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2011年01月05日

東京ドームで感じたこと

 昨日は新日本のドーム大会。私は1・4東京ドームを正月のプロレスのお祭りであり、普段はプロレスを観ない人たちに対するサンプラーだと思っている。その意味では難しいことを抜きに楽しい大会だったと思う。

 イベントの進行及び演出はもはや言うことはないし、ルチャ、TNAのアメリカン・プロレス、ジュニアの究極のカード、遺恨マッチ、対抗戦、新日本の昨年の流れからの本流の戦い、そしてIWGP戦…と、一つの大会で様々なプロレスが提供される。全13試合というのは多過ぎる気がしたが、ちらし鮨のように多くのものが楽しめるだから、贅沢というもの。その中で観た人たちが自分の好みの選手、試合、団体をそれぞれチョイスしていけばいいと思うのだ。

 試合をひとつひとつ書いていくとキリがないので、私の個人的な好みだった試合を挙げると、まずは矢野vsRVDのハードコアマッチ。矢野のプロレスの幅の広さが認識できた試合だった。永田vs鈴木の“闘い”が全面に出ていた一騎打ちはやはり私好み。デヴィットと飯伏のIWGPジュニア戦は広いドーム空間に伝わる試合だったと思う。やはりドームにはこういう試合が必要だろう。

 後半戦では中邑vs潮﨑、真壁vs田中、小島vs棚橋の3試合はいずれも面白かった。中邑vs潮﨑はボマイェとチョップの激突を基盤としたわかりやすいものだし、真壁vs田中は小細工のいらない試合。小島vs棚橋はドーム大会という特別な中でキッチリと見せてくれた。棚橋はラリアット封じのための右腕集中攻撃というプロレスの基本に沿った攻めを展開したことについて「泥臭い動きになって、俺らしくないけど…」と苦笑していたが、それによって試合がきちんと成立した。以前、ある団体のレスラーが「棚橋さんって派手な今風のレスラーに見えますけど、実際には地味ですよね。オールドスクールのレスラーだなって思いますよ」と言っていたが、私もその通りだと思う。ハイフライフローという実は単純な技を説得力あるフィニッシュ技に持っていく試合の組み立てには常に感心させられる。

 また、時代の最先端を行くデヴィットが「オールドスクール・スタイル、ニュージェネレーション・スタイル、スーパージュニア・スタイル、あるいはヘビー、ジュニア、ルチャ・リブレ、ストロング・スタイル…いろいろプロレスのスタイルの見方があるけど、自分の考えとしてはプロレスをひとつのものとして、より良いものを作っていきたい」とコメントしていたのが印象的だった。

 バラエティに富んだドーム大会を観ると「プロレスのキャパシティは広いな。それこそ何でもありだな」と痛感させられるが、根っこはひとつ。プロレスは時代に対応して変化していくが、その根っこを忘れなければ大丈夫だという気がした2011年1月4日だった。

投稿者 maikai : 2011年01月05日 15:11

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