« 汐留街頭プロレス | メイン | 将斗の引き出し »
2008年08月04日
チャレンジし続ける常勝チャンピオン
かつて「常勝チャンピオンはいない」と言ったのは前田日明である。紙一重の勝負の世界で常に勝つ人間がいるわけがないということだ。
だが、常勝チャンピオンはひとつの理想でもある。頂点がコロコロと変わったら戦いの軸がブレるし、価値観も生まれない。日本のプロレス界は力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木といった常勝チャンピオン、絶対エースの存在によって繁栄してきたのだ。
そんな絶対的な存在が不在な昨今、田中将斗が火祭り3連覇をやってのけたのは偉業と言っていいのでないか。昨年5月27日の後楽園ホールにおける復帰戦では佐々木義人に敗れたものの、以後は火祭り優勝、天下一ジュニア優勝を成し遂げ、ゼロワンMAXを引っ張ってきた。昨年7月3日に大分で大谷と組んで高山善廣&佐藤耕平と戦って耕平に敗れた後は、今回の火祭りの8・2岐阜における大森との公式戦までフォールを許していないのだから凄い。チャンピオンは、エースは、大一番だけ勝てばいいというものではない。常に強い存在でなければならないのである。
田中を支えているのは貪欲さ、モチベーションの高さ。昨日、3連覇を果たした後、こう言っていた。
「火祭りは年々グレードアップしているから優勝するのは難しくなっている。でも、こうして刀(火祭り刀)を持ったんだから、また1年、ゼロワンMAXを引っ張っていく。何かハッパかけられてんのかもしれんね。大森は公式戦で俺に勝ったんだから、責任は大きいはず。ここから何を見せてくれるのか? あと、火祭りに出たメンバー…パートナーの大谷、真壁、中西…G1で頑張ってこいよと言いたい。火祭りに出たメンバーの気持ちを背負って出てほしい。もし、火祭りのメンバーが優勝したら、火祭り覇者の俺は戦いを挑むよ!」
田中将斗は地位に胡坐をかいているチャンピオンでない。常に新たな材料、テーマを見つけ出し、それに向かってチャレンジするチャンピオンなのだ。
投稿者 maikai : 2008年08月04日 12:50