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2009年09月30日

Gスピリッツ第13号情報PART2

 三沢さんの事故が起こった時、「あの受け身の天才の三沢さんが…」というフレーズがよく使われていた。その他にも「プロレスは普通の格闘技と違って相手の技を光らせなければならず、受け身の天才の三沢さんは相手の技を受けまくった」というような記事もあった。

 だが、プロレスにおける受け身とは何なのか? 三沢光晴の受け身のどこが天才的なのかに言及したものはなかった。ここを掘り下げなければ『プロレスラー、三沢光晴』の実像は見えてこないのではないか。そんな視点からGスピでは『受け身』について真正面から取り組んでみた。

 巻頭の渕正信インタビューでも三沢光晴の受け身の巧さについて語られているが、さらにザ・グレート・カブキ、TAKAみちのく、丸藤正道の3人にテーマを『受け身』に絞って話を聞いている。

 日本プロレス時代から受け身の巧さに定評があり、70~80年代のアメリカ・マットを経験しているカブキ。出発点がユニバーサル・レスリング連盟というルチャ・リブレで、その後にWWEでも活躍した職人TAKA。ジャイアント馬場最後の愛弟子で、最先端の受け身の技術を身に付けている丸藤。受身の本当の意味、具体的な技術、それは相手の技を光らせるものなのか…達人たちの話は深い。

 彼らが語る受け身の概念、技術を頭に入れてプロレスを見ると、改めて「プロレスって深いし、凄いな!」と思ってもらえるはずだし、三沢光晴の凄さもハッキリと見えてくるはず。

 Gスピリッツ第13号は本日発売です!

投稿者 maikai : 10:55 | コメント (1)

2009年09月29日

Gスピリッツ第13号情報PART1

 明日30日(水)、いよいよGスピリッツ第13号が発売になる。特集は『三沢光晴を究める。』。以前にも書いたように今号はいわゆる三沢光晴追悼号ではない。三沢さん関係の書物はその人間性、心の強さの面からのアプローチがほとんどだが、Gスピでは純粋にプロレスラーとしての三沢光晴の資質、凄さを改めて検証してみた。誰もが「三沢は天才だった」と言う。では、どこが天才だったのかをきちんと検証して伝えるのが我々の義務だと思ったからだ。そして当然、四天王プロレスというものも突き詰める必要がある。今回の事故を「頭から落とすプロレスの帰着点」と結論づける人も少なくないし、ここ何年間か「四天王プロレスがプロレスを壊した」という風潮もある。だが、本当にそうなのか? そもそも四天王プロレスとはどういうものなのかも噛み砕かなければ、何も見えてこない。

 四天王プロレスは一朝一夕に出来上がったものではない。そこに辿り着くまでに3年もの時間を要している。この3年のプロセスがなければ四天王プロレスは生まれていなかった。その出発点は何だったのか、どういう試行錯誤があったのか? なぜ三沢は素顔になってからの必殺技にエルボーとフェースロックを選んだのか? 歴史を丹念に紐解いていくと次々に出てくる疑問を四天王プロレス黎明期の現場責任者だった渕正信に洗いざらい聞いてみた。

 きっと読後には「なるほど、そうだったのか!」と感じてもらえると思う。実は三沢のエルボー、フェースロックには今までどこにも語られていない深い意味があるのだ。

Gスピは好きな記事から読んでいただいて結構なのだが、今号に限っては、まず渕正信が語る「聖域」の深層から読んでいただきたい。

投稿者 maikai : 09:59 | コメント (0)

2009年09月28日

祭と清算、そのあとには…

 主催者発表17000人! 昨日の日本武道館は久々に入ったと実感できたし、熱を体感できた。

 三沢光晴追悼興行は熱い祭だった。そう、天に召された三沢光晴を祭るイベントだった。ノアの選手とレギュラー参戦している選手、関係者はもちろんのこと、三沢さんと縁ある鈴木みのるが、天龍源一郎が、武藤敬司がそれぞれのプロレスで三沢さんを追悼した。その上であの6・13広島で三沢さんと同じリングに立っていた潮﨑豪と齋藤彰俊が過去を清算して時計の針を進めるために一騎打ち。

