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2008年07月30日

本間朋晃の嫌われっぷりは気持ちいい

 日本人のヒールは難しい。初めは憎まれていても、時間の経過とともに素の人間性が垣間見えてきて、いつしかファンに愛されるようになってしまう。言葉を駆使するヒールも「なるほど、確かに言う通りだな」と、支持されたりする。

 そんな中で私が注目しているヒールは飯塚高史と本間朋晃。

 飯塚の場合は、あんなに生真面目なレスラーが反対方向に針が振れるとこうなるのかというインパクトがある。眉毛も剃り上げたスキンヘッドというベタなビジュアル、アイアン・フィンガー・フロム・ヘルというベタなギミック…もう、ベタベタだが、あそこまでやると感心せざるを得ない。そしてまったくコメントしないというのもいい。言葉に頼らず風貌とファイトだけで表現するヒールは意外と少ないのだ。

 そして本間。本間の場合は「俺はヒールだからファンに嫌われること、悪いことをしなくちゃ」などという最近のヒールとはレベルが違う。「何で本間がいるの? ああ、嫌だ!」と存在自体が嫌われているのだから本物。これぞナチュラル・ヒールだ。セコンドに付いていて相手にちょっかいを出す時のタイミングが、ちょうどファンの神経を逆撫でする。これは空気を読む以前の天性のKYさと言っていい。

 もちろん技術も高度。先日の火祭りにおける大谷VS真壁戦でもススーッとチェーンをリングに滑り込ませると同時にエプロンに駆け上がってレフェリーの注意を引き、真壁の勝利に貢献した。

 きっとG1でも真壁、矢野を勝たせるためにセコンドで暗躍するはず。G1の裏主役は本間になるかも…。

投稿者 maikai : 10:52 | コメント (0)

2008年07月29日

火祭り&ハッスルGP

 昨日、更新できなかったので、遅ればせながら27日の火祭り開幕戦=後楽園、ハッスルGP=横浜文体について書こう。

 火祭り開幕戦は本当に熱かった。この大会は出場選手だけでなく、その空間にいる選手全体を高揚させるようで、第1試合の小幡VS斎藤からグーでガンガン殴り合う熱闘に。本番の公式戦では、かつての師匠・大谷を攻略した真壁が「客、レスラー、マスコミ…勘違いすんなよ。火祭り? ナニ言ってんだよ。俺にとっちゃ火遊びなんだから勘違いすんなよ、おめぇら。大谷に言っとけ、今と昔は変わってんだよ。かわいそうなくらい変わってんだよ。昔の頑張り屋の後輩なんて、とうの昔に捨てちまったんだよ。この俺の存在で、てめぇらの存在を消してやる。アウェーこそ、俺のグランドだ。おい、ゼロワン! てめぇら、束になったって俺を倒せねぇ。これが現実なんだよ」と、例によって見事な間合いで吠えれば、中西と30分時間切れになった田中は、それでも「俺が頭ひとつ抜けている。総合力では俺が一番。去年優勝した俺より、今の俺の方が凄いねん!」と自信を口にした。

 田中の自信発言は強がりではない。この1年間の積み重ねに裏打ちされた確信だ。田中は去年の火祭り優勝後に天下一ジュニアにも優勝したし、常にゼロワンMAXのエースの看板を背負って、どんな場面でも先頭を切ってきた。「火祭りだけ頑張ればいいってもんやない。俺は毎日が火祭り!」という言葉に嘘はなかった。常に高いモチベーションで戦い続けてきた田中だからこそ発せられる言葉なのだ。

 さて、ハッスルGPの方は横浜文体で1回戦が終了した。これまで髙田モンスター軍にハッスル軍が挑むというファイティング・オペラ…つまり、様々な話題、ネタ、ストーリーが織り込まれたファンタジーの世界を演出してきたハッスルだが、今回のGPは軍団の垣根を取り払った勝負本位のトーナメント。それぞれの公式戦に何かしらのトッピングがあるにせよ、最終的にはリングへの2人の力量と、勝敗が重要になってくる。つまり本来のプロレス力が試されるのである。

 この横浜文体で印象に残ったのはアン・ジョー司令長官と長尾銀牙の師弟対決と、メインで行われた坂田とTAJIRIのハッスル同門対決。

 アンVS長尾は、アンがシビアに長尾を攻め立てた。だからこそ、それを乗り越えて勝利した長尾を観客は祝福したのだと思う。シビアな攻めと、試合後の握手はアン…つまりは安生のリアルな部分だったはずだ。実際、長尾はあの巨体でよくぞ空中殺法をマスターしたと思うし、随分緊張していたものの、アンの猛攻をしのいだことで心も強くなったはず。自らマスクを脱いだ長尾浩志が2回戦でボノちゃんにどう挑んでいくか、ここが正念場になる。

