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2008年02月28日

プロのプロレスラー

 昨日はエルドラドが多留GM体制になっての初の後楽園ホール大会。正直、客入りは寂しかった。新たなイメージをいかに浸透させていくか…これがなかなか難しい。また、全日本・茨城大会のために多留GMがスクリーンだけの登場になったのは“新エルドラド”をアピールする上では大きなマイナスだった。

 試合でのMVPはKAGETORA&飯伏相手に近藤と組んで戦った大柳錦也。大柳はヤッシー、近藤、大鷲よりも先輩の闘龍門6期生で、T2Pでは日本兵というキャラクターで人気を博したが、家庭の事情でマット界からフェードアウト。エルドラドでキャラクター・プロレスを封印し、ストロング・スタイルでカムバックした。最後は後輩KAGETORAの一騎当千に敗れてUWA世界タッグへの挑戦権を得ることはできなかったが、体格的ハンデを数々のジャベで補うファイトと驚異的な粘りは、この日の会場を一番沸かせていた。

 メインの谷嵜なおきとマグニチュード岸和田の一騎打ちは、決して悪くはなかったのだが、因縁試合の割には、そのナマの感情が伝わってこない試合だった。

「何かわからないですね。わからない…。最近、わからないです。考えれば考えるほど、プロレスがわからなくなる。プロのプロレスラーになりたいという気持ちはありますけど、わからないんです…」
 と、試合後の谷嵜。ここ最近の谷嵜は大日本でデスマッチに挑戦したり、ゼロワンMAXではジュニア戦線でファイト、ヤッシーの代わりにVMとして全日本に参戦したりと、様々なことを経験している。勢いだけできた部分もあるだけに、ここで壁にぶち当たってしまったか。でも、これはいいことだと思う。勢いだけではやっていけないし、レスラーは誰だってプロレスを突き詰めて考える時期があるはず。ここは考えて考えて、リングでもがいて…“プロのプロレスラー”になっていってほしい。

投稿者 maikai : 11:42 | コメント (1)

2008年02月27日

小橋&菊地20周年

 20年というのは人が生まれてから成人するまでの時間だから、アッという間のようでいて長い。1988年2月26日、滋賀・栗東町民体育館でデビューした小橋建太と菊地毅が昨日、京王プラザホテル八王子大会で20周年を迎えた。

 昨日の取材陣の中でデビュー当時の彼らのファイトを観ているのは私、門馬忠雄さん、現在はレジャーニューズ東京デスクで当時は全日本の広報だった藤沢孝クンぐらいなもの。当時20歳の小橋は40歳、23歳の菊地は43歳、ついでに26歳だった私は46歳に。ウーン、歳を取ったと言わざるを得ないが、小橋に言わせれば「男は40から!」なのだ。

 入門時から知っていても、肝心のデビュー戦は観ていない。というのも、当時は今とは違って新人のデビューなどは発表されなかったし、当人もいつデビューするのか知らないのが普通だった。前日ぐらいに「明日、お前のデビューだから」と言われ、しかもなるべくマスコミがこないところでデビューするというのがパターン。多分、小橋と菊地のデビュー戦も東スポしか押さえていないと思う。

「僕より2ヵ月遅く入った田上明が1月にデビューしたから“そろそろかな…”っていうのはあったんだよね。あとは先輩に“もうデビューできますってアピールした方がいいから”って聞いていたから、タイツとシューズを着けて練習して(苦笑)。どういう形でデビュー戦を知らされたかはよく覚えてないなあ。大熊さんとのデビュー戦は…苦しかったのだけは憶えている。デビューした日に初めて馬場さんに食事に呼ばれて“よく我慢したな”って。それまでは付人だけど食事に呼ばれたことはなかったし、いつも“田舎に帰れ”って言われていたから…」
 と、小橋。小橋が入門した87年は新人の当たり年だった。1月に大相撲の元十両・卓越山こと高木功(嵐)が入門したのを筆頭に、4月には大東文化大学レスリング部出身で全日本学生選手権フリースタイル100キロ級優勝の実績を持つ菊地毅、シューティング社会人王者・北原辰巳(現・光騎)、大相撲の元十両・玉麒麟こと田上明らが次々に入門した。86年夏に入団した琴天山ことビッグ・ジョン・テンタもいた。そんな中で、柔道ぐらいしか格闘技歴がない小橋がデビューに漕ぎ着けるのは大変なことだったのだ。

 この20周年で小橋は秋山、志賀、金丸とオリジナル・バーニングを結成して三沢、小川、丸藤、テリーと対戦。テリーに20連発のチョップを放つ20周年記念チョップや若手時代の得意技ローリング・クレイドルを披露、三沢とはチョップVSエルボーの攻防戦を繰り広げ、試合タイムは実に38分4秒!