 それぞれの試合について細かくあれこれ書くつもりはない。観客も含めて武道館に集った人たちが一体となって三沢光晴に哀悼の意を表した意義ある1日だった。

 今週の土曜日3日には大阪府立体育会館で追悼第2弾興行が行われ、ここには川田利明、蝶野正洋が参戦する。これで一区切り。

「ノアの皆さんも、お客さんも、今日で三沢さんのことは胸の奥にしまって、明日から先に進んで行くんじゃないでしょうか」とは武藤の言葉だが、3日の大阪が終わったら、前に向かって進むしかない。

 昨日の日本武道館に足を運んでくれた人たちがこれからもプロレス会場に足を運んでくれることを願う。そして、プロレスはそんな魅力的なものであり続けなければならない。

PS.9・26横浜文体での船木vs鈴木については、あの緊迫感がよかったという人もいれば、私のように緊迫感とはちょっと種類の違う違和感を持った人もいると思います。私は「今の時点ではストレートに感情や体、技術をぶつけ合うことが困難な関係なんだ」と感じたクチです。というように見る人間、視点によって、勝敗や優劣ではなく様々な思いが生まれるがプロレスの面白いところだと私は思います。どんな感想を持っても、それはその人のもの。コメント欄には人の意見に対して云々ではなく、「自分はこう思う」という形の文章を寄せてください。

投稿者 maikai : 12:28 | コメント (1)

2009年09月27日

通わない心…

 プロレスは難しい! 改めてそう痛感させられたのが昨日の船木誠勝vs鈴木みのるだった。

 あるはずがなかった3度目の一騎打ち。藤原組→パンクラスと、2人と共に歩んだ宮田充リングアナが94年10月15日の両国における2度目の一騎打ちと同様に選手コール。宿命の対決のお膳立ては出来上がっていた。だが、試合は…。

 何とも異様な試合だった。総合的な匂いと純プロレスが交錯する攻防は緊迫感があったが、どうにも表現しがたい違和感があった。2人の気持ちがところどころバチッとぶつかるのだが、お互いにすぐにスッと引いてしまうという感じ。「この野郎!」という気持ちはあっても、共にそれをストレートに出せず、感情的になっているようで、どこか凄い冷めている感じもあったし、最後まで気持ちと気持ちがストレートにぶつかり合うことがなかったように思う。真にぶつかり合うことができずに終わってしまったというのが私の正直な感想。つまり試合として成立していなかった。

 残念なのは、船木と鈴木は気持ちをぶつけ合うことができないほどの、試合が成立しないほどの関係になっていたことだ。「お客さんの思いと、自分と鈴木の今の関係が物凄くズレているような気がします」「時間と状況が昔の関係には戻してくれないですね」「何か凄く近くにいるんですけど、物凄く遠かった」という試合後の船木のコメントが今の2人の関係を表している。果たして、この2人がリング上でひたむきにやり合う日が来るのだろうか? 2人の対決が成立するには、まだまだ時間がかかりそうだ。

 そして、この試合があったからメインの高山善廣vs小島聡の三冠戦は、より気持ちのいい試合に感じられた。戦前、王者の高山が小島を全否定していたのでちょっと心配だったが、試合になれば同じラインに立っての戦い。最後の高山のニーvs小島のラリアットの真っ向勝負は、プロレスの醍醐味だった。3年3ヵ月ぶりに三冠に返り咲いた小島の最後の踏ん張りと、真っ向から散った高山に拍手を送りたい。

投稿者 maikai : 09:37 | コメント (3)

2009年09月25日

Gスピリッツ第13号の主な内容です!

