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2010年03月24日

Gスピリッツ第15号の表紙を公開します!

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3月31日(水)発売のGスピリッツ第15号の表紙です。概要は以下の通り。
【証言】
グラン浜田/ヒロ斉藤/大塚直樹/新倉史祐/丸藤正道/ザ・グレート・サスケ/ソラール/マスクド・ハリケーン/ビシャノ3号/カネック/ブラックマン/ペロ・アグアヨ
佐山聡「30年目の回想」
【検証】
覆った初期マスクの定説 “元祖”カバジェロ・ティグレ
初公開――謎の未着用マスク
幻の『伝説』&『IIIマーク』
【ロングインタビュー】
ケンドー・ナガサキ
【検証企画】
ウラカン・ラミレス/長沢秀幸/柴田勝久
【好評連載】
AWA概史――後編
実録・国際プロレス
詳しい内容はこのダイアリーで追って紹介していきます!

投稿者 maikai : 01:25 | コメント (8)

2010年03月19日

やっぱり天龍は凄い!

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 昨日のリアルジャパンプロレス後楽園における初代タイガーマスクと天龍源一郎の試合は、今のプロレスの試合とは明らかに趣が違うものだった。現実的な問題として初代タイガーも天龍も全盛期の頃のようなファイトは出来ない。だが、そこに生まれた迫力、凄味は今のプロレスにはないものだったのだ。

 今の試合はスピーディーだし、技も高度だし、技術の競い合いが主流だが、初代タイガーvs天龍は「キックか? チョップか?」という非常にシンプルなもの。それでいて観る者を興奮させたのは“相手の心をヘシ折る戦い”だったからだと私は思う。天龍のチョップ、顔面ステップキック、グーパンチ、イス攻撃…どれもこれもがエゲツなかった。そして天龍の顔面ステップキックを食って怒った初代タイガーのキックも半端じゃなかった。そこに「この野郎!」「お前の心をへし折ってやる!」という感情があるのだから凄くないわけがないのだ。

 それにしても、初代タイガーをあそこまで厳しく攻めた選手が他にいただろうか? 初代タイガーはキレたら何をやるかわからない狂気を秘めているから、みんなギリギリのところで気を遣っていたように見えたし、あるいは“伝説のスーパーヒーロー”ということで遠慮があったような気もする。ところが天龍はお構いなしなのだ。やはり天龍は凄いプロレスラーである。
(写真提供=神谷繁美)

PS.武藤の欠場について「引退してください」という主旨の書き込みがあったが、案の定、それについて多くの反応があった。私の判断として元ネタの書き込みを削除、それに対する意見も載せないことにした。これは私のブログなので、私の意見を書かせてもらうが、武藤がどれだけ悩んで決断したかを記したにもかかわらず「引退してください」とバッサリ切るようなニュアンスの意見があったのは残念だった。もちろん人それぞれ、考え方や感じ方は違うわけだが、それが私の偽らざる素直な気持ちだ。

投稿者 maikai : 12:32 | コメント (5)

2010年03月12日

大人向けの初代タイガーマスク特集

 Gスピリッツ第15号の発売日が3月31日(日)に決定した。今回は初代タイガーマスク特集。それも81年4月23日のデビューから83年8月の引退までの黄金時代に絞ってのものだ。

 実は初代タイガーマスクを特集するのはGスピのかねてからの念願でもあった。恐らく初代タイガーマスクと聞いてパッと頭に浮かぶイメージは“華麗なる四次元殺法”“子供たちのスーパーヒーロー”“天才児”といったものだろう。でも、それが初代タイガーマスクのすべてなのか? そして誰が見ても「凄い!」「素晴らしい」「天才児だ」と言うだろう。では、何が凄くて、何が素晴らしくて、どこが天才児なのか…そこをきちんと検証して解き明かしたのが今回の特集。難しい課題にチャレンジしたと思っている。

 現在発売されているDVDを観ると、今のプロレスの方がはるかに空中殺法は進化しているはずだし、試合の組み立ても緻密になっているはずなのに、初代タイガーマスクのファイトは今見ても新鮮で、古い感じがしない。それは一体、なぜなのか? そんな素朴な疑問を出発点に初代タイガーマスクの華麗なるファイトの裏にある本当の姿、本当の凄さを様々な視点からGスピ流に深く掘り下げてみた。つまりは“大人向け”の特集である。

 きっと初代タイガーマスクのファンは今週号の週プロのタイガーマスク特集を読んだだろうし、あるいはその特集を読んで興味を持った新しいファンもいると思う。そんな人たちにもぜひ読んでもらいたい。

投稿者 maikai : 14:02 | コメント (2)

2010年03月10日

武藤敬司の前向きな決断!