「ファンのみんながこうやって祝ってくれるのが最高です。いろいろなことがあったけど、20周年というのは区切りであって通過点。2月26日というのはプロレスラーとして半人前になった日ですね。20年前のこの日、プロレスラーとしてデビューできたけど一人前ではなかった。プロレスラーとしてこれからが本当の勝負だと思っているんで、また半人前に戻って、一人前になれるようにプロレス道を邁進していきます」
 と、小橋は20代の頃と変わらない熱血ぶりだった。

 もうひとり、菊地毅は第1試合でデビュー戦と同じく百田光雄と対戦。リングアナが龍ちゃんで、レフェリーが福ちゃん。20年前とまったく同じシチュエーションで試合をした。20年前、逆エビ固めで敗れている菊地は逆エビにこだわったが、百田は意地でもギブアップしない。最後は菊地が切り返しのエビ固めで20年前の恩返しをした。

「今までやった選手権とか対抗戦とかと比べものにならないくらい緊張した。自分がデビューした時の怖かった百田光雄が目の前にいましたよ。張り手もきつかったし、普段の百田さんじゃなかったね。百田さんは40代になってから世界ジュニア王者になっている。俺もまだまだ頑張りますよ。百田さんを目標に日々の積み重ねです」
 と、菊地。菊地にはもうひとつ目標がある。4月1日の地元・仙台への20周年凱旋試合で同期の小橋とタッグを組むことだ。2・23京都で6人タッグで組んだが、小橋からは、
「菊地さんは同期で、ライバルだったり助け合ったりした仲。その気持ちは変わらない。でも、今の菊地毅とはタッグは組めない。タッグを組むためにも、もっと頑張ってほしい」
 と駄目出しを受けた。

「小橋は常に俺のことを思ってくれている。もちろん、毎日頑張るけど、仙台に向かって頑張っている姿を小橋建太に見せていきたい」
 と、菊地。そう、20年経った今も切磋琢磨だ。

投稿者 maikai : 09:16 | コメント (0)

2008年02月25日

ロックアップ諸々

 昨日はさいたまの『ハッスル28』ではなく、ロックアップ後楽園へ。あの事件があってからのアパッチ勢が気になっていたし、宇和野貴史の東京ラストマッチも見届けたかった。さらに大仁田の来場、ドラディションの参戦など話題も多かったからだ。

 アパッチ勢はWEW王者のマンモス佐々木、黒田哲広、佐々木貴、小幡優作…みんな必死にファイトしていた。石井智宏の挑戦を退けたマンモスは、
「このベルトまで取られたら、アパッチの存在意義がなくなるっていうプレッシャーが凄くありました。アパッチは金村キンタローの不祥事で活動停止になりましたけど、俺がこのベルトを巻いてリングに上がる限り、アパッチプロレス軍の灯は絶対に消しません」
 と宣言。金村の一件とは関係なく、リキプロVSアパッチはこの2月で終了というムードの中で、GBHとしてではなくリキプロとしてマンモスにアタックした石井は、
「マスコミが飽きようが、ファンが飽きようが、俺たちの戦いはエンドレスだ。どっちかが根を上げるまでやってやる」
 と続行を示唆した。今後は軍団抗争というよりも、個々の戦いのレベルアップを見てみたい。

 29日の大阪でリキプロ後輩の和田相手に引退試合を行なう宇和野貴史は、自らの希望で東京ラストマッチでは大日本の関本大介と戦った。関本は宇和野の10年間を真正面から受けて止めてくれた。STU、ジャーマン、裏投げ、ドラゴン・スープレックス…と持てるものをすべて炸裂させた宇和野。関本は最後、ジャーマンでキッチリと宇和野を介錯した。

