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2008年08月16日

IGF『GENOME』の面白さとは

 IGF『GENOME』は不思議な世界だ。プロレスの試合として観た場合、満足度が高いかと言えば「?」となる。昨日の両国大会にしても、プロレスの試合として満足できたのはセミのカシンVSネクロ・ブッチャーVSロブ・ヴァン・ダム(RVD)の3WAYマッチぐらいなもの。3人が3人ともにプロレス頭を持つアドリブの利く男たちだけに、かなり面白かった。ネクロに雪崩式ブレーンバスターを決めようとするRVDにカシンがパワーボム、グーパンチだけでなくタイガー・ドライバーも披露したネクロ、RVDはファイブスター・フロッグ・スプラッシュ、前転してからサマーソルト・ドロップを放つローリング・サンダーの2大必殺技を公開…と、乱戦の中でもそれぞれが持ち味を存分に発揮してくれた。他の試合に“プロレスならではの攻防”がなかっただけに、余計に光って見えたのかもしれない。

 ただ、他の試合にしても“プロレス”を取っ払ってしまえば、結構面白かった。第1試合でアレクサンダー大塚と戦ったエリック・ハマーのキーロックをリフトアップ、相手を1回転させるラリアットなどのパワフル・ファイトは特筆もの。フィニッシュの片羽絞めのような形からスープレックスでぶん投げるハマー・スパイクも一見の価値ありだ。タカ・クノウと戦ったジョン・アンダーソンの筋肉の塊のような体も凄かった。フィニッシュはニルヴァーナという名称がつけられていたが、ようはヘッドロック。今の時代にヘッドロックを決め技にしてしまうなんて、それだけでも驚きだ。何だかよくわからないが「わあ、すげぇな、こいつ!」と思わせてくれる外国人選手が登場してくるのは、昔のプロレスの定番だった。その意味ではIGFは日本のプロレスの原点を押さえているのかもしれない。

 あと私的に面白かったのは若翔洋と澤田敦士の相撲VS柔道。最後は若翔洋の相撲タックルを受け止めた澤田のDDTで呆気なく決まってしまったが、若翔洋の頭からのぶちかましの威力、顔を張られても何ともない打たれ強さは、力士の強さを体現していてワクワクさせられた。

 試合を終えて、何だか猪木さんの「屁理屈並べてもしょうがないだろ。面白きゃいいじゃねぇか!」という声が聞こえたような気がした。IGF『GENOME』には理屈も整合性も何もない。だから、すべてから解放されて楽しむのが一番いい!

投稿者 maikai : 2008年08月16日 10:43

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