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2009年12月11日

ライダーの涙、みのるからの餞別

「金曜夜8時の金八トリオ、昭和の時代は終わったんだよ! 俺と高山が相手してやる。これぞ、お前らが言うストロング・スタイルだろ!」(鈴木みのる)
「昭和の時代が終わったことをわからせてやる。今のプロレス界、てめぇらがこうしたんだろ!?」(高山善廣)

 昨日のリアルジャパン後楽園大会のメインは初代タイガーマスク&藤波辰爾&長州力のレジェンド・トリオと高山善廣&長井満也&関本大介の激突。藤波が関本を足4の字固めで下した直後に鈴木みのるがリングイン。冒頭のアピールとなった。2010年はリアルジャパン・マットも世代闘争に突入することになる。

 さて、昨日の大会で私の印象に残ったのは仮面シューター・スーパーライダーと、セミの鈴木みのる&スーパー・タイガーvsザ・グレート・サスケ&和田城功におけるみのると和田の攻防だ。

 ライダーは9ヵ月ぶりに怪我からの復帰戦。ここまで時間がかかったのは怪我はもちろんだが、6月13日の三沢さんの事故があったから。試合後のマイクで自ら喋ってしまったから書いてしまうが、ライダーは足利工業大学附属高校のレスリング部で三沢さんと同期。ライダーが主将で三沢さんは副主将だった。高校卒業後、三沢さんは全日本プロレスに入門。ライダーは佐山聡のスーパータイガージムに入って修斗の道に進んだが、プロレスも好きでマスクマンとしてプロレスラーにもなった。

 ライダーの復帰に時間がかかったのは「あいつがここまで愛して大切にしたプロレスを中途半端な気持ちでやれない」という想いがあったからだ。

 ようやくカムバックを決意し、第2試合でチーム太田章の山本裕次郎と対峙したライダーは全身から闘志を発散させ、腕ひしぎ十字固めで勝利。そしてマイクを握った。

「再び9ヵ月ぶりにリングに上がる勇気を与えてくれた素晴らしき友に感謝し、祈りを捧げたいと思います。彼は、プロレスは単なるエンターテインメントじゃない、男の真剣勝負であるということを命懸けで教えてくれました。僕はタイガーマスクのように望まれてマスクマンをやっているわけではありません。仮面ライダーになりたいという気持ちを投影した自己満足でした。でも、友が与えてくれた命懸けのメッセージに自己満足じゃなくて、魂をもってこたえていきたいと思います」

 さらに言葉を続けた。「三沢光晴という偉大なプロレスラーの名前を決して忘れないで下さい!」

 ここまで喋ってしまえば、正体を明かしたも同然。だがライダーはそれを承知で三沢光晴への想い、プロレスへの想い、これからの決意を涙ながらに語ったのだ。ライダーは本当に三沢光晴を、プロレスを好きなんだと思う。三沢さんと同い年だから今年で47歳。それでも仮面のヒーローとしてリングに上がり続ける覚悟を決めたライダーの今後を見つめていきたい。

 セミでは1・17後楽園の大谷晋二郎戦で引退するリキプロの和田がみのるに向かっていった。和田は03年7月デビューだからキャリア6年半になるが、そのほとんどは怪我との戦いだった。私は彼の練習熱心な真面目な性格、そして真っ向から相手に向かっていく武骨なファイトが好きだ。

 そんな和田にとって、みのると一戦交えることはレスラー人生で大きなメモリアルになるはず。試合前からみのるに突っかかる和田。これに対してみのるは先発を買って出たかと思いきや、和田に触れずにスーパー・タイガーにタッチ。以後もまるで「お前みたいなハナクソは相手にしてねぇんだよ」とばかりに和田が出てくるとスーパー・タイガーに任せる展開が続いた。

 だが、やはりみのるはみのるだった。終盤には和田が仕掛けたチョップ合戦に応じ、さらに和田のサソリ固め、ラリアットを真正面から受け止めた上でスリーパー、そしてゴッチ式パイルドライバーでグサリとキャンバスに突き刺して試合を決めたのである。

 これはみのるなりの志半ばで去らざるを得なくなった者への餞別だと私は受け止めた。やっぱりみのるは“世界一性格の悪いイイ奴”だと思う。

 惜しむらくは、和田が試合の中盤で左足を負傷して全力を出せなかったこと。1月17日、最後のリングには万全の状態で上がって、悔いのないラストマッチをやってくれることを願う。

投稿者 maikai : 2009年12月11日 13:32

コメント

ライダーの復帰...そして三沢さんへの想い..感動です..
それから鈴木みのる選手..時折、ファンサービスでもこういうところを見せてくれます..良い人です..

投稿者 岐阜人 : 2009年12月11日 18:02

本当に、鈴木みのる選手はこういうとき、いつも粋な計らいをしてくれますよね…。
口は悪いがやさしくて強い。
プロレスラーの鑑のような男だと私は思っています。

投稿者 DAME : 2009年12月12日 14:12

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