 武藤敬司の右膝がとうとうパンクしてしまった。昨日の午後3時から記者会見を行って、4月上旬に右膝の手術をするために12日の銚子大会から欠場することを発表したのだ。6日&7日の戦国武将祭は取材に行っていないが、2月28日のパワプロ興行で「膝が痛てぇんだよ」と言っていたし、7日の後楽園の試合でもエプロンや場外で座り込んでいることが多く、試合後には中之上の肩を借りなければ引き揚げられなかったほどだったから気になっていたが、12年ぶりに右膝にメスを入れることになったのである。

 12日からの欠場ということは、21日の両国大会も欠場。何よりこの年齢でメスを入れるというのは凄い決断だと思うが、今年に入ってから夜も眠れないほどの痛みがあったというから、もはや手術しか選択肢がなかったのだろう。

「膝の痛みもあるけど、今シリーズに入ってから周りの足を引っ張ってんじゃねぇかなっていう精神的な痛みもあったよな。やろうとしてもできない…レスラーとしてはやっぱりクォリティを追求しているわけであって。それが出来ないってことは、やっぱり手術するしかないなって」と武藤。

 今回で右膝の手術は4回目。12年前に両膝の手術をしており、その時の主治医と相談して今回の決断に至ったという。前回は内視鏡による半月板損傷の手術で、3ヵ月で復帰できたが、今回は変形性膝関節症による右膝関節内遊離体の除去手術。いわゆる関節ネズミというものだが、3~5センチぐらいの関節ネズミを30~50個除去しなければならず、今回は膝を開けなければいけない状態。開けてみなければ、どれぐらい大きな手術になるかわからないらしい。

「治療っていうよりも、復帰出来るための手術だからさ。完治はないんだよ。普通の人と同じ状態には戻らないわけだから。関節ネズミを除去して痛みを取り、そして膝の可動域を広げるってことだよな」という悲壮な決意だ。

 それでも常にプラス思考の武藤は前向きで「人工関節にしたら問題なく日常生活が送れるらしいよ。ゴルフだって出来ちゃうらしい。でも、それをやったらリングに上がれなくなるもんな。まあ、医学も進歩しているから、5年、10年と頑張っていたらプロレスもやれる人工関節ができるかもしれないもんな!」という言葉も飛び出した。

「俺がいようが、いまいが、全日本プロレスは残らなきゃいけない。いつかは武藤敬司の肉体は滅びるんだからさ、それで全日本が滅びたら本末転倒だよ。俺がいない全日本に不安もあるけど、こんなものはなるようにしかならないからさ。逆にみんなチャンスなんだから頑張ってほしいよ。俺にジェラシーを感じさせるような現場になっていてほしいよな」

 武藤敬司も、全日本プロレスもここが踏ん張り時。頑張れ!

投稿者 maikai : 11:54 | コメント (3)

2010年03月05日

龍魂点火

 昨日は4月19日に新宿FACEで開催される『天龍プロジェクト』旗揚げ戦の記者会見。こうした会見は各社ともに若い記者が取材することが多いが、昨日ばかりは天龍の相撲からの転向会見も取材している大御所・門馬さん、デイリースポーツは80年代から取材しているベテランの宮本さんの姿が。途中からWAR担当になり、確か初めての地方の試合で試合後に飲みに行って『みちのくひとり旅』を歌い、「お前、顔は三沢で、歌は川田か!?」と余計に飲まされてしまった経験を持つ東スポの楠崎クンも登場と、懐かしいメンバーが揃った。みんな天龍に思い入れがあるのだ。

 天龍に言わせると、今回の旗揚げは「自分の居場所探し」。去年の暮れに会った時に天龍は「天下の素浪人、いかに生き抜こうかね?」と言っていたが、やはりそれはプロレスのリングだった。

「人間は何かしていなきゃ生きていけないからね。2月22日の折原の興行にオファーがあって、尻に火がついたよ。体を動かして自分自身で糧を得るしかないから。やっぱりリングの中で戦っているのが、一番俺らしいなってことだよ」と天龍。

 4・19のカードはメインから天龍源一郎&高木三四郎vs嵐&ディック東郷、WARのインター・ジュニア王座が賭けられたドラゴンゲート提供による望月成晃vs横須賀享vs谷嵜なおきの3WAYマッチ、井上京子&澤宗紀vs豊田真奈美&矢野啓太の女子&バトラーツ混合のミックストマッチ、ベアー福田vsチャンゴ、そしてオープニングは百田光雄vs折原昌夫。

