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2009年08月10日

GENOME9に見たもの

 リング上に麻生太郎総理、小泉純一郎元総理、さらに北朝鮮の金正日総書記がズラリ! これはもちろん本人ではなく、社会風刺コント集団ザ・ニュースペーパーの面々。衆院選出馬が噂されるアントニオ猪木のパフォーマンスだ。昨日の有明コロシアムにおけるIGF『GENOME9』は、例によって“アントニオ猪木なる世界”に支配された。

 さて、肝心の試合のメインは高山善廣&ボブ・サップvs小川直也&ジョシュ・バーネット。実に豪華なメンバーが揃った。全員190センチ、110キロ以上のヘビー級が揃ったリング上は壮観。だが、実際の試合内容は…。

 試合後、門馬忠雄さんに「やっぱり、この大きさがプロレスの醍醐味だねぇ!」と話しかけられた高山は「風景はWWEの大きな選手に負けないものがあると思いますよ。でも写真で見たら“オッ!”だけど、動いているのを見たら“アーッ…”って感じですかね。それじゃダメでしょ(苦笑)。こんだけの体格の人間が揃って何か出来たらプロレスもカムバックするチャンスがあると思うけど、みんなその意識を持っているのかな? もう一歩じゃなくて、オリンピッククラスのハイジャンプが必要ですよ。諦めちゃいけないね。今後、どういう仕掛けをされるのかわかんないけど、それに乗るのが俺の務めかなって」。

 高山が言うように、もったいない試合だった。正直、プロレスが出来るのは高山だけ。ひとりだけでは試合にならないのだ。

 スイングする試合を見せてくれとは言わない。お互いにタイミングを合わせてくれとも言わない。別に噛み合わないゴツゴツした試合でいいのだ。キレイな受け身を取ってほしいとも思わないし、相手の技を光らせてくれとも思わない。ただ、プロレスの“基本の基”だけは最低限、身に付けてリングに上がってほしいとつくづく感じた。ロープを使ったり、コーナーに振ったりするのなら、せめてリング上の走り方だけでもマスターしてほしいのである。IGFに従来のプロレスを求めないが、どんな競技でも基本はあるはず。それを踏まえないと、どうにも試合に広がりが出ないというのが、昨日のメインを見ての感想だ。

 昨日の試合で面白かったのは第2試合のジョン・アンダーセンとSTYLE-Eの柴田正人のヘビー級対決。アンダーセンの肉体は一見の価値あり。あそこまでの筋肉を見せられると、ステロイド云々なんていうことは吹っ飛んでしまう。もはやサイボーグだ。そして試合もヘビー級のドッカンドッカンとした単純明快なド迫力。いきなりハンマーでの殴り合いから始まり、アンダーセンは125キロの柴田を軽々とサイド・スープレックス。柴田がDDT、投げっ放しジャーマンで反撃してフォールに入ってもカウント2で軽々と吹っ飛ばしてしまう。最後も丸太のような腕からのラリアット、強烈なボディスラム、投げっ放しのラストライド! それこそ“これぞプロレスのヘビー級の醍醐味”という試合だった。

 そしてネクロ・ブッチャーvsタカ・クノウのデスマッチ・ファイターvs柔術家という無茶苦茶なカードも面白かった。あくまでも実直に試合をするクノウに対してネクロはパンチ、噛みつき、鉄柱攻撃、本部席へのスラム、入場用の階段を打ちつけて流血させ、その傷口をひっかく…などのいつも通りのファイト。最後、ネクロがパワーボムを狙ってきたところをキド・クラッチに丸めこんだクノウの切り返しは見事だった。ネクロの反則三昧に耐えて最後はきっちりと決めたクノウが何だか職人レスラーに見えた瞬間だった。

投稿者 maikai : 2009年08月10日 10:53

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