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2008年08月19日
2つの再会ドラマ
17日の昼、後楽園ホールで開催されたSEMブランドによる健介オフィス興行は若い息吹が感じられる大会だった。メインは健介オフィスVSノアのサバイバル・タッグ4VS4。健介オフィス=健介、勝彦、起田、健斗のフルメンバー、ノア=小橋、KENTA、青木、伊藤という布陣での激突だったが、キャリア半年の起田、健斗を抱える健介オフィスが勝利したのは大健闘と言えるし、片やノアではKENTAが5試合出ずっぱりで55分30秒も戦い抜いたのは立派。試合後、勝彦とKENTAが初めて握手したシーンも爽やかだった。
この大会には他にも見所があった。それは2つの再会ドラマである。
ひとつは菊タローと大阪プロレスのくいしんぼう仮面が田上明&菊タローVSなまずマン&くいしんぼう仮面という形で3年4ヵ月ぶりに相まみえたこと。菊タローこと、えべっさんとくいしんぼう仮面の激突は大阪プロレスの名物だった。だが05年4月に菊タローがフリーになったことで2人が激突することは2度とないと思われていた。菊●(一応、本名は非公開なので)がえべっさんを名乗れずに菊タローに改名したことでも、菊●と大阪プロレスの確執の深さはかわろうというもの。それが意外な形で再会が実現し、封印されていたお笑いネタを存分に披露してくれた。菊タローはくいしんぼう仮面との迷勝負数え唄の再開を宣言。24日には大阪プロレスに乗り込むという。
そしてもうひとつはウルティモ・ドラゴン、南野武、アミーゴ鈴木VS丸藤正道、石森太二、太田一平で実現したウルティモVS石森。丸藤はこの試合の見所を「やっぱり石森でしょう。かつての師匠ウルティモ・ドラゴンとのギクシャクした関係が、リング上でどう表現されるか…」と言っていたが、石森には相当なプレッシャーがあったようだ。
石森は闘龍門の第9期生で闘龍門Xのエースとしてウルティモが期待をかけていた男。その日本デビューもウルティモの仕掛けによって03年1月の『WRESTLE-1』の東京ドームという大舞台だった。私はウルティモと石森の関係は良好だとばかり思っていたのだが、石森はウルティモに黙って闘龍門を去り、現在に至っていたのだという。
石森はかつての師匠の前で成長した姿を懸命に見せた。ウルティモにミサイルキック、ハンドスプリング・ハイキックを決め、最後は後輩にあたる闘龍門第11期生の鈴木をスーパースター・エルボーで下した。
試合後、丸藤に促されてウルティモに一礼した石森。するとウルティモは張り手一閃! そして笑顔で石森を抱き締めた。思わず涙する石森。最後は師弟のサルト・モルタル競演という最高の締めくくりになった。
「いつか当たると思って心構えはしていましたけど、まさかこんなに早くその日が来るとは思ってもいませんでした。いつも以上に緊張しました。やっぱり校長はオーラがあるし、凄い威圧感でしたね。気遅れしてしまったかもしれません。何年か前、何も言わずに出て行った自分ですけど、校長の教えがあったから今がある。凄い感謝しています。戦う前は凄く嫌だったけど、戦ってよかった。今は感謝の気持ちでいっぱいです。最後、いきなりビンタを食らってビックリしましたけど“頑張れ!”って言ってくれて…。門下生の中で一番ひどい辞め方をした自分でも受け入れてくれて“頑張れ!”って言って頂いて、感謝しています」と、石森は時に涙を浮かべて語った。今年3月にはドラゴンゲートのリングにも立った石森。過去に決着をつけて、さらに次のステップに向かっていく。
投稿者 maikai : 2008年08月19日 08:33