 坂田とTAJIRIの同門対決のテーマは「プロレスは、強さだけではない」というもの。「喧嘩なら負けるけど、プロレスだったら確実に坂田さんをフォールできます」と公言していたTAJIRIが駆け引きや返し技を駆使して坂田を追い詰め、最後は坂田がそうしたトラップの数々をぶち破って勝利したわけだが、25分近くの長期戦にもかかわらず、観客を飽きさせなかったのは立派だった。

 ハッスルにはプロレスファンだけでなく、バラエティショーを観る感覚で来ている人も少なくない。そうした人たちに「プロレスって面白いんだね」と感じさせられたとしたら、これは大きな収穫。ハッスルだって、最終的に何を見せるかといったら、それはプロレスなのだ。坂田の2回戦の相手は越中詩郎。ハッスルのエースに君臨する坂田が越中とどんなプロレスをやるのかは見ものだ。

 火祭り、ハッスルGPの他にも全日本ではジュニア・ヘビー級リーグ戦が開催されているし、新日本ではG1クライマックス、ノアではジュニア・ヘビー級タッグ・リーグ戦がスタートする。プロレスは正面からだけでなく、後ろからも横からも斜めからも、あるいは裏からも楽しめる。だから「プロレスの醍醐味は勝敗だけじゃない」と言われる。だが、その根本はやっぱり勝ち負けの行方だ。どっちが勝っても負けても関係ないならタイトルマッチもいらないし、成立しなくなる。まずは勝敗…でも勝敗だけがすべてではないというのがミソなのだ。だから観る者にとってプロレスは面白いし、選手たちにとっては難しい。

投稿者 maikai : 14:13 | コメント (0)

2008年07月25日

夏の注目は中嶋勝彦

 礼儀正しくて素直、いつも明るく、笑顔が似合う青年。そんなイメージが強かった中嶋勝彦がノアに参戦するようになってから変わってきた。いい意味でプロの嫌らしさ、自我が感じられる。

 全日本を主戦場にしていた時には正規軍との共闘だったが、ノアでは外敵の立場。「俺は健介オフィスの看板を背負って戦っているんだ」という反骨精神が全面に出てきたのだ。

 7月16日の第16回SEMでは起田&健斗を率いてKENTA、青木、伊藤と6人タッグで激突。結果は20分時間切れだったが、起田&健斗のキャリアが5ヵ月ということを考えれば大健闘である。そして試合後、KENTAと睨み合いになり、何と勝彦はゴツンとヘッドバットをかました。

「俺は爽やかな奴が嫌いなんですよ」と言うKENTAがバックステージで勝彦に殴りかかる一幕もあったものの、何を仕掛けられても勝彦はケロリ。

「何だが“爽やかぶりやがって。これがお前の本性だろう”とか言って殴りかかってきましたけど、自分でも秋山さん、三沢さんと戦って、これまでの自分とは違う部分が出てきているなって思いますね。それって、大きなチャンスじゃないかなって」と勝彦。

「KENTAの顔を見るとムカつく?」と聞いたら「ムカつきますね。だいたい蹴りの応酬になるのがムカつきますよ。もっと差をつけて蹴り倒したいですね!」という答えが返ってきた。

 2日後の武道館では小橋&高山と組んで三沢、丸藤、杉浦と激突し、主役の座を奪ってみせた。いや、この試合だけでなく、この日の武道館大会の主役が勝彦だったと言っていい。

 次期ツアーで行われる『ジュニア・ヘビー級タッグ・リーグ戦』では「僕はインディーの人間なんで、インディーの選手と組んで出たいですね」と言っていたDDTの飯伏幸太とのコンビで出場することが決まった。これは勝彦の希望で、健介オフィスからDDTに打診して決まったものだという。

「飯伏選手とは戦ったことも組んだこともないけど、前から気になっていたので、会社から高木(三四郎)さんに頼んでもらいました。対ノア、打倒ノアの気持ちは一緒だと思います。僕たちがノアに新しいジュニアの風を起こしますよ!」

 もう、勝彦は健介の息子ではない。中嶋勝彦という独り立ちした逞しいプロレスラーなのだ。この夏、勝彦はさらにデッカクなる!

投稿者 maikai : 10:17 | コメント (0)

2008年07月21日

小島とTARUの人間ドラマの行方は…

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 昨日の後楽園ホールで小島聡が3ヵ月ぶりにカムバックした。7月8日、新日本の後楽園大会に出現して盟友・天山を救出、G1参加も決まった小島。ヒールからベビーフェースへのUターンという気運の中での昨日の復帰戦だった。

 TARUとのタッグによるブードゥー・マーダーズとして欠場前と同じポジションでの復帰。相手は武藤&西村。ここで仲間割れというのが大方の見方だったはずだ。

 私はGAORA中継の解説の仕事があるので、試合前に小島とTARUにそれぞれ話を聞いた。
「今、言えるのは…自分の思ったとおりに、感じたままにやると。ブードゥーに入ったのも自分の意志で決めたものですから」(小島)
「小島はこの1年でブードゥーのヒール道っちゅうもんを理解したと俺は思っている。休んでいる間もいろいろ考えて、天山っちゅう人材をウチに引き込んでくれたんだから。あの角をブードゥー色の赤に染める。とにかく俺は小島を全面的に信頼しているから。ブードゥーの首領の座を小島に譲ってもいいくらいや。ということだから、放送でも俺と小島の仲をヘンな感じで喋らんといて」(TARU)

