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2009年08月01日

ターザン後藤の一本気な狂気

 昨日は新木場でベイダー主催興行の『ベイダータイム』。ランス・ケイド&トレバー・マードックの元WWE世界タッグ王者チームの登場などもあったが、私が個人的に注目していたのはターザン後藤&田中将斗vsTARU&ヘイトのタッグマッチだ。

 後藤と将斗はFMW時代の師弟。FMW時代の後藤は「小さい団体だからって舐められたくない!」と、全日本プロレス流の練習で若手たちをシゴキまくって鬼コーチと呼ばれていた。93年にFMWに入門した将斗も指導を受けたひとりだ。後藤は95年5月に大仁田厚と喧嘩別れしてFMWを退団、将斗が頭角を現したのは大仁田引退後の新生FMWだから、後藤は将斗の成長した姿を直には見ていない。それだけに後藤は今回の将斗とのタッグ結成に思うところがあったようだ。そして、それは試合で狂気として爆発した。

 今の後藤はインディー団体を荒らし回る“鬼神”。ビールビン、ワインのボトルを鉄柱で割って、その破片をTARUの額に突き刺し、さらにフォークも持ち出して…と、反則三昧。将斗も荒っぽいファイトをするが、将斗のハードコアと後藤の反則ファイトは明らかに方向性が違う。コーナーに控える将斗の表情は嫌悪感丸出しだった。

 もちろんTARU&ヘイトのVMが黙っているはずもなく、最後は両軍反則の裁定に。将斗は足早にリングを降りた。

 ただひとりリングに残った後藤は「まだみんなピンピンしているじゃないか。徹底的にやるのがFMWの魂だろ!」と血ダルマのまま絶叫。控室に戻ってからも「田中と俺は水と油。でもプロなら俺に合わせるべきだろ。あいつは大仁田と組んでりゃいいんだよ!」とサムライTVのカメラに噛みついていた。

 本当は将斗と組むのが嬉しかったはずの後藤。将斗にしても後藤のことを普段は「FMWのもうひとりの師匠」とリスペクトを持った表現をしている。それなのに後藤が将斗をドン引きさせるようなファイトに徹したのは「今の俺のスタイルはこれなんだ!」というものを頑なに守り、その現実を将斗に見せたかったからではないか。

 後藤は全日本の若手時代も“鬼神”の今も一本気でクソ真面目な男。そんな男の狂気は本当に恐ろしい。

投稿者 maikai : 2009年08月01日 15:48

コメント

インディの活性化といいながらドインデイ団体で試合をし続けてあまり以前のように目立たないターザン後藤。今のあのお腹を見るとセミリタイアなのかな?としか思えない。でもWARで天龍とシングルマッチをしてかなり試合を押してたターザン後藤にあちらこちらの団体でプロレスを活性化してほしい。今プロレスにメジャーもインディもない状態だから後藤に期待をしたい。

投稿者 マサ札幌 : 2009年08月01日 17:00

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