「(ファンの「辞めるな」の声は)素直に嬉しさでいっぱいになりました。歓声を頂いて、今までやってきてよかったと思いました。これからまた新しい世界に行って新しい挑戦が始まりますが、頑張っていきたいと思います。自分の中ではギリギリ精一杯やったっていう気持ちがあり、ここで区切りをつける…思い残すことも、やり残したこともないです。自分なりにこの10年間、この世界でやってこれたので、本当に感謝しています」
 と、いつも通りの礼儀正しい宇和野。いつもハキハキしていて礼儀正しい…それが私の宇和野に対するイメージ。道場に行けばチャンコを勧めてくれたりといつも気を遣ってくれたし、IWAジャパン時代の話を聞くのも楽しかった。そして練習熱心。この日の試合を観ても、まだまだやれる。客席から「本当にいいのか?」「辞めるな!」「まだ出来るだろ!」の声が飛んだのもわかる。だが、今回の引退は宇和野貴史という今年32歳になる人間が下した並々ならぬ決断なのだ。それを尊重し、全面的に支持したい。

「今日はタカシにいい試合を観させてもらいましたよ。あれだけの試合を観ると(引退は)辛いですよね。でも今の僕の立場では(引退するなとは)言えないですよ。新日本の中でチャンスをやれなかったのは残念。いい選手なんですけどね。何をもっていい選手っていうのかはわからないですよ。内面から出るもの、パフォーマンス…それを考えると(自分も)もう、長くないですね(苦笑)」
 長州のコメントには、WJから付いて来てくれた宇和野に対して「もうちょっと頑張ってみろ!」と言えない悔しさが滲み出ていた。また長州は休憩時間にリングに上がってタッグ結成についての返答を迫った大仁田には厳しいコメント。

「まったく勘違いしてるね。今日は付き合ったけど、あそこまで(リングサイドに駆け寄るところまで)。あのパフォーマンスは大失敗ですよ。自己主張が本当にあるなら、もっと必死に言わないとファンに伝わらないですよ。響いてくるものが何もなかった。もっと響けば、俺はリングに上がっていましたよ」

 長州はナマの感情。長州は以前、「若い人間に“感情を入れ込まないと駄目だ”っていうと、その感情を作ろうとする。だから余計駄目になる」と嘆いていたが、今回の大仁田には切羽詰ったものが感じられなかったのだろう。果たして大仁田は1999年に新日本に乗り込んだ時のように長州を振り向かせられるのか!?

投稿者 maikai : 12:27 | コメント (0)

2008年02月23日

恐怖再び!

「小佐野さん、来週の金曜日の夜空いてますか?」
「空いてますよ」
「よかった。じゃあ、来週は月曜日と金曜日の2回、お願いします」
「金曜日って珍しいですね。何か特別な理由でも?」
「ゲストがタイガー・ジェット・シンなんですよ。よろしくお願いします」
「ゲゲッ!」
 ということで、昨日のサムライTV『S-ARENA』のゲストは“狂虎”タイガー・ジェット・シン大先生! 忘れもしない去年の6月11日、約20年ぶりに再会したというのに本番が始まって5分ぐらいで大暴れ。私はサーベルで首を締め上げられ、倒れたところでストンピングを浴び…と、さんざんな目に遭った。

 21日の『ハッスルハウス』でも暴れていたなあ。「タイガー・ジェット…ウッ!」と、ケロちゃんはまたもコールが終わる前に腹を蹴られて悶絶、さらに場外でもフェンス外に投げ飛ばされるなど、古くからの仲なのに(だからこそ?)ひどくやられていた。シン大先生はとにかく元気なのだ。

 今回で2回目だからと前回より暴れられたらこっちの体がもたないし、ナマ本番中に勝手に暴れて勝手に出て行かれたら番組が成立しない。とりあえず、一緒に出演するアン・ジョー司令長官を通じて最後まで番組に出てくれるように要請した。

「ワカリマシター。ソレガ、ミーノシゴトナノデ、ダイジョーブデース!」
 とアン・ジョー指令長官のノリはハッスルのままなので、ちょっと信用できない…。

 いざ、本番。手には例によってサーベルが…。一応、着席してくれたが台本をムシャムシャと食べ始めて完全に“狂虎モード”に入っている。でも、こちらの要請を守ってくれているようで、とりあえずは顔をヒクつかせながらも質問には答えてくれて、番組は予定通り進行。よくもまあ20分近くも座っていてくれたものだと感心していたら、最後の視聴者からのFAXでボノについての質問が出た瞬間に限界点が! 何だかわからないまま、いきなりターバンで首を締め上げられ、ゲホホホッ!! 気付いたらシンはスタジオを飛び出し、番組は終了していた。通訳の女性もイスから転げ落ちていた。スタジオを出た後、興奮が収まらないシンはスタッフにも殴りかかってアン・ジョー指令長官が必死になって止めたという。

