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2009年07月24日

黄金時代の佇まい

 昨日は辰巳出版に出向いてGスピリッツの編集会議に参加した後、新宿FACEのドラディションへ。メインは長州力、藤波辰爾、初代タイガーマスクvs藤原喜明、グラン浜田、ヒロ斉藤という四半世紀以上前の新日本のスーパースターが勢揃いした6人タッグだった。

 長州&藤波&初代タイガーのトリオは今回で3回目だが、私がナマで観るのは初めて。正直なところ「懐メロを見せて、一体、何の意味があるのだろうか?」と思っていた。ところがいざ試合になると、自然と惹き込まれてしまった。

 当然、全盛期のような動きを期待するのは無理というもの。でも、私が惹き込まれたのは郷愁や、過去の記憶によるものではなかった。彼らの発する空気、佇まいが決して懐メロではなく、リアルタイムの凄みを持っていたからだ。

 よく、アントニオ猪木は「今のプロレスには闘いがない」と言う。ところが昨日の6人タッグに出場した選手のいずれもに闘いが感じられたのである。一体、これは何だろうか? 本当なら昔を懐かしんで、懐かしい攻防を楽しく、仲良くやってもよさそうなのだが、6選手全員が対戦相手との優劣にこだわり、ムキになってやり合う。そこには、かつての新日本黄金時代の匂いが確かにあった。たとえ肉体的には衰えようとも、その佇まいは黄金時代のままだったのだ。これは今のファンに提供する価値があると素直に思った。

 試合後の控室でも面白い場面が生まれた。今後のトリオについて聞かれた長州が以下のように答えたのである。

「組むのは今日が3回目だけど、見た目は小さくても観客動員が上がってきているのを感じますよ。今こそ頑張らなきゃって気持ちですね。それと自分の希望を言わせてもらえば藤波さん、タイガーと組んでお客さんに喜んでもらうというのもあるけど、一個人としては藤波さんとやりたいなと。本当に気合いを入れてやりたい。これはやりたい。もう俺にはそんなに時間がないんですよ。ない分、思い切ってやりたい。ヘタ打ったとしても。藤波辰爾との試合をやりたい…“やってみたい”じゃなくて“やりたい”ですね。(藤波に向かって)いきなり勝手なことを言ってすみません(苦笑)。あとは藤波さんにお任せします」

 口調はマイルドながらもプロレスラー、長州力としての気持ちをきっちりと発露した。みんな年齢とともに角が取れて丸くなった。でも、心の奥底にあるレスラー魂は消えていないのである。

投稿者 maikai : 2009年07月24日 09:58

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