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2009年12月05日

ジャマールよ、安らかに…

 全日本プロレスの外国人ユニットRODで活躍したジャマール(本名エドワード・ファトゥー)が12月4日、心臓発作で亡くなった。まだ36歳の若さだった。

 今やパッケージ・プロレスが確立されている全日本。その大きな原動力になったのが、TAKAみちのく、太陽ケア、ジャマール、ブキャナン、ディーロ・ブラウンのRODだ。当初はヒール・ユニットだったが、彼らの素の性格がリング上から垣間見られ、さらに極悪ユニットのブードゥー・マーダーズの参入によって、気付いてみたらRODはベビーフェースのユニットに。特に“陽気で動けるデブ”のジャマールの人気は高かった。

 彼が全日本を去ったのは2005年の末。WWEにウマガとして復帰することが決まったからだ。最後の試合は05年12月5日の大田区体育館だった。

 GAORA中継の解説者でもある私は、この日が彼の全日本のラストマッチだと知っていたが、観客には知らせずにフェードアウトすることになっていた。だが、試合前恒例のRODタイムではリングサイドのカメラマンからカメラを奪って仲間たちと記念撮影、TAKA&ディーロと組んでの健介&勝彦&雷陣相手のラストマッチには、ブキャナンとディーロがセコンドに付いた。そして雷陣をフライング・ソーセージで沈めて勝利したジャマールは健介らの日本組にも握手を求め、RODタオルで溢れる涙を隠した。TAKAは号泣、他のRODのメンバーも目が真っ赤。こうした光景を目の当たりにしたら、観客も「お別れ」を気付いたはずだ。

 リングを降りたジャマールは放送席まで来て、笑顔で私に握手を求めてきた。どんなに人気が出てもヒール的要素を大切にしていたジャマールが公の場でこんなアクションをしたのは初めて。この時、「ああ、やっぱりジャマールはWWEに帰ってしまうんだなあ」という実感が湧いて目頭が熱くなった。

 私はいつか、ジャマールが全日本のリングに戻ってきてくれると信じていた。また彼の試合を解説できると思っていた。今年6月、WWEを解雇になったという知らせを聞いて「2010年には帰って来てくれるだろう」と思っていただけに今回の悲報は残念でならない。

 全日本のファンも、我々放送スタッフも貴方のことを愛していました。ジャマール、安らかにお眠りください。

投稿者 maikai : 2009年12月05日 16:27

コメント

後楽園ホールの入り口エレベターで笑いながらサインしてくれたのがいい思い出です。あと大田区体育館でエデイの追悼セレモニイの悲しそうな顔、彼も逝ってしまった。おつかれさまでしたそして安らかに

投稿者 makira : 2009年12月07日 06:01

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