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2009年03月03日
秋山準の責任感&舵取りに賭けたい!
3月1日のノア日本武道館は話題盛りだくさんだった。日本テレビの収録はこの大会が最後というのも大きな話題だし、リスクを冒してまで体を大きくしての小橋建太の復帰、杉浦&潮﨑vs真輔&ミラノのノアvs新日本対抗戦、勝彦とKENTAの究極のGHCジュニア戦、そして健介vs秋山のGHCヘビー級戦。あとは個人的にはダークマッチでリッキー・スティムボート・ジュニアを観ることができたのは嬉しかった。
そうした中で、私の心にズシンと残ったのは秋山のタイトル奪取&コメントだ。実は昨年9月、Gスピリッツ第9号の王道特集で秋山にインタビューした時にいろいろな話をしていた。時期はちょうど健介がGHC王者になり初防衛戦の相手にヨネが決まった頃。秋山が雑談の中で語ってくれたアイデア、方向性は週刊誌だったらかなり面白いネタになるほどのものだったが、Gスピの取材の本題とは外れるものなので記事にはしなかった。記事にならないからこそ気軽に喋ってくれたと言った方がいいかもしれない。だが、自分自身が健介のベルトに挑戦することについては「もう一度自分が出ていくべきか、それとも若い人間を押し出した方がいいのか…」と躊躇していた。
だが、遂に秋山は立った。そしてベルト奪取。正直言って、試合は完全に健介が押していたと思う。前哨戦でも健介が圧倒し、そこに秋山ならではのトッピング(話題作り)がなかったから、この本番でやってくれるのかなと思ったら、ばか正直なほど無防備に正攻法で戦い抜いた。
「いつもなら、前哨戦からいろいろなことをやると思うんですよ。やらなかったから面白くなかったと言われればそうかもしれないけど、僕は使いたくなかったんです。自分自身の気持ちがこうなんだというのを表現したかった」とは秋山の言葉。
秋山にとって、まっすぐな健介は小橋同様にいじりやすいし、いじり甲斐がある相手だったはず。あえてそれをしたくなかったのは、何もトッピングなしにまっさらな形で健介と相対することによって自分がチャンピオンにふさわしい選手なのかを確認したかったのではないか。あの健介を真っ向勝負で倒さないことにはノアの頂点に立ち、若い選手の壁になることはできないと思っていたのではないかと思う。
「佐々木健介に勝って嬉しい気持ちもあるけど、それ以上に責任を感じますね。小橋さんの復帰戦があって、新日本の選手が来て、KENTAのタイトルマッチ、僕の試合があって、みんなの力でこうやってお客さんが来てくれたっていうのは感謝の気持ちでいっぱいです。みんなが頑張ればこうやってお客さんが来てくれるってわかったんで。テレビについては局の事情もあるだろうし、コンテンツとしての強みがなくなったということもあるだろうし…55年続いて、力道山先生から馬場さんときて、そして僕らの時代で終わるというのは、そこにいろいろな事情があるにせよ、その時代のトップのひとりとして責任を感じています。テレビの時代じゃないとは言っても、僕はテレビが好きだし、またもう1回やれるように頑張ります」
思えば秋山は8年前のノア旗揚げの時も強烈に新しいカラーを打ち出して牽引した。地上波放映打ち切りという事態の中、また秋山は王者として箱舟を引っ張っていく覚悟を決めた。
「もう40になるジジイだから…」と言っている場合ではない。試合翌日の会見では次期挑戦者に名乗りを上げた潮﨑に対して「もっと声をあげなきゃ駄目!」、新ユニットとして活動を始めた力皇&ヨネに対しては「今の感じじゃ、すぐに潰れるでしょ」と駄目出し。さらに「内外問わずに若い選手の壁になる」と、“らしい発言”を連発して早くも動き出した。当然、先には3年前に幻となった小橋とのGHC戦という夢も描いているだろう。秋山の王者としての舵取りに私は期待している。
なお、対抗戦については明後日あたり更新の『プロレスコラム』で書きます。明日のダイアリーは両国を控えた最近の全日本について何とか更新しようと思ってますので…。
投稿者 maikai : 2009年03月03日 20:38