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2009年07月31日

TAJIRIとHGが最後に見せてくれたもの

 昨日のハッスル後楽園大会は26日の『ハッスル・エイド2009』のエピローグ。『ハッスル・エイド2009』ではボノくんがグレート・ボノになって魔界に去り、髙田総統はハッスル軍解散を宣言、さらにキングRIKIの凶弾に倒れて「ハッスルよ、永遠なれ!」と叫ぶやスモークの中に消えていった。

 そして昨日は第1部=髙田モンスター軍(残党)、第2部=ハッスル軍の2部構成の興行となった。第1部では川田総統代行が新たに川田モンスター軍結成を宣言したが、アン・ジョー司令長官は「髙田総統がいない今、ミーがモンスター軍にいる意味はナッシングですよ!」と、トレードマークのサングラスを取って決別宣言、特命係長・島田工作員も「最近、レフェリーの仕事が忙しいんで…」と、これまたサングラスを外して退場、さらにレイ大原までもが「僕はメキシコに行きます!」と離脱宣言。誰もいなくなってしまった…。

 さらに第2部のハッスル軍主催興行終了後にはマグナムTOKYOがハッスル軍の解散を宣言。これにより、ハッスルはすべてが白紙になった。斜めから見たら、今後、12・24後楽園まで決まっている大会を誰が欠場してもいいような状況を作ったとも言える。ひょっとしたら、本当に誰もいなくなってしまう可能性だってあるのだ。少なくとも昨日の後楽園で04年1・4さいたまスーパーアリーナからスタートしたハッスルの流れに終止符が打たれたのは間違いない。白紙の状態から今度はどんな世界観を築いていくのか、それともこのまま終焉を迎えてしてしまうのか!? 様々な批判を浴びながらも日本プロレス史に確実に1ページを記したハッスルの今後は注目に値する。

 ひとつのけじめの大会となった昨日のメインを飾ったのはTAJIRIとHGの一騎打ち。これは純然たるプロレスだった。TAJIRIは技の組み立て、切り返し、動きの緩急でキビキビと試合を組み立ててHGを容赦なく攻め立てた。「大技を使わなくてもファンを惹きつけられる」というTAJIRIのプロレス観がダイレクトに伝わってくる試合だった。最後はシビアなバズソーキックを叩き込んでの勝利。

 実は最近、TAJIRIは様々な団体を視察していた。ある会場でTAJIRIと話した時、「いろいろ試行錯誤してきましたけど、最終的に何を見せるのかといったら、プロレスしかないんですよ」と言っていたのが印象的だった。ハッスルの一区切りに際し、TAJIRIはきっちりと自分のプロレスを提示したのである。

 そしてHGもプロレスラーの魂を見せてくれたと思う。「お笑い芸人がプロレスをやるなんて…」と言われながらも真摯に取り組んできたHG。昨日の試合では試合中に左足を負傷するアクシデント。かなりヤバイ感じだったが、試合を最後までやり遂げ、さらにハッスル軍解散のエンディングまでリングに居続けて役目をまっとうした。何があっても最後までやり遂げるのがプロレスラーなのだ。

 昨日で約5年半続いたハッスルの第1部は終了。その最後の戦いでTAJIRIはプロレスを、HGはプロレスラーの魂を見せてくれたと思う。

投稿者 maikai : 2009年07月31日 10:13

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