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2009年02月16日

季節は冬から春へ!

 昨日の新日本・両国は所用で会場に到着したのが7時前。残念ながら第6試合のミスティコvsメフィストからしか観られなかったが、それでも十分に堪能できる大会だった。

 ミスティコvsメフィストは、来日前にミスティコが左足を負傷したという情報が入っていたため心配していたのだが、出し惜しみすることなく飛び技を披露。決して完璧ではなかったとはいえ、お客さんは満足していたようだし、ミスティコのプロ根性を感じ取ることができた。

 カート・アングルとジャイアント・バーナードの1・4東京ドームからの遺恨マッチはヘビー級の迫力とダイナミックさが伝わる好試合、チーム3Dに真壁&矢野が挑戦したIWGPタッグ戦はハードコアマッチというルールを最大限に利用して客席にまで雪崩込む場外戦あり、凶器あり…3Dの魅力が存分に発揮された試合だった。

 今の新日本プロレスには、いい意味で「プロレスはこうなんだ!」という押しつけがない。ファンのニーズに応じるように様々なスタイルのプロレスを提供してくれるから間口が広くなっているし、両国の名物になりつつある巨大ビジョンによる煽りVは試合の期待感を高めると同時に、流れを知らないファンにその試合の見所を伝える役目を果たしている。

 そしてメインの棚橋vs真輔。今や様々なスタイルが共存している新日本マットだからこそ、ここで「これが新日本!」という柱となる試合を見せつけなければいけないわけだが、2人はそのハードルを越えたと思う。

 1月シリーズで両雄は全試合でぶつかっていたが、その中で向上させてきた戦いの集大成が昨日の大一番だった。

棚橋のドラゴン・スリーパーを真輔が腕十字に取り、さらに三角絞めへ。これを棚橋が強引に吊り上げてテキサス・クローバーに決めたが、スルリと抜けた真輔は再び腕十字に。棚橋はそれを丸め込んでフォールを狙う。

 今度は真輔のダブルアーム式パイルドライバーを棚橋がウラカン・ラナに切り返し、さらにダルマ式ジャーマン、ドラゴン・スープレックス!

 最後はスリング・ブレイドをカウント1で返された棚橋が、間髪入れず膝への低空ドロップキックで真輔の体勢を崩し、背中へのハイフライ・フロー、そして改めてハイフライ・フローでカウント3。

 こうした読み合いの攻防には1シリーズ積み上げてきたものが凝縮されていた。かつての藤波vs長州ではないが、2人の激突は今後もさらにレベルアップしていくだろう。当事者たちにとってはキツイだろうが、そんな向上していく真っ向勝負をファンは期待しているのだと思う。

 初防衛に成功した棚橋には早くもカート・アングルが兆戦の名乗りを上げた。真輔とのライバル対決を制した棚橋は、次はビッグネームとのスケール感のある戦いを求められる。そうやって次々に高いハードルを乗り越えた先に新日本のエース=棚橋弘至というイメージが出来上がる。棚橋には踏ん張ってもらいたいところだ。

 さらに昨日はディファ有明で杉浦貴と潮﨑豪が“ノア・マットでの真輔&後藤戦”をアピールしたという。1・4東京ドームで火がついた新日本vsノア対抗戦がようやく動き出す。早ければノアの3・1日本武道館で実現するか!?

 これから先の主なスケジュールを見るとノア3・1日本武道館、全日本3・14両国、ドラゴンゲート3・22両国、新日本4・5両国と注目すべきビッグマッチが目白押し。日本プロレス界は冬から春に向かっている!

投稿者 maikai : 15:11 | コメント (1)

2009年02月12日

健介オフィスの成長を実感

 昨日は後楽園ホールで健介オフィスの2周年興行。去年の同日・同会場でデビューした宮原健斗と起田高志はデビュー1周年を迎え、メインを取ったのはプロレスラーとしてキャリアは6年目に突入した中嶋勝彦である。

 まずは平成生まれの宮原だ。宮原はTAKAみちのく、南野武と組んでドラゴンゲートのB×Bハルク、谷嵜なおき、m.c.KZと激突。TAKA、南野とアシストがあったとはいえ、キャリア的には先輩のKZをジャーマン・スープレックスで仕留めてデビュー丸1年で初のピンフォール勝ちをモノにした。