 シン、恐るべし! でもシンにはいつまでも狂虎でいてほしい。25年前の小学校6年生の時に初めてナマのシンを見て感じた恐怖がこの歳になっても薄れないのは嬉しいことなのだ。

投稿者 maikai : 12:17 | コメント (1)

2008年02月22日

注目はバボ

 坂田亘の欠場によってハッスルの現時点のメイン・ストーリーはボノの反抗期になっている。これが結構、面白い。ボノの独得の間合いによるマイク・パフォーマンスに味があるのだ。

 そのボノの相手をしているのがタイガー・ジェット・シン。シンは22年前に第54代横綱・輪島大士の相手を務めたが、今度は第64代横綱・曙の相手をしているのだから、まさにリビング・レジェンド! あの“狂虎”としてのテンションの高さには本当に頭が下がる。

 さて、今のハッスルで個人的に注目しているのはジャイアント・バボ(長尾浩志)。06年1月に新日本プロレスを辞めてハッスルに身を投じたが、この2年間を振り返ると鳴かず飛ばずの状態だ。196センチという長身に恵まれながら、それを活かしきれていないし、パフォーマンスも中途半端。どうやらバボをどん底に突き落としての再生ストーリーが始まりそうだ。昨日の天龍とのシングル戦でも天龍の当たりはキツかった。どうにもピリッとしないバボの攻めに対して天龍の顔面蹴りが2発入った。かつて嵐、荒谷、北原らに見舞った鈍い音の強烈なやつだ。チョップも1発は胸ではなく喉笛に入れた。そして試合後の「お前、最初から諦めてリングに上がってないか? そんな根性なし、誰とやったって勝てねぇよ! チエの方が上だよ!」との言葉。そこには天龍のナマの感情が入っていたと思う。

 バボは新日本入門から大型ファイターとして期待されていた。デビュー前はロス道場で修行もしたし、デビュー戦では高山善廣とのタッグという破格の扱いだった。膝の怪我で長期欠場を余儀なくされたものの、再デビューに漕ぎ着け、新日本を辞める前年の05年秋あたりには後藤洋央紀に勝ったりしていた。その年の10月に現場監督に復帰したばかりの長州力も期待していたのだ。今の後藤とバボはハッキリ言って月とスッポンの差がある。

 24日のさいたまではチエ戦が決まっているバボだが、これからどうやって這い上がっていくか? その過程に注目すると同時に、潜在能力が開花することを期待している。

投稿者 maikai : 13:24 | コメント (0)

2008年02月21日

再び金村問題について

 被害者が発信したメール・マガジンを掲載した上で確認できた事柄を追加・補足するという形で、19日に大日本プロレスがホームページ上で改めて事実関係を発表。また登坂栄児氏の役員報酬の一部返納、現場監督権統括本部長職の解任を発表した。またサムライTVの『大日対戦』の解説を降板することも決まった。

 統括本部長職を辞すこと、テレビの解説を降りることは18日のサムライTV『S-ARENA』出演後に登坂氏本人から直接聞いていた。本人としてはナマ番組中にも自分の口から発表することも考えていたようだが、テレビの尺的に十分な説明をする時間がないこと、まだレスラー&社員全員には説明が終わっていなかったため、いきなりテレビで発言すると、会社内を動揺させてしまうという気持ちもあって思いとどまったようだ。よって翌19日にプレスへのリリース、ホームページ上での発表となった。そして昨日20日には金村キンタローが謝罪会見。アパッチのホームページにも謝罪文が掲載された。

 だが、今日21日になって村上氏がブログで大日本が発表した事実関係に対して反論。事態は好転するどころか、泥仕合になっていきそうな気配である。

 当然、大日本としては、今度は村上氏に反論するだろうし、反論しなければ「大日本の主張は嘘だった」ということになる。大日本が反論に出れば、当然、、今度は村上氏が…。

 事実としては、金村の許されない行為と、そこにどんな思いがあったにせよ、大日本の対処が被害女性を傷つけたということ。従って金村と大日本の両者は被害女性に誠意を持って謝罪し、ケアをしなければいけない。

 事実関係は当然、明らかにされなければならないが、一番大事なことが置き去りにされては絶対にいけないのだ。
 

投稿者 maikai : 12:53 | コメント (2)

