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2009年07月02日

崔領二の出直しに期待

 昨日は3・29靖国神社以来のZERO1。靖国では崔領二が大谷晋二郎を破って世界ヘビー級王者になった。

 その崔は「スタートラインだっていうのはわかってます。いろいろ言われると思うけど、とにかくスタートラインに立たないと始まらない。ゼロからの第一歩ですよ。チャンピオンになっただけじゃ駄目、大谷さんを倒しただけじゃ駄目。“ゼロワンは変わったね”と言われるチャンピオンになりたいと思います。プロレスは人生だと思うので、精一杯、悔いのない人生を送りたいと思います。いつか、俺らに憧れてプロレスに入ってくるだろう若い人とたちに背中を見せていきたい」と語っていた。

 今回は関本大介に続く2度目の防衛戦。相手は『火祭り』3連覇を果たした文字通りのZERO1の象徴・田中将斗だ。大谷、田中の2人を破れば、確かに新時代の扉は開かれる。

 だが、結論から書いてしまえば、将斗はとてつもなく強かった。体格的には崔が勝っているが、打撃戦にしても何にしても将斗の方が明らかに上。経験してきた修羅場の数の違いがモロに出た試合だった。もちろん崔も頑張った。それでも最後は将斗のスライディングD2連発で勝負あり。崔の天下は3ヵ月で終わってしまった。

 さあ、崔はどうする? ここで挫けてしまったら、それこそ時計の針を逆戻りさせることになる。しかし試合後の崔は清々しい顔をしていた。

「俺の中でのプロレスのスーパースターは橋本さんじゃないんです。アントニオ猪木、タイガーマスク、長州力も名前しか知らなかった。俺の中で、初めて見たスーパースターは大谷晋二郎であり、田中将斗なんですよ。だから誰よりもあの2人をリスペクトしているし、目標にしている。壁になってもらわないと俺は困るんです。俺の物差しの中ではあの2人はどんな選手よりも強いし、人間的にも素晴らしいと思っています。だから、これからも目標とするし、戦った時には容赦なく向かって行くし、組んだ時にはこのZERO1のために力を合わせていきたい。今日、戦ってみて…やっぱり田中さんはさすがでした。何も言いませんわ。また一から出直します。死ぬ気で頑張ります」

 崔は15歳でヨーロッパに渡り、オランダのカマクラジムでジェラルド・ゴルドーに師事した男。他の選手とはちょっと毛色が違う。そこが魅力でもある。そして昔からのプロレスファンではなかった崔にとってプロレスラー=大谷&田中ということになる。

 わずか3ヵ月の王者だったが、その短期間の中でトップとして団体を牽引することの大変さ、大谷&田中の偉大さを痛感したことだろう。誰もが初めてトップに立った時には壁にぶつかるし、周囲もなかなか評価してくれない。昨年4月にキャリア3年半で三冠王者になった諏訪魔は「お客さんがチャンピオンとして認知してくれないから悩むんですよ。ただ、その暗いトンネルに入れたってことは…みんなが入れるわけじゃないですから。そのトンネルの入口は狭いんですよ。そこに入れたってことはいいことであって。ただ、想像を絶するトンネルですよ」と言っていた。

 この選ばれし者だけしか入れないトンネルを経験したことで、崔は真の意味で第1歩を踏み出した。もうすぐ『火祭り』がスタートするが、田中は崔に「俺は必ず4連覇する。もし違うブロックになったら、必ず決勝まで来い!」とラブコールを送っている。ここからが崔領二の真価の見せどころだ。

投稿者 maikai : 2009年07月02日 12:06

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