総力特集=三沢光晴を究める
~考察・「三沢光晴」と「命懸けのプロレス」~

<聖域の深層>
至高の戦い完成までのすべてを知る渕正信が語る
「四天王プロレスは批判されるべきなのか?」

<極私的回想――俺と三沢>
タイガーマスク時代=阿修羅・原
「あの時、三沢タイガーが天龍同盟に来てくれるなら、俺は引退しようと思ってたんだ」
若手時代=ターザン後藤
「こういう事故が起こることとは、誰もが予想していたはずですよ。でも、よりによって三沢が…」
高校レスリング部時代=渡部優一
名門・足利工業大学附属高等学校レスリング部 副キャプテン 三沢光晴

<解析――受け身とは何か?>
王道の極意=ザ・グレート・カブキ
「みんなが壁にぶつかるのは、ショルダースルーの受け身。今の選手は取れない奴が多いよ」
世界の妙技=TAKAみちのく
「大事なものは“覚悟”かな。思いっきり受けた方が実はダメージが少ないんです」
最先端の奥義=丸藤正道
「1cmでも体を動かせれば、垂直落下式の技でも何とか受け身は取れるんです」

<独占公開>
秘蔵コスチュームから辿る「タイガーマスク」と「三沢光晴」

<座談会>
「三沢光晴」と「プロレス」を考える

【特別企画】船木誠勝が「優治」だった時代
<ヤングライオン編>
アントニオ猪木が失った正統なる後継者
「夢はマイク・タイソンと戦うこと。きっと叶うと俺は信じています」
<ヨーロッパ編>
ヤパーニッシュ・カンフ・マシーンの独白
「一回、新日本プロレスは地の底まで落ちなければいけない」

【クローズアップ】
評伝――ジプシー・ジョー
殺し屋は人生のホームレス

アリーバMEXICO
“父親”という英雄に挑んだ男
ビジャノ3号~その誇り高き血統~

恐怖のトルコ人
コジャ・ユーソフとトルコレスリング

【インディー発掘秘話】
回想――伝説の地下道場
『ハブの牙』から始まる最底辺の物語

“プロレス冒険家”渋澤恵介の『世界・ふしぎ再発見』
第13回メキシコ後編
ここは地獄か、天国か――流れ着いたハポネスたちの悲喜劇

【好評連載】
ジャイアント馬場外伝~ショーヘイ・ババのアメリカ武者修行~
第3部 世界3大タイトル連続挑戦の深層

実録・国際プロレス
第3回 ストロング小林(後編)
「背骨が狂っちゃって…。もし全日本に行ってたら、こんな体になってないよ」

原悦生の格闘写真美術館
第13回『旗揚げの日』

投稿者 maikai : 09:23 | コメント (2)

2009年09月22日

Gスピリッツ第13号の表紙は…三沢光晴!

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 9月30日(水)発売のGスピリッツ第13号の表紙を発表します。そう、今回のフロントカバーを飾るのは三沢光晴。今号は三沢特集だが、いわゆる三沢追悼特集ではなく、Gスピならでの視点でプロレスラー三沢光晴、三沢プロレスを語る上で欠かすことのできない四天王プロレスを考察している。

 出てくる面子が渋いって? これには当然、この人たちでなければならない理由がある。内容については発売日までに折に触れて書いていきたいと思う。ハッキリ言って、かなり深い内容の一冊になっています!

投稿者 maikai : 09:33 | コメント (1)

2009年09月21日

悔しさの先にある天命

「あれが、お前の父さんが生きた道だ! あのリングで、お前の父さんはいつもいつも頑張っていたんだ!」

 大谷の言葉に橋本大地の両眼からドッと溢れ出るものがあった。それまでは気丈に振舞っていたが、もはや限界だった。

 今日は後楽園ホールでゼロワン主催の橋本真也デビュー25周年興行。「武藤さんや蝶野さんのように両国では出来ないけど、これが今の俺たちの精いっぱいです」(大谷)という心のこもった興行だった。第1試合では久々にテングカイザー、空手家の小林昭雄が登場、第2試合では三銃士の師匠とも言うべきドン荒川が武藤敬司ならぬ菊藤さんとシングルマッチ。第3試合では久々に坂田亘と若鷹ジェット信介がゼロワン・マットに登場した。休憩明けには橋本の戦友・蝶野がリング挨拶。そして橋本の長男・橋本大地が蝶野に呼び込まれ、橋本真也のテーマ曲『爆勝宣言』の作曲者・鈴木修氏の生演奏で入場。田中秀和リングアナが選手コールした。白いハチマキ、空手着で入場した大地の相手を買って出たのは元全日本キックボクシングGMで元WPKCムエタイ世界ライト級王者の“野良犬”こと小林聡。