「今は小さい選手が多いから、これだけ体格があって動ける選手は貴重だよ。若さと元気が凄いね。やっぱり健介オフィスは熱いよ。次は戦ってみたいね。それでプロレスの奥深さを伝えてあげられたら」とはTAKAの言葉だが、確かに186センチの長身は魅力的だし、細いと言われつつも、いい筋肉が付いて1年前に比べたら本当に逞しくなった。

 同じ丸1年の起田はDDTの高木三四郎とシングル対決。シットダウンひまわりボムで敗れてしまったが、一度は切り返して丸め込んだし、タックルを主体としたファイトは個性があっていい。真正面からぶつかって、真正面から叩き潰されることが多いが、叩き潰されているうちに打たれ強くなっていくはずだ。勝つも負けるも真正面からというスタイルを貫いてほしいと思う。

「気持では優っていたと思います。タックルでは勝って当然という気持ちでした。もう一度、高木選手とやらせてほしいです。次こそ勝ちます。来年のこの場で勝ち星が挙げられるように、これから1年頑張ります」という起田の心意気はヨシだ。

 そしてメインでは40分近い激闘を制して中嶋勝彦がKENTAを破ってGHCジュニア・ヘビー級王者に。もちろん内容もよかった。若い2人が技術と気持ちを真っ向からぶつけ合い、すべてを出し合った。駆け引きも緻密な組み立てもなし。でも、この年代だから、このコンディションだからこそできる試合だったと思う。こういう試合に理屈はいらないだろう。

 それにしても1年ちょっと前には三冠ヘビー級王者だった健介がGHCヘビー級王者に、世界ジュニア・ヘビー級王者だった勝彦がGHCジュニア・ヘビー級王者になっているのだから素直に凄いことだと思う。また、昨日の大会には7団体が協力しているというのも注目ポイント。健介オフィスは選手も会社も着実に成長している。

投稿者 maikai : 19:19 | コメント (0)

2009年02月09日

マレーシア遠征!?

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 東スポの報道によると、全日本プロレスは今秋にシンガポール、マレーシアでのツアーを計画しているという。歴史を紐解けば、69年7月に日本プロレスがシンガポール、香港、タイのバンコクの東南アジア遠征、78年4月に全日本プロレスがシンガポール、ブルネイ、マレーシアのクアラルンプール、バンコクの東南アジア遠征をしている。またWWEも02年3月に日本上陸後、シンガポール、クアラルンプールを回った。

 マレーシアは私にとってハワイの次に好きな土地。もっとも首都クアラルンプールではなくランカウイ島なのだが。何がいいって、まずは戦わなくていいこと。ハワイの場合、やはりアメリカなので、何かあったらきっちりと自己主張しなければいけなくて疲れてしまうが、マレーシアの人は日本人と似た感じがあって察してくれたり、気の使い方が細やかな印象がある。マレー系、華人系、インド系、さらに先住民族の人たちが住む多民族国家で、それぞれの宗教、習慣、文化があるだけに他人に対して寛容なのかもしれない。公用語はマレーシア語だが、たいていの人たちは英語も喋れるし、華人系とインド系の人はそれにプラスして母国語も喋る。ちなみに外国人旅行者でマレーシア語を喋る人はほとんどいないから、簡単なマレーシア語を喋れば「マレーシア語を喋れるの?」と物凄くフレンドリーに接してくれる。

 実は1月20日~24日、3年ぶりに6回目のランカウイ島に行って来た。特に観光する場所も、ショッピングする場所もない(大きなショッピングセンターはクアの町のランカウイ・フェア、ランカウイ・パレードぐらい)から6回も行く人は少ないだろうが、何もない分だけ、本当にくつろげるのだ。今回、滞在したのはバックパッカーが多いパンタイチェナンとパンタイテンガーのちょうど中間あたりのホテル。プールサイドや誰もいない海で本を読んだりしながら過ごす。食事も日本円に換算したら2人で3000円もあれば豪華な食事なる。朝食などは簡単に済まそうと思えば30~50円でOKだ。夕方は海辺のレストランのオープンテラスでビールを飲みながら燃えるようなサンセット(掲載した写真)を楽しむ。夜は真っ暗だから星がきれいに見える。何だか、昔の田舎の夏のような土の匂いもいい。本当に癒されるのだ。ちなみにノアの秋山準もマレーシア・リゾート好きだ。