 こうしたラインナップを見ると「面白ければ何でもあり」のWARを思い出す。「ハコ(会場)が小さくても、お客さんに心地よく帰ってもらうのが理想。WARの延長線上とは言わないけど…激しく、わかりやすいプロレスを提供したいね。佐山聡が言うようにプロレスは娯楽の王様。それに少しでも近づいていけたらと思うよ。だから質のいい選手を集めてやっていきたい」と天龍。

 初タッグとなる高木三四郎については「褒めすぎかもしれないけど、彼は今の日本プロレス界のスピルバーグだと思うよ。新しいことを考えてファンに飽きさせないプロレスを提供している。レスラーとしては、ある時は人を立て、ある時は自分が目立とうというメリハリがあるよね。相手になるディック東郷は受け身が上手でメリハリがあるし、そこに俺と嵐がいれば、面白い試合になると思うよ」

 個人的にちょっと感じるものがあるのはベアー福田が参戦すること。実はベアーの父親は天龍の飲み友達。私も何度も一緒に飲ませて頂いた。先日の圓楽師匠の襲名披露パーティでもお会いした。よく飲んでいた頃のベアーはまだ小学生。それが天龍と同じリングにプロレスラーとして立つのだから、感慨深いものがある。

 還暦にして、再び自分の足で歩きだした天龍源一郎。最後の天龍革命が今、スタートする。

投稿者 maikai : 11:13 | コメント (2)

2010年03月03日

六代目・圓楽師匠、おめでとうございます!

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 昨日の夜は三遊亭楽太郎師匠の六代目・圓楽襲名披露パーティーにお呼ばれして帝国ホテルへ。とにかくビックリ! 何と出席者の数712人。それも各界の著名人がズラリとテーブルに並んだのである。

 私が天龍さんを通じて師匠とお酒を飲ませていただくようになったのは天龍革命スタートからだから、もう23年前。とても気さくな方で、当時20代の若僧記者だった私にも、ただのプロレス&酒好きの人という感じで接してくれ、ハワイでお会いしたこともあった。そんなお付き合いをずっとさせてもらっていたから、昨日の錚々たる出席者を見て「やっぱり凄い人なんだなあ!」と、当たり前のことを実感したわけだ。

 あいにく天龍さんは所用のために欠席になってしまったが、私のテーブルはアニマル浜口さん、百田光雄さん、全日本の武藤社長、カズ、渕さん、風間ルーちゃん、京平さん、海野ちゃんという気心の知れた人たちばかりだったから、リラックスしてパーティーを楽しませていただいた。ちなみに他のプロレス関係者は、ノアの田上社長、永源さん、ヨネ、藤波夫妻、健介&北斗夫妻、邪道&外道、ウルティモ・ドラゴン、ハヤブサ、TARU、池田大ちゃん、SUWAといった面々。パーティーの詳細を知りたい方は、昔よく師匠や天龍さんと一緒に飲んでいた仲間・ルーちゃんのブログ(風間ルミ~enjoy life~)をどうぞ!

 師匠、4時間にもわたる襲名披露パーティー、お疲れさまでした。お招きありがとうございました。そして、おめでとうございます。六代目・圓楽に期待しています!

投稿者 maikai : 20:57 | コメント (1)

2010年03月02日

BUBKA!

 今の私は様々な媒体で原稿を書いているが、現在発売中のコア・マガジン発行『BUBKA』4月号でも私の記事が掲載されている。

『BUBKA』はアイドル+カルチャー+超ヤバネタ情報マガジン。編集部の人には失礼ながら、正直なところ、最初は抵抗がないこともなかったが、ミスター・プロレス還暦記念として天龍源一郎の特集を組むということで原稿を書かせてもらうことになった次第。

 とにかく『BUBKA』のM副編集長が大の天龍ファンで、1月11日の若林アナ&天龍トークライブにも来ていた。そこで知り合い、M副編集長の熱い天龍愛に私もほだされてしまったわけだ。

 さて、天龍特集は全6ページ。専門誌以外でこれだけのスペースを割くのは異例のことである。そして私は見開きで『人間・天龍源一郎の魅力』を書かせてもらった。

 この特集でプロレスに興味がない人がプロレス、天龍に興味を持ってくれたらファン層の拡大に少しはつながるかなあと思ったりしている。まあ、全日本がS1とコラボしたような感覚だ。

 ということで、読んでみて下さい!