 2分2ラウンドのエキシビションとは言え、伝説のキックボクサーに格闘技初心者の高校2年生が敵うわけがない。2度のダウンを喫しながらも最後まで戦い抜いた大地だったが、本人には悔しさだけが残ったようだ。

「何も出来なかった自分が悔しいし、父親の25周年、父親が戦っていたリングであんな試合しか出来なかったことが悔しいし、全部が悔しいです。自分が甘すぎたこと、父親が本当に凄い人なんだと感じました」と涙ながらに語った大地。重要なのは、この悔しさの先だ。

大谷は言った。「大地は今日、プロレスラーを目指すスタートラインに立てた。あいつが音を上げたらそこで終わり。でも、音を上げるくらいの気持ちで鍛えていく。大地を立派なプロレスラーにすることはゼロワンの責任だと改めて認識しました」

 今日のプレ・デビューは大谷があえて与えた試練。橋本大地は自分自身の現実を思い知らされただろうし、同時に橋本真也という偉大な父親を背負っているということも痛感しただろう。彼には常に「あの橋本真也の息子」という言葉が付いて回るのだ。それは時に大きなプレッシャーになるに違いない。でも、それが橋本大地という男の天命である。そしてプロレスラーになるということも天命だ。

 1年後か、2年後か、3年後か…いつになるかわからないが、今度は空手着ではなく、プロレスのタイツとシューズを身に付けて橋本大地がリングに上がる日を待ちたい。大地クン、頑張って!

投稿者 maikai : 18:17 | コメント (0)

2009年09月18日

あれから初めてのドラゴンゲート

「あれから」とは9月1日に動物愛護法違反の疑いでCIMA、KAGETORAら、4人が書類送検されて以来という意味。

 昨日は、あれから初めての後楽園大会だったが、第2試合でKAGETORAがスペル・シーサーに勝利した後、CIMAらWARRORS-5のメンバー全員がリングに上がり、無言で客席四方に深々と頭を下げた以外は客入りも会場の雰囲気もいつものドラゴンゲートの大会だった。

 未だにドラゴンゲートを叩く声も多い。これは仕方のないことである。中には「無言で頭を下げただけでいいと思っているのか?」と批判的な人もいると思う。でも心から反省し、どんな形で謝罪したとしても、それがちゃんと伝わるかどうか難しいのも事実。今の状況では何を言っても弁解と取られかねないし、置かれている立場的に発言するのも難しい。ただ、頭を下げるしかないのだ。そして、彼らはプロレスラーである以上、チケットを買って会場に足を運んでくれたお客さんに最高のパフォーマンス、ファイトを提供して、ファンの心情を裏切ってしまったことへの謝罪をするしかない。Gamma、横須賀享と組んでセミに登場したCIMAは、いつもと変わらぬ高いテンションで試合をしていたが、それで正解だと思った。それがCIMAなりの誠意なのだと私は思う。

 最近、CIMAと話す機会はなかったが、昨日の全試合終了後、CIMAがわざわざ私に挨拶にきてくれた。それは個人的な話なのでここでは書かない。信頼、信用を回復するのは大変だと思うが、頑張ってほしいというのが私の偽らざる気持ちだ。

 さて、リング上は鷹木信悟とYAMATOがツインゲートの統一タッグ・チャンピオンになった。今や彼らの人気は絶大で、試合後にはサイン会に直行したため、コメントを取るのに30分以上も時間がかかった。そうした現象を見ると、ドラゴンゲートでも確実に時代が変わってきているのだと実感する。

「上の世代の人たちを直接倒したからって世代交代じゃないと思うんですよ。僕らもそうだし、若い人間の戦いで他の世代を締め出すのが世代交代だと思います。防衛戦は決着のついてない吉野&ハルク、それに熱い戦いができた望月&中嶋、他団体でもいいです。プロレスらしいプロレスをやりたいです」(YAMATO)
「俺たちもいつまでも新世代なんて言ってられないんで。今日は天下を取るためにスタートを切ることができました。スタートを切ったからには、一気に行きますよ。ハルク、サイバーにも頑張ってほしい」(鷹木)

 フレッシュなチャンピオンには期待せずにいられない!