2008年02月19日

金村問題について

 昨日のサムライTV『S-ARENA』後半に大日本プロレスの登坂栄児統括部長が緊急出演、金村キンタロー問題について謝罪した。

 詳しい経緯は大日本プロレスのホームページなりをご覧いただきたいが、1月20日の千葉大会で金村キンタローが大日本の女子社員にセクハラ行為を行なったのが事の発端。大日本は事を公にすることなく金村を出場停止処分にしていたが、村上健リングアナがブログで内部告発的なニュアンスで大日本を批判。これでファンの間で話題になって火がついた。2月16日に村上氏は大日本から無期限の出入り禁止処分を受け、17日に被害女性がメール・マガジンで金村と大日本の“隠蔽工作”を非難。そして昨日の18日に登坂部長、伊東竜二、沼澤邪鬼、金村が所属するアパッチプロレス軍から佐々木貴が出席して謝罪記者会見。その後、登坂部長はサムライTVでも事情説明と謝罪をしたわけだ。

 この問題がより複雑になっているのは金村のセクハラ行為よりも、大日本の対応にファンの怒りの矛先が向いているように感じられること。つまり大日本は事実を隠蔽するために被害者に対して配慮が欠けたのではないか、もしくは圧力をかけたのではないか、トップ選手なら何をやってもいいのかという疑惑が生じたのである。

 登坂部長はもちろん隠蔽の意思はなかったとしている。こうした事件の場合、公表することによって被害者をさらに傷つけるケースがあるのも確かだし、対処について慎重になったのは理解できる。ここから先は村上氏も含めて「言った」「言わない」の世界になってしまって意見が食い違ってくるのだが、少なくとも金村を出場停止処分にしたことだけは公表した方がよかったと思う。理由としては被害者との意思確認ができるまでは“素行不良”でもよかったのではないか。

 また、登坂氏や大日本がどんなに被害者に配慮していたとしても、その当事者が「隠蔽のための圧力」と感じてしまったら、やはり隠蔽ということになると私は思う。


 一番いけないのは金村である。これは弁明の余地はない。大日本に関しては、他団体とはいえレスラーの管理ができなかったこと、自社の社員を守れなかったこと、結果的に世間を騒がせてしまったというのは紛れもない事実。これから、いろいろな意味で制裁を受けるのも仕方がないことだろう。

 ただし、これをもって“大日本プロレスは終わりにすべき”とするのは暴論だと思う。今回の件については被害女性に誠実な対応をすることで理解を得ることが最優先だし、世間を騒がせた以上は何らかのけじめをつけなければいけない。ここまで大問題になった以上は今後の経緯についてもファンに対して説明責任がある。ただ、それとは別に選手、社員、スタッフは頑張っているということは認識しておきたい。それはアパッチプロレス軍の選手も同じこと。アパッチプロレス軍は今回の不祥事により、1・22新木場大会をもって活動を無期限で自粛することを発表した。この決断も重いと思うのだ。そこは私の個人的な感情の部分であって、結論としてはすべてはファンの審判に委ねられる。それが現実である。

投稿者 maikai : 12:27 | コメント (7)

2008年02月18日

これからがスタート

「今は何だかわからないプロレスもあるので、偉大な先輩達が胸を張れる“強いプロレス”を守っていきます!」

 昨日の両国国技館でカート・アングルを制してIWGPベルトを統一した中邑真輔は言った。1月発売のGスピリッツ第5号で『今、改めてファンに問う 強くないプロレスは好きですか?』というタイトルで大晦日&1・4東京ドームについて本音丸出しのかなり辛辣な座談会を行なったが、それに対する答えのように聞こえた。

 まさに新日本の命運が懸っていたと言っていい昨日の真輔VSアングル。真輔にとっては勝つことが最優先だった。本人も「勝ちにこだわって、いつもと違うペースだったかもしれないけど…」と言っていたが、本来だったらもっと様々な攻防ができたと思う。試合内容だけを言えば、アングルVSカシン、アングルVS永田の方が上だったと思う。でも、昨日に限ってはあれでよかったと思っている。

 真輔はアングルをよく研究していた。ショーン・マイケルズのようにアングルスラムをDDTに切り返したり、アンクルロックをクルリと回転してスリーパーに取る。“アングルのアンクルロックか、真輔の腕ひしぎ十字固めか?”というシンプルさは、大技の攻防よりもスリリングだった。その上での勝利は価値がある。