 さて、プロレスだが、02年3月にクアラルンプールで試合をしたTAJIRIは「あれだけいろんな人種が集まっている国は、何かメチャクチャなエネルギーっていうものを非常に感じましたね。ちょっと原始的な沸き方をしたというか」と言っていた。テレビではWWEを放映しているし、親日家が多いので全日本が遠征したら支持されるのではないかと思う。ただ、問題は物価の違い。入場料を日本の3分の1以下にしないと辛い気がする。もし実現したら…GAORAの解説で行きたいなあ!

PS.昨日のブログ、多くの人にご指摘を受けましたがKAIENTAI→GURENTAIに訂正しておきました。鈴木みのるにバレないといいんだけど。あの人に突っ込まれると厄介なので…(冷汗)。

投稿者 maikai : 10:58 | コメント (0)

2009年02月08日

全日本のエネルギー②

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 昨日の続きは休憩明けの試合から。稔のヴードゥー・マーダーズ電撃加入、ヤッシーの東京ラストマッチで盛り上がった後の休憩明けに主役の座をかっさらったのは鈴木みのるだった。

 試合はみのる&MAZADAvs小島聡&KAI。世界タッグ&アジア・タッグの計6本のベルトをリング上にズラリと並べてGURENTAIの現在の力を誇示したみのるに対して小島&KAIが試合後にアジア・タッグへの挑戦要求。そこに諏訪魔&近藤のデストラクション、ジョー・ドーリング&ゾディアックの代理人TARUが現れて世界タッグへの挑戦をアピール。みのるは3・1後楽園ホールで小島&KAIの挑戦を受けると宣言すると同時に、デストラクションとTARUに対しては3・1後楽園で世界タッグ王座挑戦者決定戦をやるように命じた。様々な流れがある中で、みのるは強引に次期シリーズ開幕戦の主役に座ったのである。このあたりの計算はさすがだ。ちゃんと自分を中心に据えてしまうである。

 そして全日本はこのみのる案を無条件で受け入れた。不況と言われる今のマット界では後楽園ホールを常に超満員にすることは興行的にもイメージ的にも必須条件。もし後楽園が来たるビッグマッチの前哨戦に過ぎなくなってしまったらファンは足を運んでくれないわけで、出し惜しみしている状況ではないのだ。

 セミの武藤敬司と高山善廣の初遭遇は正直言って不完全燃焼に終わってしまった。まだ武藤も高山もどう絡んでいったらいいのか手探り状態という感じで、今シリーズ中にどこまでグレードを上げていけるかによって、この両者(というよりもムタと高山)の激突が売り物になるかどうか決まる。

 メインの丸藤正道にカズ・ハヤシが挑んだ世界ジュニア戦は…私は内心、両者にとってかなりキツイ試合なのではないかと思っていた。この2人なら、いい試合になって当たり前。だからこそ超満員になっているのだし、ちょっとやそっとの内容では観客が満足してくれないと思ったからである。戦う当人同士にとっては、かなりハードルの高い試合だったはずだ。

 カズの緊張ぶりは半端じゃなかった。試合前の練習でも、控室につながる通路で会った時にも顔が青ざめていて、とても気軽に話しかけられる感じではなかった。私は馳浩PWF会長の代理で認定宣言をしたが、この時もピリピリとしていた。

 だが、2人はやはり天才児だった。これまでタッグで2回しか当たっていないのに、お互いに相手の動きと技の仕掛けを読んで臨機応変に対応する。そして決める時にはピシッと的確に決める。

「今は団体もスタイルも細分化されているのに丸藤とは同じ方向を向いているんだなと感じるんですよ。だから丸藤の動きを読めるし、向こうも俺の動きを読めるんだと思う。その中でいかに相手を攻略するかがカギになってくる」というのはカズの言葉だったが、2人の丁々発止の攻防は「スイングする」などという軽い言葉では表現できないほど、噛み合うと同時にスリリングだった。かつて馬場さんは「ハーリー・レイスやジン・キニスキーと試合をすると、こうすればこう来る、こう来ればこう行くというのがお互いに読めて、正々堂々と戦えて気持ちがよかった」と言っていたが、そういう感覚なのだろう。