 果たして試合はギクシャクしたものになった。劣勢になったTARUが「小島、助けに入れ」と叫んでも、小島は「自分の力で返せ」と中に入らない。例によってブードゥーの連中がリングに乱入しても、小島はそれに加わらない。そしてTARUが投げ込んだ鉄パイプをポイッと投げ捨ててしまった。

 結局は小島が西村の逆さ押さえ込みに敗退。試合後、小島に詰め寄るブードゥーのメンバー。そこに割って入って収めたのはTARUだった。

 これをもって“やはり小島はブードゥーと決別”という単純な話ではない。別に小島とTARUの間に確執があるわけではないのだ。小島は今回の復帰にあたって「無理にワルぶるのではなく、素のままの自分を出そう」と思ったはず。そうなれば、いたずらに凶器を使ったり、反則をすることはない。ごく普通のファイトをしたまでだ。「自分の力で返せ」と助けに入らない場面もあったが、本当にTARUがピンチの時にはタイミングよく入っていった。一方、TARUは小島にブードゥー色の強いファイトを望んでいる。今後、この考え方のズレは修正されるのか、それとも歩み寄れないところまでいってしまうのか。

 諏訪魔はブードゥーを離脱して正規軍に戻った時に「プロレスの楽しさを教えてくれたTARUさんたちに感謝している」と素直な言葉を発した。小島、TARUともに1年を一緒に過ごしたのだから“情”があって当然。これからの小島とTARUの人間ドラマに注目したい。

<写真提供=神谷繁美>
 

投稿者 maikai : 11:13 | コメント (0)

2008年07月19日

W猛のGHC戦

 昨日の日本武道館における森嶋猛と力皇猛のGHC戦は、会場に足を運んだ人にはどう映っただろうか? 私は6月30日のダイアリーで「2人だけにしかできない戦いに期待する」と書いた。ヘビー級の体と、かつて一緒に上を目指した魂がぶつかり合った時に何が生まれるか…そこに期待したのだ。

 私的には、もちろん100点満点とはいかないが、満足できるタイトルマッチだった。真正面からタックルをかまし合い、張り合い、ラリアットを叩きつけ合うというシンプルな戦い。この2人には細かいテクニックや、緻密な試合の組み立てなど必要ない。その体をぶつけ合うことによって他にはない個性が生まれる。セオリーなどぶち破るスーパーヘビー級のド迫力を見せられればいいのだ。試合時間は13分24秒。いいじゃないか。長い試合がいいというものではない。時間やスタミナ配分を考えずにガンガンぶつかり合って、力尽きた方が負ける。実にシンプルだ。

 正直な話、この2人なら、もっと迫力のある試合ができるはずだと思うが、昨日の時点では、あれが精一杯だったろう。そして試合を通じて感じたのは2人の絆。05年に小橋を破って一足先にGHC王者になった力皇は、その重責、辛さを知っている。今の森嶋の苦悩も知っている。だから「悩んでいるより、俺とガンガンやろうぜ。やりたいファイトを仕掛けてこい」と挑戦を表明したように感じた。表面的には王者=森嶋、挑戦者=力皇だが、実際には同じラインに立っての盟友対決だったように思う。

 昨日の武道館の観客動員数は9500人。1万人を切った。きっと批判もされるだろうが、森嶋はここからスタートして、1万人以上のお客さんを集められる魅力的なチャンピオンになればいい。次の挑戦者に自ら「佐々木さん、お願いします」と健介を指名した。そう、チャンピオンと言っても、今の森嶋はあらゆる意味でチャレンジャーなのだ。タイトルマッチを通じて本当にスケールの大きなレスラーに育ってほしい。

投稿者 maikai : 10:33 | コメント (3)

2008年07月17日

SEMにおける丸藤正道

 団体の垣根を越えて若手選手が競い合うSEM。昨日もディファ有明で第16回大会が開催されたが、このリングで大きな役割を担っているのが丸藤だ。

 丸藤は自分の出番まで出来る限り試合をチェックしている。そして自分の試合になれば、本当に厳しい。「性格悪いなあ」と思わせるくらいシビアな攻めで“相手を引き出してやろう”という配慮は一切なし。SEMではダークサイド丸藤を観ることができるのである。

「俺は若手だろうがベテランだろうが、リングに上がれば同じやり方で行くんで」と丸藤。考えてみれば、SEMのリングは他団体の若手にとって夢の舞台。ノアのトップの丸藤と戦えるチャンスがあるのだ。ただし、問題はここからで、丸藤と戦うには覚悟がいる。リングに上がれば誰が相手でも同じ目線で戦うとしている丸藤に「引っ張ってもらおう」とか「光らせてもらおう」というのはとんでもない話。「俺と戦う以上は、それだけの覚悟を持っているんだろうな!?」と、試される。付いてこれない人間は切り捨てる。丸藤のえげつない攻撃をしのいで反撃した者だけが試合をさせてもらえるのだ。