投稿者 maikai : 09:55 | コメント (0)

2009年09月16日

敬老の日を前に

 5日間もダイアリーを更新出来ずに申し訳ありませんでした。さて、以前から書いているように、あまり私的なことを書くのは本意ではないのですが、今日は極めて私的なことを書かせてもらいます。そうしなければ先に進めないような気がしているので…。

 9月10日、母方の祖母が亡くなりました。98歳でした。一般的には天寿をまっとうしたということになるのでしょうが、肉親としては年齢に関係なく、いつまでも元気でいてほしかったし、その喪失感は表現出来ないものです。

 私は14歳の時に実母を亡くしているので、祖母は本当に大きな存在でした。金八先生いわく「親という字は、子供を心配して木の上に立って見ると書くんです」とのことですが、祖母はまさにそんな人でした。私と妹がいくつになっても、遠くから常に気にかけてくれていました。

 私は大学を中退し、ちょっと変わった職業につき、さらには04年の9月15日に43歳にして会社を辞めてフリーになるという生き方をしてきたので、きっと祖母の心配は尽きなかったと思います。でも、私は心配をかけないように、安心できるようにと思って生きてきました。気づいたらフリーになって5年以上の日々が過ぎました。母を亡くした後、祖母を悲しませてはいけないという気持ちがあったから、人の道を外すことなく生きてこれたんだと思います。これからも、もちろん自分の道を邁進していくつもりです。

 21日の月曜日は敬老の日。これを読んでくれている皆さん、おじいちゃん、おばあちゃんを大切にしてくださいね。

投稿者 maikai : 16:34 | コメント (0)

2009年09月10日

武藤敬司vs高木三四郎

 昨日は14日(月)23時~24時にサムライTVで放映される対談番組『Versus』の収録だった。今回のゲストは全日本プロレス社長の武藤敬司とDDT社長の高木三四郎。その進行役(構成&影の声)を私が務めた。この番組のスゴいところは、臨場感を出すために控室は別々。対談する選手同士を本番のスタジオまで会わせないのだ。

 これまでの『Versus』は過去につながりのある選手の組み合わせが多く、昔話に花を咲かせたりしていたが、今回の武藤と高木はほとんど接点なし。昨年の12・23JCBホールで武藤&ウルティモ・ドラゴン&新崎人生vs蝶野正洋&TAKAみちのく&高木三四郎という形で対戦したのと、過去に武藤の番組で対談した程度。本番前に髙木に聞いてみたら「以前、ターメリックで全日本のリングに上がったことがありましたけど、その時は武藤さんとは接点がなかったですね(苦笑)」。

 そうだった! 髙木は03年2月に本間朋晃&宮本和志のターメリック・ストームに橋本友彦と合流、奥村茂雄&保坂秀樹&土方隆司&相島勇人の“ぬるま湯軍団”と抗争を展開していた。全日本GAORA中継の解説者である私が憶えていないのだから、武藤が憶えているはずがない。

 案の定、武藤の控室を訪ねてみると「そうだったっけ? 憶えてねぇなあ。対談は確かにやったけど、何を喋ったかは忘れちゃったぜ(苦笑)」という状態。本当に白紙の状態での対談スタートとなった。

 詳しい内容は放映前なので書けないが、武藤にとってはデビュー当時の先輩であり、高木三四郎にとっては師匠のひとりである高野俊二(拳磁)という数少ない共通の人物からNOSAWA論外、菊タローに話が広がり、いよいよ本題へ。

 やはりテーマは両社長の柔軟で斬新なプロレス頭。常々、武藤は「お客さんがチケットを買って会場に入った瞬間からスクリーンが回ってドラマがスタートしている」と言っているから、DDTの8・23両国の中澤マイケルの肛門爆破によるオープニングの映像を観てもらい、さらには本屋プロレス、花やしきプロレス、新ブランドの『BOYS』(今後はBOYZに名称変更)、両国のメインのHARASHIMAvs飯伏の映像を観てもらった。

「目指すは宝塚であり、劇団四季の世界だよ」「リング上のパッケージに必要だったら、犬でも女でも何でも上げるからね、俺」と発言し、ものまねプロレスのF-1、腐男塾とのコラボ興行などを手掛けてきた武藤がDDTの戦略・展開をどう感じるか興味があったのだ。