 最後はカズが奥の手のリストクラッチ式WA4…パワープラントを決めて全日本にベルトを取り戻したが、内容的には互角。どっちが勝っても負けても納得の試合だったと思う。カズはベルト奪回はもちろんのこと、ジュニアの試合が全日本で初めてメインを取り、超満員の観客を熱狂させられたことの方が嬉しかったのではないか。

 昨年11・3両国の丸藤vs近藤、今回の丸藤vsカズによって全日本ジュニアのレベル、注目度は上がった。外敵として全日本に登場した丸藤だったが、王道プロレスの遺伝子を持っていたことを証明し、古巣・全日本のジュニア戦線に大きな財産を残してくれた。

そして勝ったカズは、王者としてこれからジュニア戦線のレベルをさらに高めて引っ張っていかなければならない。これまた天才児の稔の参入によって全日本ジュニアは俄然、面白くなっていくことは間違いない。

<写真提供=神谷繁美>

投稿者 maikai : 15:15 | コメント (1)

2009年02月07日

全日本のエネルギー①

 今週更新の『プロレスコラム』で新日本プロレスとノアから感じるエネルギーについて書いたが、昨日の後楽園ホールにおける全日本プロレスの2月シリーズ開幕戦もエネルギーが充満していた。

 メインは全日本初のジュニアの試合。丸藤正道にカズ・ハヤシが挑んだ世界ジュニア戦。超満員札止め。昨年11・3両国における丸藤vs近藤が08年ベストバウトになっているだけに「この2人なら、あれ以上の試合をしてくれるだろう」という期待感が大きかったのではないか。1月末の時点で全日本関係者に聞いたら「増席してもチケットが足りない状態で、連番で取るのは無理なんですよ」と言っていたから、魅力あるカードを組めば不況と言われつつもファンは会場に足を運んでくれるということだ。

 昨日はメイン以外にも話題はテンコ盛りだった。去る者がいれば来る者もいる。そうしてプロレス団体は休まず動いていかなければ先はない。

 去る者はヴードゥー・マーダーズのお喋りマシンとして活躍したブラザー・ヤッシーだ。2月シリーズを最 後にヤッシーは限りなく引退に近い休業に入るのだ。ヤッシーがTARU、近藤と共に全日本に乱入してきたのは05年2月。つい最近のような気もするが、もう4年近く経つというのはちょっと驚き。それはマンネリがなかったということでもある。当初、武藤敬司は「何か汚ない奴だなあ」と触れるのも嫌だという感じだったが、試合の巧さとお客の心を掴む表現力を高く評価するようになった。

 私個人の思い出と言えば、放送席をジャックされて一緒に喧嘩をしながら試合の実況をしたことだ。試合としては剣道着での健介戦、パワー・ウォリアーに扮しての健介戦、吊パンでの小島戦、昨年12・14後楽園での浜戦など、大いに楽しませてくれた。全日本ジュニア戦線のスパイス的な存在だっただけに、いなくなると寂しい。これはファンも同じだろう。毎回のように「カス野郎ども!」のマイク・アピールにブーイングが飛んだが、それはファンがヤッシーを愛していた証拠。昨日の試合ではコール時に大量の紙テープが舞った。

 東京最後の試合の相手はデビュー前のメキシコ時代から苦楽を共にした近藤修司。ただし湿っぽさは微塵もなし。さり気なくリングを降りるのを理想としているヤッシーはいつも通りのお下劣ファイトを展開し、近藤もひとりの対戦相手としてヤッシーに相対していた。それでもヤッシーをピンフォールした直後に近藤がポンと胸を叩いたのが印象的だった。そこに近藤の気持ちがこもっていたような気がする。2・15京都のラストマッチは諏訪魔&近藤vsTARU&ヤッシー。かつてのヴードゥー・マーダーズが一堂に会するのだ。ここでは本当に4人だけのドラマが生まれるような気がする。この試合が終わって、やっとヤッシーは近藤のことを以前のように「コンちゃん」と呼べるようになるのだろう。

