« スティーブよ、永遠なれ! | メイン | コジ君と荒谷どんは迷コンビ! »

2009年07月21日

IWAジャパンなる世界

 昨日はスティーブ・ウイリアムスについて書いたので、今日は19日のIWAジャパン新宿大会全般について書かせてもらう。

 とにかくケッサクな大会だった。独特のウサン臭さというか、アクの強さがあるから15年もやってこられたのだと改めて思わせてくれた。

 Iジャのカラーが炸裂したのは、まず第2試合。銀河連邦指定試合として行われたウルトラセブンvsブラックセブンだ。悪のブラックはウルトラセブンのマスクに執拗に手をかける。特別レフェリーのチョコボール向井はすかさず反則カウント。「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ…」って、5カウントなら反則負けでしょ。思わず客席から「エーッ!?」という声が上がり、チョコさんは“しまった!”とパニック状態。

「普通、ファイブまで数えないぞ」(客)「そうだよね(苦笑)」(チョコ)

 こんな会話が成立するのがIジャのユルイ世界。そのまま試合続行となり、最後はチョコさんの高速カウントでウルトラセブンの勝利。ハッキリ言ってグダグダな試合になってしまった。だが、本当のサプライズはここから。ブラックが自らマスクを取ると、その下から現れたのはパイオニア戦志、オリエンタル・プロレスでセブンこと高杉正彦と苦楽を共にした板倉宏の顔が。客席から「オリプロ!」とマニアックな声が。するとセブンが「剛(竜馬)、出て来い、この野郎! いつでもやってやるぞ!」と高杉に戻ってアピール。もう何が何だかわからない。

 続く第3試合は市来貴代子とさくらえみ(元川恵美)の初タッグが実現したが、それを食ってしまったのが真琴と組んで市来&さくらと対戦したデスワーム(♀)。これはもはや戦隊モノの着ぐるみ。女子レスラーと言っていいのかどうか。案の定、あまりにも人間離れした体ではロープをくぐってのリングインが出来ず、トップロープ越しに頭から落ちる形でリング内へ。でも、このゲテモノは結構プロレスマニアらしく、かつてWWEで活躍したスコッティ・トゥ・ホッティーの必殺技ワームも公開。いじめっ子の市来がデスワームの頭らしき部分をグシャッと踏みつぶした時に思わず客席からブーイングが飛んだのには笑えた。

 ここまでくるとIジャのウサン臭さは最高潮に。続いてはIWA浅野ジャパンvsターザン後藤&UMA連合軍。維新力、河童小僧を従えた浅野社長はなぜかインドのグレート・ガマ風。そのセコンドにはハル・ミヤコの姉(兄?)のハル・ミナミ(三波春夫ではない)が付いた。もちろん後藤&ビッグフット&雪男のセコンドはハル・ミヤコだ。

 この試合は後藤がノリノリ。反則三昧だが、よくよくファイトを見ていると、「こんなにベテランなのにプロレスが好きでしょうがないんだなあ」というのがわかる。笑えたのはチョップで浅野社長の胸をミミズ腫れにした時。「イタイッ!」と素の悲鳴を上げる浅野社長。なおも攻撃しようとする後藤に対して「いい加減にしろ! 年寄りをいじめるんじゃないよ、この野郎!」と浅野社長はガチでキレていた。そして後藤は名物Iジャおばちゃんいじり。この分だと10・25新宿は後藤vs浅野社長のチェーン・デスマッチ、そして特別レフェリーはIジャおばちゃんになるかも…。

 メインはちょっと感傷的にさせられる真面目な試合だった。カードは松田慶三vsブラックバファローの第6代IWA世界ヘビー級王座決定戦。ファンはバファローがかつてのIジャ若社長兼エースの山田圭介だとわかっているから、思い入れをもって試合を見守った。離脱者続出の中でIジャに残って頑張り続けてきた松田も「カマン、山田さん!」と本名で呼びかけて挑んでいった。

 そして最後に勝ったのはバファロー。松田に攻めるだけ攻めさせてのスクールボーイは鮮やかだった。

「IWAジャパンの15周年、砂をかけて出て行った俺に勝ってベルトを巻いて丸く収まると誰もが思っていただろう。ふざけるな! 10年前に出て行った俺が勝ったんだ。松田、俺の勝ちだ。IWAジャパンのチャンピオンは元IWAジャパンの山田圭介、いやさ大阪プロレスのブラックバファローだ! これが現実だ!」とブラックバファロー。

 IWAジャパンは試合数が少ない。10年間の経験の差が出た一戦だった。面白おかしい大会の最後はシビア。Iジャ新宿大会にはプロレスという答えのないジャンルの様々な要素が凝縮されていた。

投稿者 maikai : 2009年07月21日 10:07

コメント

コメントしてください




保存しますか?