投稿者 maikai : 12:11 | コメント (2)

2010年03月01日

ノアに参戦した外部の選手に感じたことは

 2月に入ってからGスピリッツ(今月下旬発売予定)の取材&原稿、その他の仕事がドドッと重なってしまったため、試合会場にもほとんど行けなかったし、半月以上もダイアリーを更新出来なかったが、今日は久々に書いてみたいと思う。

 題材はノアの日本武道館大会。昨日の大会は様々なことがあったが、外部から参加した選手たちについて書いてみたい。

 まずはNOSAWA論外。論外は欠場中の谷口の代打として丸藤とタッグを結成して秋山&健介と激突した。結果的には秋山と健介にボロボロにされ、エグイ角度のエクスプロイダーで惨敗を喫してしまったが、注目すべきは客の視線をすべて自分に集中させて試合の主役の座をもっていったことだ。丸藤とのやりとりで笑わせ、やられっぷりのよさで客席をどよめかせ、要所では秋山に超高校級ラ・マヒストラルを決めて魅せるところはきっちり魅せるなど、観客を掌に乗せた。体の小さい論外が日本国内、海外で今まで生き残ってきたのは、こうしたしたたかさ、巧さによるものであることを改めて感じさせてくれる試合だった。とにかく客の印象に残って自分の商品価値を上げるという論外の生き方は立派なプロだと思う。

 青木篤志の閃光十番勝負の最後の相手として登場した鈴木みのるは、青木を完膚無きまでに叩きのめした。鈴木は関節勝負を挑んできた青木をすべての面で翻弄、最後は青木の得意技である腕十字をキッチリと極めた。ノアの中では心の強さと過激なファイトで知られる青木も、鈴木の前では赤子同然という感じだった。

 鈴木は青木の腕十字を「見様見真似」とバッサリ切り捨てて「自分の腕を何度も折られて体を張って覚えてきた十字の違い」と言い放ち、さらに「十字を仕掛けて、どうやったら勝てるか知ってるか? 心を折った時だよ。極まる=相手の心を折るってことだよ。相手の心を折るにはよ、殴る、蹴る、絞めるもある」と言葉を続けた。

 これは青木にとって大きなヒントだったと思う。鈴木は容赦なく、十番勝負最終戦の青木に身をもって御祝儀を贈ったのだと思う。この試合は何年かしたら、青木にとって大きなターニング・ポイントになっているのではないか。

「ノアに上がる理由を確認する」と武道館のリングに上がった川田もまた、何度も修羅場を潜ってきた男の底力をイケイケの森嶋に見せつけた。あの森嶋の巨体に真っ向から相対したということは川田のプロレスへのモチベーションが下がっていない証拠。そして正面からの打ち合いでナックルを顔面にぶち込んだところに川田の凄味を見た。実際には反則だが“ここ一番!”という時にこういうことを平気でやってしまうのが川田の強さだ。それは前述の鈴木にも言えること。ギリギリのラインのことを平然とやれるかやれないかの差が、昭和を生きたレスラーと今の平成のレスラーの違いのような気がする。

 そしてメインで杉浦のGHCヘビー級王座に挑戦した真壁だ。昨日の真壁は気温的には正攻法のファイトだった。これまでノアではやりたい放題でヒールとしてのキャラを全面に押し出していた真壁だが、実際にはいわゆるヒールではない。これまでのファイトは自分のインパクト作りのためで、昨日のファイトこそが本当にやりたかった試合だったのではないかと思う。

「杉浦の方がよ、ノアの威信、ノアの未来とか、背負う者が大きかったってことだな。俺なんてよ、背負うもの何もねぇからよ、その差だよ。あいつ、大したもんだよ」とコメントする真壁の顔は実に爽やかだった。真壁は「背負うものがない」と言ったが「ノアに出場してGHCに挑戦するからには、俺がノアを盛り上げて、その上でベルトを獲ってやるよ!」という気概があったはず。それが前哨戦での一連のやりたい放題であり、本番のタイトルマッチでの正攻法だったように思う。真壁は真壁なりにノアを背負っていたのだ。そして真壁が持つ大きな要素はどんなに憎まれ口を叩こうとも、たとえ結果が出せない時でもファンに支持され、商品価値が下がらないことだ。

 外部の選手は生き抜くために辛い思いをしてきている人間が多い。そして、その経験の中で身に付けた技術や知恵がある。外部の選手からノアの選手が学ぶべき点は数多くあると感じた昨日の武道館大会だった。

投稿者 maikai : 15:20 | コメント (2)