 去る者がヤッシーなら、新たに来たのはマイク・フェース&ランス・ホイト。緊張のためか、フェースがライオン・サルトに失敗するなどのミスもあったが、本人たちの「全日本でのし上がってやろう」というハングリー精神は半端ではない。きっとヴードゥー・マーダーズの大きな戦力になるはずだ。

 そしてサプライズは1月末日で新日本を退団した稔のヴードゥー入り&全日本参戦。稔の上から目線の嫌味なキャラは早くも全日本ファンの反感を買っていたが、これぞTARUと稔自身の狙い通り。稔の参戦は全日本のジュニア層をグーンと厚く、熱くしてくれるはずだ。

 と、ここまででかなりの分量になってしまったのは続きは明日に。それだけ今の全日本は話題が多いのだ。

投稿者 maikai : 14:30 | コメント (2)

2009年02月04日

見事合格!

 昨日の新木場における『ベイダータイム~皇帝降臨ビッグバン・ファイト』第2戦はなかなか見応えがあった。オープニングの橋本友彦&高瀬大樹&小坂井寛vs関本大介&KAZMA&岡林裕二は真っ向から肉体をぶつけ合って溌剌とした気持ちのいい試合。女子の風香&渋谷シュウ&アップルみゆきvs華名&中島安里紗&紫雷イオ、栗原あゆみvsヘイリー・ヘイトレッドにしても、男子のプロレスと一線を画した女子ならではの華やかさとスピーディーな攻防で楽しませてくれた。

 ダブル・メインの第1試合は長井満也vsテストという異色の顔合わせ。正直、どうなることやらと思っていたが…これがお互いのスタイルを貫きつつ噛み合った。長井は足関節と打撃を中心としたUのテイストで勝負、対するテストはラリアットを主軸とする体格を活かしたパワーファイトに出たが、共に相手の攻撃を拒絶しないで正面から向き合ったことで“いい味”が出ていた。日本のファンがどうすれば沸くかのツボを早くも心得ていたテストはさすがに元WWEスーパースター。今後も観てみたい魅力的なレスラーだ。

 そして大トリはヴードゥー・マーダーズ入りが決定しているマイク・フェースが小島聡に挑んだ一戦。これはフェースにとって、全日本で通用するかのトライアウトと言っていい試合である。

 キャリア10年目にして浮上のチャンスを掴んだフェースはそれを理解していたようで、2・1大会の安田戦より明らかに気合いが入っていた。重いチョップ、小島のプランチャを受け止めて鉄柱に叩きつけるパワー、脇固めやアキレス腱固めまで繰り出してサブミッションもできることをアピールだ。巨漢ながら空中で開脚してのマッド・スプラッシュも鮮やかだった。

 フェースはきっちりと基本が出来ているし、何にでも対応できる器用さを持っているが、昨日の試合で一番光っていたのは「日本で成功するんだ!」という必死さ。序盤は小島がそんなフェースの気迫に明らかに押されていた。這い上がろうという熱い心意気は必ずや全日本のファンにも伝わり、支持されるようになるだろう。

 最後は小島がラリアット2連発。フィニッシュの1発は相手をロープに飛ばしてのハンセン式だった。これが飛び出したということは、小島も本気になっていたのである。

 2・6後楽園で全日本に初お目見えするマイク・フェース。トライアウトには見事合格だ!

投稿者 maikai : 14:13 | コメント (0)

2009年02月03日

ものまねプロレス

 昨日2月1日からサムライTV『S-ARENA』は午後10時からの放送に。その記念すべき第1回目のゲストはお笑い芸人の神奈月さんだった。昨年8月7日に後楽園ホールで開催したものまねプロレス・イベント『まねんのか!』のDVDが発売され、そのPRのためにやってきたというわけ。

 お笑い芸人さんたちの試合=ネタが、プロレスファンの反感を買わずに楽しんでもらえるのは「そこをイジるか!」という重箱の隅をつついたような細かい部分を取り上げて真似るところだと思う。これは本当にプロレスが好きじゃなければ出来ないことだ。本当は1回で終わりにする予定だったという『まねんのか!』だが、好評だったこともあり、夏休み期間中の8月に第2回大会を計画しているそうだ。

「我々もステージの上でパフォーマンスしますけど、お客さんは前にいるから後ろは関係ないわけですよ。ところがプロレスのリングは四方すべてから観られるでしょ。そうなると後姿でも表現しなきゃいけないですよね。武藤さんはコーナーに控えている時も、後ろ姿も…どんな状態でも常にちゃんと武藤敬司しているんですよ。アレは凄いです!」と神奈月さん。

 客の前で一発本番のパフォーマンスをするお笑いの人たちは、同じパフォーマーとしてもプロレスラーをリスペクトしている。

投稿者 maikai : 10:16 | コメント (0)

2009年02月02日

ベイダータイム!