 昨日、丸藤と対戦したのはベアー福田。リング上で、場外で丸藤に痛めつけられた福田は必死に反撃したが、今ひとつ踏み込めない印象を受けた。すると試合後、丸藤は「俺を張ってみろ!」とダウンしている福田の髪を掴んで引きずり起こした。

「あれじゃあ、福田も納得いってないだろうしね。重心の低い、図太い体をもっと活かさないと。運動神経は悪くないと思うし、あんなワルそうな顔をしているのにもったいないよ。相手にとっては戦いづらい体型をしているのに、それを相手に感じさせないファイトをしているのは損だよね。彼のエルドラドでの位置は知らないけど、彼の運動神経とプロレスに対する姿勢なら、もっと出来るんじゃないかな」
 と、丸藤。その採点は及第点といったところか。

 さらに丸藤は7・18日本武道館で三沢、杉浦と組んでの小橋、高山、中嶋戦についても触れた。「この試合は小橋、高山よりも中嶋クンですかね。今だったら小橋さん、高山さんよりも中嶋クンからピン取る方が難しいと思うんで」とニヤリ。武道館も楽しみだ!

投稿者 maikai : 09:30 | コメント (0)

2008年07月15日

四天王プロレス

 先週の週末は興味深い試合が目白押し。12日の土曜日はディファ有明で大仁田興行、新宿FACEではロックアップがあって長州と大仁田が合体、WEWヘビー級王座がマンモス佐々木から石井智宏に移動した。千葉Blue FieldのK-DOJO興行では大石真翔が梶ヤマト相手にUWA世界ミドル級王座を防衛し、STRONGEST-K08トーナメントでは真霜拳號が円華を破って優勝している。13日の日曜日はディファ有明でゼロワンMAXが橋本真也追悼興行。田中将斗&リッキー・フジVS黒田哲広&ミスター雁之助のFMWメモリアルマッチも行われた。そして横浜文化体育館では大日本プロレスの夏のビッグマッチが開催され、シャドウWXが葛西純相手にデスマッチ・ヘビー級王座を防衛している。

 と、いろいろあったわけだが…スケジュールのやりくりがつかずに一つも観ることができず。ウーン、残念!

 ということで、今日は時流ものではなく、6月に週刊プロレス増刊として発売された『四天王プロレスFILE』について。週プロで四天王プロレスを報じてきたのは、現在はフリーのスポーツライターとして活躍している市瀬英俊氏。彼は私が週刊ゴングの全日本担当記者をやっていた時代に全日本担当記者になった。90年にSWSが旗揚げしてからは、私は全日本の現場を離れてしまったが、今回の増刊を読んで、市瀬氏がいかに四天王プロレスを愛し、情熱を持って取材&報道してきたかがわかった。四天王プロレスは彼にしか書けないと素直に思う。

 さて、私は四天王プロレスを間近で見てきた和田京平レフェリーのインタビューを担当させてもらった。プロレスの歴史は点ではなく、ちゃんと線としてつながっている。京平さんも私も、アメリカン・プロレスをベースとした従来の全日本スタイル→ジャパン・プロレスの参加によって長州のエッセンスが入る→長州らのスタイルを全日本流にアレンジした天龍スタイル→四天王プロレスという考えで一致しているから話が弾んだ。

 諸々の事情があって、私は初期の四天王プロレスというか、超世代軍時代をナマで取材していない。その当時、私が三沢や川田と会うのは“プロレス会場の外”…つまりプライベートな場だけだった。それでも、彼らの全日本プロレスという会社、プロレスそのものに対する真摯な姿勢には「昔と変わったな」と驚かされたし、94年8月に週刊ゴング編集長になって再び全日本の会場に出入りするようになってからは、若手の時代しか知らない小橋、ナマクラ時代しか知らない田上の成長を目の当たりにして本当に感心したものだ。

 私が四天王プロレスを「凄い!」と思うのは、技術はもちろんだが、心だ。試合中に何があっても投げない、諦めない。彼らが我々に見せてくれていたのはレベルの高い試合の根底にある“折れない心の凄味”だったのではないかと思う。

投稿者 maikai : 09:52 | コメント (2)

2008年07月12日

あの名勝負数え唄から22年…

 今から22年前の1986年、業務提携という形でUWFが新日本に乗り込んできた。スタイルが噛み合わずギクシャクする中、対UWFで矢面に立ったのが藤波と越中だ。打撃、サブミッションに慣れていない越中はサンドバッグ状態にされ、サブミッションで締め上げられたが、それでも真正面からUWF戦士に突っ込んでいった。そこでライバルになったのが髙田。UWF戦士はロープに飛ばないから、越中の必殺技ヒップアタックはスカされてしまう。でも、越中は意地になって飛び続けた。そして、いつしか高田にヒットするようになった。スタイルではない気持ちの戦い…越中と髙田のIWGPジュニアを巡る戦いは名勝負数え唄と呼ばれるようになった。

