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2009年08月03日

栄養の素

 健介オフィスの主催興行『Take The Dream』が昨日で10回目を迎えた。2年半前の07年2・11ディファ有明における第1回大会=旗揚げ興行の時には所属選手が健介と勝彦の2人だけしかいなかった。翌08年2・11後楽園ホールでの1周年記念では所属選手が2倍に! とは言っても、起田と健斗がデビュー戦を行っての4人だけ。本当に小さな団体なのだ。

 昨日の第10回大会では17歳の白石健太郎がデビュー戦を行う予定だったが、体調不良のためドクターチェックを行ったところ、ドクターストップがかかって延期に。現在、検査入院しているものの、実際には食欲もあり、元気だそうだが、北斗は「人様の子供をお預かりしている以上、ちょっとでもリスクがあったらリングに上げることはできないです。この際、徹底的に検査をして、いい形で改めてデビューさせてあげたい」と言っていた。厳しい練習&細やかな体調管理が健介オフィスのモットーである。

 さて、試合では勝彦、起田、健斗がそれぞれ成長ぶりを披露してくれた。

 起田と健斗は昨年11・14後楽園ホールにおけるノアのモーリシャス杯争奪リーグ戦公式戦以来の激突。前回の試合は20分時間切れになっているが、両者共に意識しすぎて、あまりいい試合とは言えなかった。今回はパワーで押す起田と、長身とスピードを活かした健斗のぶつかり合いはお互いの意地が交錯した好試合に。

 最後は起田が勝ったが、これが起田のシングル初勝利とはちょっと意外。考えてみれば、健斗はジュニア・ヘビー級なのに対してヘビー級の起田はどうしても格上相手に真っ向からぶつかって玉砕というパターンになってしまう。健斗よりもシングル初白星が遅かったのも仕方がない。

「ジュニア・ヘビー級タッグリーグとかで歓声を浴びている健斗が自分のモチベーションになっていました。一番身近にいる健斗からシングル初勝利を挙げられたのは嬉しいです。これからも競い合っていきたいと思います」と起田。敗れた健斗にしても心機一転、勝彦とのコンビでGHCジュニア・タッグ王座を目指すだろう。

 中嶋はセミでドラゴンゲートの望月成晃に勝った後、こう言った。

「やっと勝てました。通過できました。ここ何ヵ月間、望月さんのおかげで成長できたと思います。勝って満足ですけど、まだまだ望月さんと一緒にいたら、変われるんじゃないかって感じました。改めて相手は大事だと感じましたね。自分だけじゃ、絶対に伸びないところって多いと思うんです。相手がいて、自分がいる。それが成長する栄養の素だと思います。対アラフォーは通過点。自分ら20代の若い力が今のプロレス界…だけじゃなくて世の中にも必要だと思うんで、その先頭になれるように頑張ります」

“栄養の素”とはいい言葉だ。起田も健斗もお互いが栄養の素だからこそ、デビュー1年半でここまで来られたのだろう。

 さて、勝彦に負けた望月は「お前、俺のことを通過点、スタート地点って言ってたよな。お前みたいなレスラーの通過点、スタート地点になれるなら最高だよ。今日負けた俺の立場がないから、真のトップを取ってくれ」と勝彦にエールを送った後、勝彦にドラゴンゲートのタッグリーグ戦のパートナーを要請。

 これに勝彦は「数年前とは違う自分が、数年前とは違う環境でドラゴンゲートに上がれるのは楽しみです。望月さんの男気を感じたので、出るからには優勝を狙います」。

 健介はかつて若い人間たちを苗木に例えていたが、苗木は自ら栄養の素を見つけ、スクスクと逞しく育っている。

投稿者 maikai : 2009年08月03日 13:57

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