 昨日は新木場で『ベイダータイム~皇帝降臨ビッグバン・ファイト~』。ベイダーはかつて“怖い人”だった。特に新日本時代、全日本初期の頃はピリピリしていて、狂気すら感じられた。今でも思い出すのは、後楽園ホールでなぜかベイダーに目を付けられてしまったこと。記者席に座っていたのだが、入場時から机をイスで叩かれ、試合中にも私を襲いにきて、さらに試合後にも私の前に仁王立ち。あれには本当にビビッた。あとで和田京平さんから「試合前に控室で何かあったの?」と聞かれたほどだった。

 だが、久々に会ったベイダーは表情も穏やか。体が小さくなり、ハワイにバカンスにきている体格のいいアメリカ人のオジサンという印象で、正直、寂しさも感じたものだ。ただし、アーロン・ニールやマイク・フェースなどの自分のボーイズたちの試合を見つめるベイダーは、あのベイダー。みるみる表情が険しくなり、リングサイドから檄を飛ばす。やっぱりベイダーには、いつまでも怖いベイダーでいてほしい。

 昨日の注目は全日本次期シリーズからヴードゥー・マーダーズ入りが決定しているマイク・フェースとランス・ホイトである。フェースはアンコ型の体型で、風貌はRODで人気を博したジャマールに似ている。ライオン・サルトもやってのける“飛べるデブ”。昨日は残念ながらロープが緩くてライオン・サルトは不発に終わったが、日本的に人気が出そうなタイプだ。

 2メートルの長身を誇る元TNA戦士のホイトは元WWEのテストとメインで激突。試合はテストが勝利したが、これがなかなかいい試合だった。知識のない人でも、その試合ぶりからテスト=ベビーフェイス、ホイト=ヒールというのが理解できただろうし、攻守のバランスが絶妙。そして日本人には真似できないスーパーヘビー級の迫力。やはりメジャー・リーガーの試合は違うなあというのが正直な感想だ。

 その他、後藤達俊、安田忠夫にも久々に再会できたし、『ベイダータイム』は心地いい時間を提供してくれた。明日3日の大会には小島聡が出場してフェースと一騎打ちを行う。何とか仕事を調整してまたまた新木場に足を運ぼう!

投稿者 maikai : 13:35 | コメント (0)

2009年02月01日

10年という月日を実感

 時間の経過の感覚は年代によって変わってくる。子供にとっての10年は、生まれてから小学校4年生までという本当に長い時間だが、大人になると10年なんてアッという間。昨日でジャイアント馬場さんが亡くなって丸10年だから、時間の経過の早さに驚かされる。

 馬場さんと最後にお会いしたのは98年12月5日の日本武道館。「来年もよろしくお願いします」と御挨拶したのが最後だったので、未だに実感が湧かないのかもしれない。また、元子さんとお話していると、常にそこに馬場さんがいるから、とても10年もお会いしていないという感覚になれないのだろう。

 だが昨日、馬場さんのお宅で御線香をあげさせていただいて、今さらながら10年という月日を実感させられた。お宅には馬場さん縁のレスラー、関係者の方々が多く訪れていた。今はプロレス担当を離れている大先輩の記者、何年もご無沙汰していた業界の大先輩といった方々にお会いできたのは本当に嬉しいことだった。10年も経てば亡くなられた方もいるし、病床に伏している人もいる。人間関係だって変化する。そうした現実の中でジャイアント馬場という人の名のもとにこうして会すことができるのは幸せだし、そうした空間を作ってくれた馬場さんには感謝の気持ちでいっぱいである。

 これから先、何年経っても1月31日には馬場さんの前で手を合わせることができる自分でいたいと強く思った2009年1月31日だった。

投稿者 maikai : 15:12 | コメント (1)