 越中と髙田は96年3月1日、Uインターの日本武道館で王者・髙田に越中が挑む形でIWGPヘビー級戦として実現しているが、昨日のハッスル・ツアーin後楽園で久々に再会した。越中が『ハッスルGP2008』への参加を表明したのである。

「ハッスルも髙田もナメるなって。髙田総統なんかに興味はないよ。俺は髙田の熱いコメントを聞きたいよな。そのために来たんだよ。別人!? ふざけんなって! 寝ぼけたこと言ってんじゃねぇぞ。全員やっつけて髙田延彦を引きずり出してやる。あんなの(コスチューム)全部剥ぎ取って、リングの上で叩き潰して、現実に引き戻してやるって!」
 と、一気にまくしたてた越中。

 髙田と越中の新たなストーリーの行方は!?

PS.コメントをくれた一般人さん、昨日のダイアリーのご指摘の箇所は直しておきました。ありがとうございました。

投稿者 maikai : 14:21 | コメント (0)

2008年07月11日

DG新時代の夢の扉

 リアル・ハザードと東京愚連隊に捕まり、無抵抗のままにバリカンで頭を刈られるCIMA。そこに飛び込んできたのが鷹木信悟だった。
「リングに上がることもできない怪我人に何してるんだ!? それがお前らのやり方か!?」と、仲間であるはずのリアル・ハザードに詰め寄る鷹木。昨日のドラゴンゲート後楽園大会で最も沸いたシーンがこれだった。

 鷹木がリアル・ハザード脱退か? いや、メインの6人タッグでは、鷹木はサイバー・コング、YAMATOと力を合わせてB×Bハルク、土井、吉野と戦った。7・27神戸ワールドの大事な前哨戦。内輪揉めしてる場合ではないのだ。

 それにしても鷹木とハルクの充実ぶりには目を見張るものがあった。アイドル系として売り出してきたハルクは前回の後楽園でダークサイド・ハルクになったが、ここに来て本来持っている気性の激しさ、鼻っ柱の強さが凄みになって表れてきたし、逆にパワーを全面に押し出してきた鷹木には、これまた本来持っている巧さがいい具合に出てきたから、充実した戦いになって当然だろう。

 この2人は6・29大阪で一騎打ちを行って60分時間切れになっている。残念ながら、私はこの試合を見ていない。昨日の後楽園を見て「一体、この2人はどんな60分を戦ったのか!?」と俄然、見たくなってしまった。あのCIMAが試合後に「ドラゴンゲートの未来はお前らに任せた」とドリームゲート王座を返上したほどの試合というのは、どういうものなのか?

 鷹木もハルクも、闘龍門ではなくドラゴンゲート生え抜きの選手。まだキャリア4年にも満たない。他団体であれば一介の若手のはずの2人が神戸ワールドのメインで戦うのである。

「技やない、力やない、デカさやない…心や。心があれば夢は掴める!」とはかつてのCIMAの言葉。今の鷹木とハルクには技も力も大きさも、そしてドラゴンゲートの新時代の扉を開こうという心もある。7・27神戸ワールドは新たな夢の扉が開く大舞台になる。

投稿者 maikai : 09:42 | コメント (0)

2008年07月09日

新日本後楽園3連戦

「天山、待たせたな! 探したぞ。もうちょっとしっかりしようぜ、なあ。俺もお前も、まだまだ団体のトップ張っていかなきゃいけないだろ。張っていく気があるのか!? 答えろ、天山!」
「コジ! やってやるよ。まだまだ負けへん。諦めへん。IWGPも狙うし、G1も獲りにいく。コジ…新日本、全日本関係ない。2人でこの業界、盛り上げていこうぜ! 俺はプロレスに友情はあるって信じてるよ。コジ、プロレスに友情あるやろ? まさかコジが助けにきてくれると思わなかった。ありがとう、今日は」

 昨日の新日本後楽園3連戦最終戦、天山&小島のテンコジが復活した。天山は飯塚とのランバージャック・デスマッチに勝利したものの、試合後にGBHに袋叩きにされるといういつもの展開。そこに4月に右肘の手術をして欠場中の小島が出現、天山を救出したのである。

 そして冒頭のやりとり。ベタだが、この2人には本当に似合ってしまう。テンコジ・コール、友情コールが起こって、泣いているファンもいた。“ベタな青春”こそテンコジの世界と言っていいのかもしれない。

 思えば2人は昨年1・4東京ドームで武藤&蝶野に敗れてから、それぞれに苦悩してきた。天山は、当初はGBHのボスだったはずが、真壁の台頭で影が薄くなり、そして負傷欠場→GBH追放→野良牛と転落の一途だったし、小島は新たな可能性を求めてブードゥー・マーダーズ入りしてヒールに転向したが、ブレイクすることができないままに右肘手術のため入院→欠場中というのが現状だ。そうしたことを考えると、今回の合体による再スタートは必然だったかも。