 武藤が何を喋ったかは放映当日のお楽しみとして、武藤のパッケージ・プロレスと高木の文化系プロレスは、共通する部分もあれば、明らかに違う部分もあるというのが興味深かった。武藤の場合はあくまでも一レスラーとしての感性&技量を根っこにしたプロデュースであり、高木の場合は作り手側の立場からのプロデュースとでも言うべきか。そのあたりの相違点をぜひ番組を観て読み取っていただきたいと思う。

投稿者 maikai : 12:56 | コメント (0)

2009年09月07日

現在進行形のノアで注目するのは

 昨日はつくばで田上祭り! 田上はメインで小橋&秋山と組み、歴代付き人の森嶋&杉浦&平柳と対戦。現・付き人の平柳を『俺が田上』で下すと、リング上から9・27日本武道館で武藤とノア&全日本社長コンビを結成して小橋&高山と対戦することを発表。完全に主役になった。

「田上祭りなんて…照れ臭いよ(苦笑)。俺が自分から言い出すわけないでしょ! 営業の永源さんとか企画の方で考えたことで」と田上社長。例によって「心身共に疲れたよ」と言いながら「LOVEピースを覚えたよ」と、LOVEピースならぬLOVEポーズを披露するなど上機嫌だった。

 さらに西永渉外部長が天龍源一郎、佐々木健介、鈴木みのるに9・27日本武道館への出場を、川田利明、蝶野正洋に10・3大阪への出場をそれぞれオファーしていることを発表。公にしたということは、ほぼ決定とみていい。

 さて現在のノア・マットの状況はというと、彰俊と森嶋が潮﨑のGHCヘビー級王座挑戦を表明。この2人は9・12後楽園での一騎打ちが決まっており、勝者が9・27武道館で挑戦することが濃厚。また9・21名古屋では彰俊&バイソンのGHCタッグに健介&森嶋が挑戦する。ジュニア戦線では9・12後楽園で金丸&鼓太郎のジュニア・タッグに健介オフィスの勝彦&健斗が挑戦、シングルは9・21名古屋で青木がKENTAに挑戦だ。

 こうした大きな流れとは別に私が注目しているのがベテランと若手のせめぎ合い。現在進行形のノア・マットは格や序列を度外視したマッチメークになっている。それは81年から佐藤昭雄がマッチメークを担当して、若手だった越中や三沢を抜擢した頃と似ている。ベテランがうかうかしている状況ではないのだ。

 昨日のつくば大会では第1試合で青木が大先輩の志賀をノーザンライト・スープレックス→アームロック→回転式キーロック→腕ひしぎ十字固め→前方回転エビ固めという流れるような技の連係で撃破、第3試合では8・29ディファ有明で小橋の白GHCに挑戦して善戦した川畑が谷口のジャーマンに敗れた。殊勲の星を挙げた青木、谷口のファイトはもちろんのこと、敗れた志賀、川畑両選手の「そう簡単に譲るわけにはいかない!」という主張のあるファイトも見ものだった。その他の試合でも鼓太郎&ヨネに食ってかかる小川、力皇の無双に敗れたものの、多聞の粘闘も光った。多聞は8・29ディファ有明における健介との一騎打ちでも回転地獄五輪のバリエーションで健介を苦しめて地力を見せつけている。

 今のノア・マットでは、漠然と試合をしていたら脱落してしまう。そして若手を引き上げようという路線の中で、ベテラン勢がギラリと光るという現象も生まれてきた。若手vsベテランに、確かに闘いがあるのだ。その意味では次期ツアーの開幕戦の第2試合に組まれている田上&小川&泉田vs力皇&ヨネ&平柳での泉田のファイトに注目したい。

投稿者 maikai : 10:16 | コメント (0)

2009年09月05日

48歳

 今日、9月5日は私の誕生日。ノアの田上社長、ヒロ斉藤と同じ48歳になったわけだ。田上社長ことタマちゃんとは20年以上、ヒロちゃんとは実に30年近いの付き合いになる。

