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2009年12月25日

良くも悪くも…初期FMW

 昨日は新木場でターザン後藤30周年&FMW再旗揚げ興行が行われた。タイトルの『良くも悪くも…』は、いい部分でも悪い部分でも初期のFMWを思い出させてくれた興行だったということ。

 いきなり悪い部分を書いてしまうが、イベントとしては出たとこ勝負、行き当たりバッタリのドタバタだった。20年前のFMW旗揚げ時、プロレス・イベントの経験があるスタッフはのちにW★INGを旗揚げした茨城清志氏とレフェリーを買って出たウォーリー山口氏ぐらいしかいなかったが、昨日のスタッフはプロレス・イベントの経験者は皆無という状態。リングアナの久保田氏は選手コールもゴングを叩くのも初めてという状態だったし、音響や照明の演出を出来る人間もいない。進行チェックを頼まれて手伝いにきていたプロレス・イベントに精通しているY氏が急遽、音響と照明までやることになり、さらに某団体のM選手が救援に駆けつけるという有様だった。

 そして私はインターネットのスティッカムTV(26日=20時~21時放映)の解説を前日に頼まれたのだが、実況アナウンサーが不在! 実況と解説ではまるっきり仕事が違う。実況はプロのアナウンサーでなければ無理だ。その意味では大日本プロレスの登坂さんが実況をやっているのは尊敬に値する。また、全日本の解説の時にはモニターを見ながら、どんな場面をどんな角度で映しているかをチェックしつつ喋るのだが、モニターがないから自分の目で見ていることを喋るしかない。結果、実況なしでゲストのグラビア・アイドルの松坂南さん、斎藤えり菜さんととにかく雑談形式で喋るという、私としては恐ろしい展開になってしまったわけだ。また前半の試合ではセコンドがいないから、一番前の本部席に座っていた私はいきがかり上、紙テープを片付けたり、ミス・モンゴルのガウンを受け取ったり、アピールしたい選手にマイクを渡したり…と、ほとんどスタッフ状態。TVの喋りに専念できるのか不安を感じたものだ(苦笑)。

 というわけで大会の進行はグダグダだったが、その分、リングに上がった選手は頑張ったと思う。オープニングは藤田峰雄vs円華、第2試合ではミス・モンゴル&木村響子vs紫雷姉妹のFMW・OGvsインディー姉妹女子プロレスという“しっかりしたプロレス”を提供した上で、第3試合は蟹KINGvsバカボンのパパの下町ヘビー級選手権の“お笑いプロレス”、お笑いの後は高瀬大樹vsサセの異種格闘技戦。圧倒的な強さを見せて「プロレスラーはこんなに弱いのかよ!」と観客を煽った高瀬は、初期FMWで活躍したキックボクサー、上田勝次を思わせた。続いて鮎川れいなvsキャロットのニューハーフ世界王座決定戦。お笑いやニューハーフから異種格闘技戦まで…これは初期FMWの「何が起こるかわからない」「何でもあり」「オモチャ箱をひっくり返したようなプロレス」というコンセプトに沿ったものだ。セミではリッキー・フジ&GOEMON&ザ・シューター1号のFMW・OBがターザン後藤一派の松本トモノブ&グレート・サタ&ザ・すずめに胸を貸した。

 いよいよメイン。大仁田厚&ターザン後藤が約15年ぶりにそろって入場するや、会場の空気が一変! 熱狂という言葉ふさわしい、熱くて激しい空間になった。そう、これが初期FMWの空気だ。それまでグダグダでも大仁田&後藤の登場、そして大暴れによって観客の興奮はピークに達する。メインイベントは私を初期FMW時代にタイムスリップさせてくれた。

 試合後の大仁田劇場。本部席にいた私を指さしてニヤッと笑った大仁田は、ペットボトルの水を口に含むと、レザーのジャケットを着ているというのに私めがけて聖水を大噴射! おかげで発生したオサノ・コール! 大仁田さん、ありがとう(苦笑)。1981年8月のテネシーからの付き合いだもんね。親愛の情として、冷たい水を受け止めました。

 それからポーゴさん、私の肩に手をかけてくれてありがとう。私のレザー・ジャケットは水浸しになっただけではなく、アナタの血もしっかりと付いていました(涙)。

 ということで、私にとっては様々な意味でインパクトの強いクリスマスイブだった。

 最後に真面目なことを書くと、のんびりした昔の時代だったらグダグダ感もひとつの味としてお客さんも優しく見てくれたかもしれないが、今の時代はそうはいかない。昨日は照明&音響を担当したY氏とM選手、レスラーとデューク佐渡レフェリーの機転によってサマになったが、お金を頂くイベントならばスムーズな進行は当然の義務だし、レスラーとレフェリーがリング上に専念出来る環境を作るのは当たり前のこと。 スタッフの方々は初めての経験で戸惑いもあっただろうし、テンパッていたのもわかるが、今回の興行を反省材料にしてプロレス・イベントというものを勉強してほしい。

投稿者 maikai : 2009年12月25日 18:19

コメント

解説(?)兼セコンド、お疲れ様でした。

お気の毒な話ですが、最高に面白いです(笑)

僕の方は…、スムーズな進行を心掛けます!

投稿者 拷問コブラ : 2009年12月27日 17:42

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