 全日本の解説者の立場からしたら、小島はまだ復帰していないし、VM所属のままだから、今回のアクションによってどういう立ち位置になるのか気がかかりだが、まあ、細かいことを気にするよりもテンコジの新たな展開を楽しみにしたい。

 さて、今回の新日本後楽園3連戦。初日は中西VS真壁、ヘビー転向の井上が永田と組んで真輔&後藤にアタック、IWGPジュニア・ヘビー級王座決定トーナメント2回戦、2日目は新日本VSゼロワン対抗戦、そして昨日の3日目は天山VS飯塚のランバージャック・デスマッチ、永田VS後藤、IWGPジュニア決勝トーナメントと、それぞれに趣向を凝らしたものの、観客動員には苦戦した。

 私は初日と3日目に行った(2日目は『S-ARENA』収録のため行けず)が、客入りは抜きに、ひとつの大会としてどちらも楽しめた。進行はスムーズ、同じような試合が続くことがなかったし、どの試合も集中して観ることができたのである。目に見えない部分で新日本は変わってきているなと感じさせられた2大会だった。

PS.tamaさん、『あの秋山準が…』へのご指摘、感謝しています。実はもう1個、凡ミスがあって、それも含めて訂正しておきました。このダイアリーを覗いてくれる皆さん、今後も何かあったら“お手柔らかに”“愛情を持って”ご指摘ください!


 

投稿者 maikai : 11:46 | コメント (1)

2008年07月07日

DDTの遊び心

 昨日の後楽園ホールはプロレス・デー。昼はDDT、夜は新日本の後楽園3連戦初日だった。

 まずはDDTについて書こう。昨日は年に1度の『KING OF DDT』。全7試合がタイトルマッチだ。不勉強な私としてはKO-D無差別級王者=ディック東郷、KO-Dタッグ王者=MIKAMI&タノムサク鳥羽、インディペンデントワールド世界ジュニア王者=飯伏幸太、アイアンマン・ヘビーメタル級王者=マイケル中澤、エクストリーム王者=マサ高梨は知っているものの、「あと2つもタイトルがあったの?」という状態。そうしたら柿本大地が第3代大森夢フェア認定世界大森級王者としてこの日デビューの石井慧介の挑戦を受け、KUDO&ヤスウラノ&アントーニオ本多と大鷲&Koo&スペル・ヴァンパイアが第5代自由が丘6人タッグ王者の座を賭けて戦うという。

 諸橋誠也が東郷に挑戦したKO-D無差別級戦、TAKAみちのくが飯伏に挑戦したインディー・ジュニア戦、ポイズン&JARASHIMAがMIKAMI&タノムサクに挑戦したKO-Dタッグ戦はシリアスな試合だったが、前半はDDTならではのテイストがちりばめられたお楽しみ試合がズラリ。

 オープニングのエクストリーム戦は高梨=高梨マサ子、星誕期=星誕子、高木=フランソワーズ☆タカギという、それぞれの選手の遠い親戚にあたる女子プロレスラーが代理でトリプルスレッドマッチを行うという趣向。コスチュームだけでなく、「バカヤロー!」の叫び方、フォールされればブリッジで返す、ヘアー投げ、コーナーポストからのダイブをセコンドも含めて受け止める…という女子プロ・ムーブを随所に取り入れていたのがセンスだ。最後、タカギがジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスで高梨を仕留めたところもニクい。

 大森夢フェア戦は石井のデビュー戦ということもあってシリアスな戦いになったが、第3試合のアイアンマンヘビー・メタル戦はDDTのお家芸(?)のエア・プロレスが繰り広げられた。このタイトル戦はバトルロイヤルで行なわれたが、透明人間のアーノルド・スケスケジャネーカーが参戦したののである。確か去年の4月には脚立が参戦したバトルロイヤルもあったっけ。透明人間相手のムーブでは、やはり男色ディーノがダントツ。マイケル&松永智充もいい動きをしていた。

 自由が丘6人タッグは、和田京平の熱血レフェリングによって、メタル・ヴァンパイア側の極悪レフェリーだった松井幸則が本当のレフェリーの心を取り戻すという感動ドラマ。ちょっと強引だったが、お客さんが乗ってくれたのだからヨシだろう。

 さて、今後のDDTの注目ポイントは誰が東郷をKO-D王座から引きずり降ろすか。7・20新木場では挑戦者決定トーナメントが行われる。私としては「子供のファンが怖がるから」とあっさり蛇界を抜けてしまったHARASHIMAの巻き返しに期待したいが。

 また、メタル・ヴァンパイアとして悪に徹しているものの、実は笑いに飢えて禁断症状になっているという情報もある大鷲にどうやってツッこまれる状況を作れるかがDDT正規軍の課題。ここはディーノとマッスルに期待するしかあるまい。

 さらに7・20新木場ではエクストリーム王者・高木がマサ高梨の挑戦をT2Pルールで受けることになった。高梨は、実はメキシコまで行った元闘龍門の生徒。本来だったらジャーベを武器にミラノコレクションや近藤、大鷲らとともに闘龍門に逆上陸していたはずなのだ。果たして高梨は自分のルーツの引き出しを開けることができるのか? そして、自らこのルールを提案した高木はジャーベを知っているのか?