 誕生日を迎えたからといっても、そうそう改めて書くことはない。ただ、父親の影響で幼稚園の頃からプロレスを見始め、小学生から専門誌を読むようになって本格的にのめり込み、高校時代にはファンクラブをやり、大学入学と同時にこの業界に足を踏み入れ、遂には大学を中退して完全にこの業界に入って今もそれを仕事にして生計を立て、相変わらずプロレスが好きな私にしてみれば、これからもプロレスの素晴らしさ、面白さ、奥深さを伝えていきたいし、プロレスファンを増やしたいし、ファンの人たちにはもっとプロレスを好きになってもらえるような仕事を続けたいと思っている。

 これからもよろしくお願いします。

投稿者 maikai : 11:18 | コメント (3)

2009年09月03日

『サンデー・小佐ポン』連載スタート!

 今週号の週刊プロレスの『週プロ&週モバ小王国!』をご覧になった方はご存じだと思うが、6日から毎週日曜日、週刊プロレスmobileで『サンデー・小佐ポン』を連載することになった。

『サンデー・小佐ポン』って…「サンデー・ジャポンのパクりじゃん!」って思う人も多いと思う。ズバリ、その通りです! 週プロの佐久間編集長とモバイル班から「タイトルも考えてくださいね」と言われていたので、カッコイイやつを幾つか考えて、そのオマケにシャレで『サンデー・小佐ポン』を加えておいたら「それがいい!」ってことになってしまったようなのだ。

 まあ、タイトルはともかく「小佐野さんはいろんな会場に足を運んでいるので、そこで感じたことを自由に書いてください」(佐久間編集長)「キャリアの引き出しを開けて、そこから何かを書いてもらったら、他のコラムと一味違うものになると思います」(モバイル班の歌代総統)とのことなので、そうした要素を加味しつつ、このサイトのダイアリーやプロレスコラムとはまた違ったテイストのものを自由に書かせてもらいましょう。

 ということで、週モバのユーザーの皆さん、よろしく!

投稿者 maikai : 14:35 | コメント (0)

2009年09月01日

ノア8・29ディファ有明で印象に残ったこと

 ちょっと遅くなったが、先週土曜日のディファ有明におけるノアの印象を綴ろうと思う。メインは森嶋vs杉浦。バックドロップで杉浦を破った森嶋はGHCタッグ獲りだけでなくシングル挑戦も宣言、小橋は川畑相手に白(紫)GHCを防衛して秋山相手の防衛戦を示唆し、GHCジュニア・タッグ戦が決定している金丸&鼓太郎と勝彦&健斗が一触即発、青木はGHCジュニア挑戦を前に好調をアピール…と、今後に向けての様々な動きがあった。そんな中で私の印象に残っているのは丸藤が全試合をバルコニーから見ていたこと、小川と潮﨑が自分の試合以外はすべて見ていたことだった。今後のノアはどうあるべきなのかを副社長が、ベテランが、若き王者が模索している姿がそこにあった。その3つの視点がうまくミックスされることに期待せずにはいられない。

 そして私が最も注目したのは第1試合。田上&秋山&小川の重鎮3人が揃い踏みして健介オフィスの勝彦&起田&健斗に胸を突き出したのである。

「この第1試合の意図? 特にはないけど、今日はタイトルマッチもあるし、シングルマッチもメインであるから、たまにはこういうのもいいんじゃない? まだまだ荒削りだけど、親分(健介)が元気いいから、子分も元気いいわ(苦笑)」と社長の田上。

 確かに存在感が大きい3人がオープニングに回ったことでいきなり盛り上がったし、その後の若い選手主体の試合が活きた。ひとつの興行の構成として考えれば、これもアリだと思う。もっとも、ベテラン勢が「どうぞ、どうぞ」と道を譲ったのではなく、これはあくまでも試みのひとつ。プロレスの世代交代は政治的な配慮ではなく、リング上の力で実現しなければ意味がないのだ。

 三沢体制から田上体制へ…今は様々な実験にトライする時期。どんな試みをしても、そこに確かなプロレスと戦いがあれば、ファンは後押ししてくれるはずだ。

投稿者 maikai : 11:46 | コメント (0)