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2011年01月11日

藤波vs長州に望んだものは…

 昨日の後楽園ホールにおけるレジェンド・ザ・プロレスはチケットが完売! 超満員札止めとなった。目玉は藤波辰爾と長州力の13年5ヵ月ぶりの一騎打ち。82年10月8日、長州が藤波に向かって「俺はお前の噛ませ犬じゃない!」と叫んだことでスタートした抗争は日本マット界の流れを変えたと言っても過言ではない。長州の叫びは、当時としては考えられない団体内の序列を崩す発言だったし、この藤波vs長州から日本のプロレスは日本人vs外国人から日本人対決が主流になり、それはやがて全日本プロレスにも波及していく。さらにファイト・スタイルにも変革をもたらした。ロープワークをふんだんに使ったノンストップの攻防はハイスパート・レスリングと呼ばれて注目された。その戦いの中で藤波は長州の得意技のサソリ固めを逆に仕掛けて「掟破りの逆サソリ!」というフレーズが付いたが、相手の得意技を使うことは本来ならばタブーだった。藤波と長州はそれまでの日本プロレス界の風潮をことごとく破ったのだ。だからこそ2人の抗争は名勝負数え唄としてファンの心に焼きついたのだろう。

 そして昨日の超満員の観客である。ハッキリ言って、最近のプロレス会場の客層とは違っていた。彼らは何を求めて足を運んだのだろうか? ノスタルジーか、純粋に藤波と長州の久々の一騎打ちを観に来たのか? 今のプロレスにないものを求めに来たのか? 理由は何でも構わない。とにかく人を振り向かせる、足を運ばせることが重要だ。

 当たり前の現実として藤波も長州も全盛期の動きは出来ないし、使えなくなった技もある。そんな中で彼らが平成の時代に何を提示するのかを私は注目していた。かつて清原和博が「心技体の最後に残った心で戦いたい」と言ったが、私が観たかったのは藤波と長州の昭和プロレスに生きた人間ならではの殺気であり、心だ。その意味では両者とも現状の自分を見つめた上で精一杯の闘いをやってくれたと思う。長州は昨年暮れからサイパンに行って心と体を作り上げた。対する藤波は昨年12月16日に総胆管結石の手術をしてドクターストップがかかった状態だったが、心が折れることなく出来る限りコンディションを作ってリングに上がった。果たしてリングで対峙した2人の気持ちはスパークした。私とすればそれで満足である。

 ただ、この試合を「素晴らしかった」と手放しで絶賛する気はない。そうしたら今の時代の最前線に立っているレスラーたちに失礼になってしまうからだ。ただ、心技体が充実している今が旬のレスラーたちも藤波、長州の戦う姿勢や立ち居振る舞いには学ぶべき点は多いのではないか。プロレスは伝承され、進化していくものだと私は思うのだ。

投稿者 maikai : 2011年01月11日 12:07

コメント

僕は去年の名古屋でタッグマッチを観戦しました..
先発は藤波さんと長州さん....
何とも言えない感じが、堪りませんでしたよ..

そして、これがシングルとなると...

生で観戦したかったです.....

投稿者 岐阜人 : 2011年01月12日 17:39

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