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2008年06月16日

亘の純情

 新日本の『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアXV』は昨日の後楽園ホールがフィナーレ。昨年、ミラノに敗れて準優勝に終わったIWGPジュニア王者の井上亘が悲願の初優勝を果たした。準決勝でタイガーマスクの厳しいキック&サブミッションをしのいで逆転勝利、決勝では田口を下して勝ち上がってきた先輩であり師匠でもある金本浩二を攻略。ジュニア王者がこうした大会を制するのはライガー、タイガーマスクに次ぐ偉業でもあった。

 勝利者インタビューでは「もう無我夢中で…」しか言葉が出てこない。改めてメッセージを求められると、ファンに感謝を述べ、スタッフに感謝を述べ、そして戦った人間たちにも感謝を述べ、客席から「カタいぞ」の野次が飛んだが「でも、本心なんです。感謝の気持ちでいっぱいです」とキッパリ言った。本当に素の性格が出た、いいコメントだったと思う。

 インタビューブースには金本、タイガー、ライガー、稔、田口、裕次郎、内藤、AKIRA、デヴィット、レイヴ、永田、中西が集まってきて「今日だけノーサイド! ノーサイドで乾杯しよう!」というライガーの掛け声で乾杯。金本とタイガーが「さあ、イッキ、イッキ!」と優勝トロフィーになみなみとビールを注ぐと、実直な井上は本当にイッキ飲みしてしまった。それを見て金本、タイガー、田口らは大笑い。本当にノーサイドで井上の優勝を心から喜んでいるのがわかった。それはみんなが井上の生真面目さ、これまでの努力を知っているからだろう。私も『S-ARENA』に一度だけ井上と一緒に出演したことがあるが、本当にピュアな人間で正直、ビックリした。

「まさか自分にこんな瞬間が訪れるなんて思っていませんでした。最後の金本さんとの試合は無心でやっていましたけど、金本さんの蹴りや技に気持ちがこもっていて…。僕のプロレスの最大の恩師、先輩の金本さんとやれて、僕のプロレス人生、悪くないと思います。自分がなりたかったレスラーにちょっと近づけたかなと思いました。でも、すぐに新たな戦いが始まるので、この幸せも今しか噛みしめちゃいけないと思っています」

 飾らない、飾れない、純情な王者がいてもいいではないか。井上亘、おめでとう!

投稿者 maikai : 2008年06月16日 14:35

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