 ファン目線の面白がり方&遊び心を持ち、そしてそれを節度ある形でリング上で実際に表現するのがDDTだと私は思っている。

 

投稿者 maikai : 11:26 | コメント (0)

2008年07月06日

あの秋山準が…

 6・29出雲で全日本プロレスは一区切り。健介オフィスは7・2秋田からノアに本格的に参戦している。ハッキリ言って厳しい戦いだ。全日本では正規軍と共闘という形を取っていたが、ノア・マットではノアVS健介オフィスの対抗戦という図式がすでに出来上がっている。健介、勝彦、起田、健斗の4人でノアと戦っていかなければならないのだ。

 昨日は健介&健斗のコンビで前GHCタッグ王者・丸藤&杉浦と激突。キャリア5ヵ月弱の健斗にとっては“家賃が高い”ポジションである。案の定、丸藤&杉浦はいじわるなくらいに健斗を攻め立てた。最後は丸藤がコブラクラッチ式三角絞めをガッチリ! だが、こうした厳しい戦いが必ずや健斗を大きくするはず。勝彦だってそうやって大きくなってきた。

「技術的には何やったって敵わない。でも、大事なのは技術じゃない。(健斗の胸を叩いて)ここにあるものを叩き起こせ! そうしないと、相手にヤバイと思わせることもできないぞ! まだデビューして数ヵ月だけど、起田とやってきたものがあるだろう? それを叩き起こせ! 日々が挑戦だ」
 と健介。そう、新たな挑戦の日々がスタートしたのだ。フリーとして他団体に上がる以上、そこは安住の地ではないし、常に新しい刺激を求めていかなければならないのである。

 昨日のノアのディファ有明大会のセミは秋山と勝彦のシングルマッチ。これは凄かった。スタートと同時に勝彦がキックでラッシュし、コーナーに座り込んだ状態の秋山の後頭部をバカバカと蹴りつけたことで秋山がキレた。いきなり張り倒すと場外に叩き出し、マスコミ用の大机をたたきつけ、椅子でメチャクチャに殴りつける。例えるなら、2005年8月4日に柴田勝頼にキレたのと同等…いや、それ以上と言っていいだろう。秋山の尋常ではない怒り方にディファの空気が凍りついた。

 リングに戻ってからも張り倒し、ニーパットを外した膝を顔面に叩き込み、スリーパーで落としにかかる秋山。だが、ここで怯んだり、退かないのが勝彦だ。張り返し、キックをぶち込んでとにかく前に出る。どんな相手にも退かない心の強さは、フリーとして4年半揉まれたことで培われた強さでもある。ジャーマン、雷、デスロールと反撃に移ると、ノアの会場のはずなのにディファは勝彦コールに包まれた。

 最後は秋山が、急角度エクスプロイダーでも立ってくる勝彦をリストクラッチ式&急角度のエクスプロイダーで強引に押さえ込んだ。首を強打して大の字になった勝彦。担架が用意されたが、秋山はセコンドの起田&健斗を下がらせて勝彦に自力で立つことを促した。ヨロヨロと立つ勝彦に握手の手を差し出す秋山。勝彦は秋山の顔を睨みつけると、秋山の手を払いのけた。それに対する秋山の満足気な顔が印象的だった。

「中嶋勝彦だからアレなんですよ。やられたら、やり返さないと。久しぶりに骨のある若い奴と試合しましたね。素晴らしかった。何も言うことないですよ。あの蹴りはジュニアじゃないね。それにあれだけやっても怯まないし、そうなったら俺も退けないから。最後はねじ伏せてやろうと必死でしたよ(苦笑)。別にヨイショする必要もないんだけど、悪口の言いようがないな。最後、握手に応じてきたら、もう一発やってやろうと思ったけど、はたいてきたでしょ。満点ですよ!」
 と、秋山。「キレた姿は柴田戦のようだったね」と水を向けると、
「あの時以上ですよ。“このクソガキ!”ってホントに腹立った(苦笑)。よく、プロレスでは“相手を引き出して云々”とかって言うけど、俺の普段は見せない部分を中嶋勝彦に引き出されたのかもしれないですね」
 と笑っていた。

 あの秋山を唸らせた中嶋勝彦、恐るべし!

