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2012年07月28日

天龍プロジェクトに見たREAL

 昨日の天龍プロジェクト後楽園大会はハプニング続きだった。まずは天龍源一郎が再入院のために来場出来なかったこと。以前、手術した箇所の傷口が開いてしまったとのことだが、24日の再手術では膿を排除して改めて縫合したという。8月上旬には退院できるとのことで一安心だ。感心させられるのは、何があってもへこたれない心の強さ。12・29後楽園での復帰戦を想定しての前向きな気持ちからの再入院&再手術だった。

 第2のハプニングはセミ前のタッグマッチで嵐がロープに飛んだ際に、サードロープが外れてしまったこと。下手をすれば、嵐は頭から場外に転落しかねない状況だったが、辛うじてセーフ。一見、何でもないロープワークでもそれだけの強い力がかかっているということを見せつけるようなハプニングだった。

 そして極めつけはメインの佐々木健介&宮原健斗vs新崎人生&宮本和志で、宮本が健介の拳で失神してしまったこと。宮本は全日本の分裂騒動後の元子・全日本でデビューした第1号選手。デビュー2戦目の6人タッグで天龍と対戦。デビュー1年半後には『王道伝授七番勝負』の名のもとに一騎打ちで胸を借り、06年1月のキングスロード旗揚げ戦でも胸を借りた。それだけに今回のメインの大抜擢に張り切っていて、健介に互角のチョップ合戦で食い下がったが…最後、健介にグーをお見舞いしたところ、お返しのグーをまともにアゴに食らって昏倒してしまったのだ。宮本は担架で控室に運ばれ、大事をとって救急車で病院へ。意識朦朧の宮本だったが、心配そうな健介の顔を認めると「すみませんでした…」と詫びて病院へ向かった。怪我をした方が謝る。これがプロレスラーの試合に対する、仕事に対する姿勢。それは何回も見てきた光景でもある。だから私はプロレスを、プロレスラーをリスペクトしている。

 本当にハプニング…というよりもアクシデント。先にグーで殴ったのは宮本だから、健介にお返しを食らっても仕方がないし、立場が逆になっていたことも考えられるのだ。健介は今大会のRを“REAL”とした。そして最後、プロレスは何が起こるかわからないというREALな場面が生まれてしまった。もちろん、起こってはいけないことだが、こういう事態は常に考えられるし、当事者のレスラーたちはそういう覚悟を持ってリングに上がっている。今はただ、宮本の回復を祈るばかりだ。

投稿者 maikai : 2012年07月28日 11:34

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