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2009年08月28日

ハッスルの真の闘いがスタート

 昨日の後楽園ホールにおける越中詩郎30周年記念大会はいい興行だった。木村健悟、小林邦昭、青柳館長、後藤達俊のかつての平成維震軍のメンバーが覇旗を持って駆け付け、ハッスルという舞台ながら新日本の永田裕志、獣神サンダー・ライガーが出場。武藤、長州、カブキからメッセージが寄せられた。

 また安生がアン・ジョー司令長官ではなく安生洋二としてハッスルの舞台に初めて立って、WJで越中と共に結成した反体制の労働組合レイバーユニオンを復活させて大森隆男とタッグを結成。ゼロワンMAX以来の大森と坂田のリング上での再会も見ものだったし、川田がモンスターKではなく、デンジャラスKのコスチュームで試合をしたのも何だか感慨深いものが。天龍と川田の龍明砲がこれまでのハッスルの流れを度外視して復活したのも副産物だった。

 主催がハッスルだから“ケツおやじ”コーナーなどのお楽しみもあったが、試合は最近のハッスルの傾向をさらに押し進めたハードなもの。第1試合でのレイ大原ならぬ大原はじめとKGの攻防は客席をどよめかすに十分だったし、坂田&小路vs安生&大森も熱かった。後藤vsRGはいつものRGの試合だったが、興行全体の流れを考えればアクセントとして良かったと思う。そしてメインの越中&永田&ライガーvs天龍&川田&TAJIRIは当然ながらまっとうな試合。試合後、永田とライガーが「ハッスルのリングでも闘いはあった!」と強調していたのが印象的だった。

 なるほどと思ったのは、余計なトッピングがない分、レスラーたちが伸び伸びと戦っていたこと。やはりファンタジーの世界での試合は窮屈だったんだろうなと改めて感じた。そして、そんなレスラーたちの本来のファイトをお客さんが楽しんでいたことが重要だ。恐らく、昨日のお客さんの何割かはハッスルからプロレスを観始めた人だと思う。その人たちが純粋なプロレスに興味を持ってくれたとしたら、これまでハッスルがやってきたことは決して無駄ではないのだ。

 昨日の越中30周年はハッスルの新たな始まり。最高顧問に就任したクォンタム・ジャンプ・ジャパン代表の酒井正和氏はマンネリ化したストーリーと山口日昇社長の放漫経営を指摘した上で10・10両国における『ハッスル・ジハード2009』からの新たなスタートを宣言した。そこには酒井新体制vs山口旧体制というストーリーラインも感じられないことはないが、どうあれ軌道修正&再出発は間違いない。

 リング上の戦いを重視する方向にシフトしつつあったハッスルがどういう新機軸を打ち出すか。ハッスルの正念場とも言える真の闘いがスタートした。

投稿者 maikai : 2009年08月28日 10:23

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