投稿者 maikai : 09:10 | コメント (1)

2008年07月04日

ヒロ斉藤

 Gスピリッツ第7号が発売されてから半月…書こう書こうと思っていながら、今日まで先送りになっていたのがインタビューしたヒロ斉藤のことだ。

 同い年のヒロちゃんは、私がこの業界に入って普通に口をきけるようになった初めてのレスラーだった。時は28年前の1980年春。大学入学と同時にゴングのスタッフに加えてもらった私は、その当時としては最年少のプロレス・マスコミだった。控室に行けばファンと間違われることもしばしばで、レスラーはもちろん、団体関係者、他の先輩マスコミに頭を下げて挨拶して回っていた時代である。

 そんな時、親しく話をしてくれたのが新日本の若手の斉藤弘幸ことヒロ斉藤だったのだ。私にとっては同い年、もしくは年下のレスラーはいなかったし、ヒロちゃんにしてもマスコミは年上ばかりだったから話しやすかったのかもしれない。それに実はファン時代からお互いに知っていた。私は高校時代に新日本プロレスのファンクラブをやっていたから、藤波さんに会報の取材をお願いしたい時にはヒロちゃんに呼んできてもらったりしていたのである。そして私がゴングで仕事を始めると、ヒロちゃんはすんなりと業界の人間として受け入れてくれた。

 翌81年、ヒロちゃんはメキシコへ。出発当日、私は用事があって新日本プロレスの事務所に行っていたので偶然会うことができた。そして再会は85年の夏。その前年に凱旋帰国していたのだが、ゴングが週刊化され、私は全日本プロレス担当記者になっていたから会うことがなかった。再会できたのは、スーパー・ストロング・マシン、高野俊二(拳磁)とカルガリー・ハリケーンズを結成し、全日本とジャパンに宣戦布告したことによってようやく私の取材対象になってからのことだ。

 約4年の空白でヒロ斉藤は大きく変わっていた。かつてはチョビと呼ばれていた小柄な若手レスラーが、金髪狼になり、WWFジュニア・ヘビー級王者にもなって、ジュニア・ヘビー級のトップレスラーとして私の前に現れたのである。だが、人間は少しも変わってなかった。「久しぶり。元気だった?」と、若手時代と何ら変わらない態度で私に接してくれたのである。それから23年経つ今も「最近、マスコミの人も若い人たちばっかりになっちゃって、よく知らないんだよね。知ってる顔を見ると安心するのよ」とヒロちゃんは変わらない。

 そして今回のGスピリッツのインタビュー。素顔はシャイでカッコイイことが言えないヒロちゃんは「記事になるような話なんてないよ」と言っていたが、その朴訥とした喋りは彼の飾らない人間性が出ていたと思うし、その一方ではプロの職人としての持論をキッチリと語ってくれたと思っている。これはぜひ読んでいただきたい。

投稿者 maikai : 10:23 | コメント (0)

2008年07月03日

I wanna be…

 ちょっと古い話になってしまうが、ノアの6・29後楽園で久々にSUWAに会った。

 SUWAと言えば、国内引退試合をやったのが昨年3月11日。その大会リポートは私が書いたが、掲載されたのは事実上の週刊ゴング最終号となった第1168号だった。確か、その号が出るのが決まったのが、大会2~3日前。前年暮れにSUWAにインタビューしている私は、これでラスト号になるという寂しさよりも「載せられることができてよかった」というホッとした気持ちの方が大きかったように思う。また、セレモニーでは編集人の清水さん(現Gスピリッツ編集長)が記念品を贈呈したが、ゴング…というより日本スポーツ出版社のゴタゴタが表面化していた時期だっただけに、SUWAが「ゴングさんに記念品をお願いしていいものか…」と大会直前まで悩んだという笑い話(苦笑話)もあった。

 さて、久々に会ったSUWAは極悪坊主ではなく、真黒な髪を伸ばして別人。もう、SUWAではなく諏訪クンと呼んだ方がいいのかも。で、引退前に、
「次の人生だからって、すぐに履歴書持って面接受けるっていう人生は選びたくないんですよ。このプロレスでの10年間で生まれた人間性、培った諏訪高広の感性を次に活かしたい。まずは世界中を放浪してみたいんですよ。僕は自由人だから」
 と言っていた通りに世界のあちこちを歩き回っていた。そして辿り着いたのがお店の経営。6月17日に銀座でバー『鮑 I wannna be…』をオープンしたのだ。『I wannna be…』は自由人の諏訪が好きな言葉。だから『鮑』である。

 このノア後楽園には店オープンの時に祝花を出してくれた三沢社長への挨拶のためだ。控室前のマスコミが集まるベンチで雑談していると、そこに通りかかったのが現役時代に抗争というよりは口争を繰り広げていた菊地毅。「あっ、菊地さん、お久しぶりです!」となぜか携帯電話で水を飲んでいる菊地を激写するSUWA。「お前、ナニ撮ってんだよ。デカイ声がしたから、いるのはわかっていたよ」と菊地。この抗争…いや口争は今後も続いてほしいと思ってしまった。

 さて『鮑 I wannna be…』だが、住所は中央区銀座8丁目6ー20 月曜から土曜日まで夜7時から朝までやっているそうだ。本人も毎日店に出ているということなので、ぜひ行ってみてください。と書いている私も行かなければ…。

投稿者 maikai : 10:03 | コメント (0)