃=9、TMDK=12に。
イサミはユニオン、宮本は666の所属ながら大日本&DDTのタッグ王者になり、試合内容も会場人気の高さも評価されていて、私もヤンキー二丁拳銃推しだったが、久々の外国人のベビーフェース・コンビとしてノアのヘビー級タッグ戦線をリードしたTMDKに軍配が上がった。留学生からスタートしてここまで這い上がってきた努力、そしてポテンシャルの高さも評価された。
ちなみにカメラマンの選考委員から評価が高かったのはヤンキー二丁拳銃とバラモン兄弟。「撮っていて楽しい」というのが、その理由だ。

【殊勲賞】KENTA(初)
ノミネートされたのは、今年の選考会議の各賞で名前が挙がった石井智宏、MVPにもノミネートされたKENTA、曙、永田裕志、G1初優勝の内藤哲也の5人。
初回投票では石井=3、KENTA=9、曙=8、永田=1、内藤=1となり、KENTAと曙の決選投票でKENTA=11、曙=10。1票差でKENTAが殊勲賞となった。
私は曙のこれまでの葛藤、苦悩、努力も見てきたし、たとえ年下でも自分よりキャリアのあるレスラーを“さん付け”で呼ぶ謙虚さ、プロレスへの真摯な姿勢も大好きだが、ここはKENTAを推した。
曙は三冠王者になったこれからが本当の勝負、対してKENTAは選手離脱、小橋引退の逆風、沈滞ムードのノアを1年間頑張り続けて変えてきた実績がある。常に最高のファイトを心掛け、試合後には「今日はありがとう。またこの会場で会えることを楽しみにしています」と素の言葉でファンに語りかける姿は感動的だった。もしKENTAがいなかったらノアはヤバかったと思うのだ。

【敢闘賞】関本大介(初)
ここでは選考委員の間で評価が高い石井智宏と関本大介、分裂騒動の中で選手としてはもちろん、それ以外の部分でも奔走して全日本を守った諏訪魔、殊勲賞にもノミネートされた内藤哲也、活況を呈するドラゴンゲートにあって、CIMA時代から群雄割拠の時代になった中でドリームゲート王者に君臨する吉野正人の5人の名前が挙がった。
投票結果は石井=6、関本=8、諏訪魔=4、内藤=1、吉野=3。石井と関本の決選投票は石井=8、関本=13で関本が過半数以上を獲得。私は石井と関本のW受賞が望ましかったが、どちらかひとりとなれば、今年は石井推し。昨年暮れあたりから注目されるようになった石井だが、もっと早くスポットライトを浴びていてもおかしくない選手だと思う。スマートなレスラーが主流になっている今だからこそ、あの無骨なファイトが異彩を放ち、注目されるのだろう。だが、もちろん関本の受賞に異論はない。立派な敢闘賞受賞だ。おめでとう!

【技能賞】吉野正人(初)
ここにはワルの職人・矢野通、王道プロレスの継承者・秋山準、ノアから全日本に転じて常に好試合をやっている潮﨑豪、スピードマスターの吉野正人、広い意味の技能によってあらゆる面で新日本を支える棚橋弘至、殴って蹴って叩きのめすギリギリのスタイルながらハイレベルな技術で唸らせる藤田和之の6人がノミネートされた。矢野=2、秋山=2、潮﨑=6、吉野=8、棚橋=2、藤田=2から潮﨑と吉野の決選投票に。
私は全日本登場以来、カーニバル公式戦全戦で好試合を演じ、諏訪魔とのシングル2試合で未来の全日本の可能性を見せ、王道トーナメント決勝では曙を引き出した潮﨑の技能を推した。果たして決選投票の結果は潮﨑=10、吉野=11の1票差で吉野に軍配が上がった。

【新人賞】竹下幸之介
新人賞は昨年8月18日のDDT日本武道館初進出でエル・ジェネリコ相手にデビューした現在高校3年生の竹下、大相撲で培った基礎体力と、一からやり直す姿勢、朴訥としたファイトが評価されたIGFの将軍岡本、女子では10・17後楽園の仙女の世代闘争で豊田真奈美、井上貴子、ダイナマイト関西に勝った夕陽、愛川ゆず季引退後も存在感を発揮している世Ⅳ虎の4人の争いに。
私が推したのは竹下。187センチの恵まれた体格、デビュー当時は恵まれた運動神経だけの印象が強かったが、最近では身体能力、大技に頼らずに試合を組み立てているセンス、アクシデントで流血しても心が折れないファイティング・ガッツを買った。
投票は竹下=9、岡本=8、夕陽=4、世Ⅳ虎=1となり、竹下と岡本の決選投票は竹下=14、岡本=8。竹下の受賞が決まった。

【女子プロレス大賞】里村明衣子(初)
2年連続受賞の愛川ゆず季が引退したことで注目された女子大賞は里村明衣子、GAMI、高橋奈苗、赤井沙希、リン・バイロン、木村響子の5人がノミネートされた。
私が変化球的に(?)ノミネートしたのはGAMI。GAMI「女子プロレス大賞を狙う」と冗談ともつかない宣言をしていたが、WAVE、OSAKA女子プロレスを切り盛りして独特の感性で数多くの興行を開催し、女子プロレスを盛り上げているのは、確かに女子プロ大賞を狙うに十分だと思ったからだ。
投票は里村=12、GAMI=1(私だけ…)、奈苗=1、赤井=5、リン=1、木村=2で里村がダントツで受賞。
05年から仙台を拠点にセンダイガールズプロレスリングを主宰して自身がトップとして支えつつ、後進を育成し、現在の世代闘争をプロデュースする里村の受賞は誰もが納得するところだと思う。
また、以前のように該当者無しではなく、7人もの選手がノミネートされたのは嬉しい限りだ。

【特別功労賞】小橋建太
満場一致で決定!

【レスリング特別表彰】
登坂絵莉(ハンガリー世界選手権48キロ級優勝)
吉田沙保里(ハンガリー世界選手権55キロ級優勝)
伊調馨(ハンガリー世界選手権63キロ級優勝)

2時間に及ぶ選考会議の経緯は以上です。

投稿者 maikai : 06:04 | コメント (2)