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2012年02月15日

谷口周平…今、変わる時

 プロレスラーはちょっとしたことがきっかけとなって大きく変わることがある。遡れば、天龍源一郎が“全日本第3の男”になったのは「日本に居てもしょうがないから、この試合を最後にまたアメリカに行こう」と思っていたビル・ロビンソンと組んでジャイアント馬場&ジャンボ鶴田のインタータッグに挑戦した試合(81年7・30後楽園)だったし、長州力はメキシコ遠征から帰ってきてもポジションが変わる兆しもなく「もう、いい加減にしてくれ」と82年10・8後楽園のリング上で藤波辰巳に噛みついたことが革命戦士としてブレイクするきっかけになった。

 昨夜のノア後楽園の谷口周平には、そんな劇的変化が生まれそうな雰囲気があった。1月ツアーでパートナーの潮﨑豪とギクシャクして遂に決別、昨日はその潮﨑と一騎打ちを行ったが、遂に覚醒したのである。

 高校、大学、自衛隊でレスリングをやって国体に3度優勝。アテネ五輪出場が叶わなかったことから05年5月にノアに入門して、同年12月24日にデビューした谷口は、ヘビー級の逸材として早くから期待されていた。素顔の谷口は真面目で礼儀正しく、性格は温厚。そして口下手だ。そんな“イイ人”がリングにも出てしまうから、なかなかブレイク出来ずにきた。ナチュラルなパワーがあるのに躊躇なのか、遠慮なのか、発揮し切れてない。先輩の顔を思い切り殴れないという感じなのだ。また、器用にプロレスをこなさなければという意識が強すぎるためか、かえってスムーズに技が出なくてファイトがワンパターンになってしまう。本当なら、もうノアのエースの一角になっていいはずなのに、伸び悩む谷口にイライラしていたファンも少なくないはずだし、昨年12・23ディファ有明で谷口をフロント・ネックロックで締め落とした杉浦は「駄馬はいつまで経っても駄馬! 競走馬にはなれない!」とバッサリと斬った。杉浦にとって谷口は自衛隊レスリング部の後輩であり、自分がノアに入れた選手。その潜在能力をわかっているだけに我慢ならなかったのだろう。

 もちろん一番ジレンマを感じていたのは谷口本人。それが昨夜、弾けた。潮﨑相手に思い切り顔を張り、レスリング仕込みの得意のグラウンドに持ち込み、チョップに対しても頑丈な身体を誇示するように表情を変えない。そしてエプロンでバックドロップ、場外ではイスの乱打。最後はイスで潮﨑を横殴りにして反則負けを宣せられたが、後楽園ホールは谷口コール。ファンは谷口の覚醒を待っていたのだ。そして発せられた言葉はNMC入り表明だった。

 NMCのボス、KENTAは「お前の本当の気持ち、本気度が知りたい。誰かに言われてやってんのか? お前が変わりたいと思ってやってんのか? 誰もお前が変われるなんて思ってないんだ。誰ひとりとしてだ。お前自身も変われるなんて思ってないんだ」と谷口を追い込んだ。

 その上で「これが最後のチャンスだ。お前は…変われる!」とNMC入りを認める熱い言葉。ウーン、KENTAの話術も大したものだ。

 NMC入りを認められた谷口はバックステージで「俺は変わって、上に行きたい」と一言だけ。口下手なんだから無理して喋らないのは正解である。

 もっともメインの丸藤・杉浦軍とNMCの4vs4(当初は丸藤&杉浦&石森vs高山&金丸&平柳の6人タッグだったが、急遽、丸藤・杉浦軍にモハメドヨネ、NMCに谷口が加わった8人タッグに変更)ではヨネにフォールされて高山、金丸に制裁される憂目に。KENTAには「お前の本気はこんなもんか? 今までのものを全部捨てて、次の後楽園(25日)で生まれ変われ!」と叱咤された。

 人間、そう簡単に変われるものではない。でも、プロレスが生きざまを見せるものならば…谷口はプロレスラーとして「人は変われる」を体現してファンにメッセージを伝えなければならない。この人生勝負、ぜひモノにしてほしい。

投稿者 maikai : 2012年02月15日 12:12

コメント

お久しぶりです…
緊急手術、入院とバタバタでしてコメントが出来ませんでした。
すいません…

ところで谷口選手、遂に自ら動きましたね…

体格とか申し分ないので、これからの活躍に期待したいです…

投稿者 岐阜人 : 2012年02月24日 18:04

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