「今日から本当のIWGPです。これからが本当のスタートです!」
 そう、今ようやくスタートラインに立ったのだ。私は今まで真輔について厳しいことを言ったり書いたりしてきたが、それは彼が本当に新日本のトップに立ってもらわなければ困るからだ。何度も書いているが「プロレスが一番すげえんだよ」と言うなら、その凄さを見せてほしい。きっちりと伝えてほしい。「これが中邑真輔だ!」という強烈なカラーを持ってほしい。IWGPのベルトと一緒に大きくなってくれることを望むばかりだ。とりあえずは「おめでとう!」と言いたい。

 さて、真輔の快挙の裏では永田が試合前に体調不良を訴えて、脳梗塞の疑いありということで病院に向かい、後藤洋央紀戦が中止になるというアクシデントがあった。昨日の時点ではCT、MRI検査共に異常はなく、今日、改めて精密検査をするという。永田は新日本が最も苦しい時代から今日まで、時には矢面に立ち、時には踏み台になって支えてきた男。いろいろダメージの蓄積もあるのだろう。神様がくれた休養だと思って、ここはジックリと治療に専念してもらいたい。

投稿者 maikai : 11:37 | コメント (0)

2008年02月17日

IGFで思ったこと

 昨日のIGF『GENOME3』は猪木の誕生日にちなんで(実際には2月20日だが…)豪華ゲストがズラリ。スタン・ハンセン、ドリー・ファンク・ジュニア、将軍KYワカマツ、海賊亡霊ガスパーズ、ザ・コブラが猪木を祝福した。ガスパーズとしてボブ・オートン・ジュニア、木村健悟が登場したのはビックリ! どうせなら歴代ガスパーズの中身を揃えたら大きな話題になったかも。さらにビデオでタイガー・ジェット・シン、ヴァリッジ・イズマイウ、ジョニー・パワーズ、アニマル浜口、ジェフ・ジャレット、ダスティ・ローデス、チャイナ、船木誠勝、初代タイガーマスク(佐山聡)、ビンス・マクマホンが登場。こうしたゲスト、ビデオを見るだけでも価値があったというものだ。個人的にはボブ・オートン・ジュニアの登場と、映像ではあってもパワーズを見られたのが嬉しかった。

 さて、肝心の試合の方だが、総合格闘技なのかプロレスなのか得体が知れない試合が続いた。かつてのUFOを見ているような感じといったら理解していただけるだろうか。そんな微妙な空気を一変させたのはTAJIRIとブッカーTの一騎打ち。リングをダイナミックに使い、そしてキッチリとしたプロレスで観客を沸かせる。さすがにWWEでトップを取った2人はレスラーとしてもパフォーマーとしても一流だ。IGFはグダグダな試合も多いが、カード・アングルVSブロック・レスナー、カート・アングルVSケンドー・カシン、そして今回のTAJIRIとブッカーTのように極上のプロレスも提供してくれる不思議な場なのだ。

 メインの小川直也VSジョシュ・バーネットは、改めてジョシュの身体能力の素晴らしさを感じた。強引に小川をジャーマンなどで投げるパワーは凄いし、打撃、サブミッション、あらゆる面で小川を上回っていた。そしてプロレスラーとしての華もある。きっと猪木が理想とするプロレスラー像にかなり近いのではないか。

 一方の小川も頑張った。特にノーコンテスト後の再試合でフィニッシュとなったSTOの仕掛けは強引な分、説得力があった。でも…というのが正直な気持ちだ。

 バックボーン、世間での知名度、体格的にも現在のプロレスラーの中では小川が猪木の後継者ということになると思う。他に人材はいないのだ。だから小川にとって今が一番大事な時期。今、本当にプロレスに打ち込まなければ半端者に終わってしまうだろう。いつまでも猪木のキャラクターに頼っていたら、いずれIGFはキワモノ扱いされて終わりだろう。それまでに小川には“プロレスラー”として独り立ちしてほしいと思う。猪木さんにも本腰を入れて“プロレスの後継者”を育ててもらいたいと思う。

投稿者 maikai : 09:24 | コメント (0)

2008年02月16日

ノアの若い力

 昨日は新宿FACEの全日本とプレイボーイ・チャンネルのコラボ興行に行くか、ノアの後楽園ホールに行くか迷ったが、青木篤志&谷口周平の十番勝負が見たかったのでノアに行ってきた。

 私は青木には早くから目をつけていた。初めて喋ったのは一昨年9月9日の日本武道館だったと記憶している。当時、キャリア9ヵ月の青木はムシキング・テリーと一騎打ち。普通なら“僕らのヒーロー”テリーのワンマンショー的な試合になるところが、青木はこれを拒絶。得意の腕ひしぎの布石としてロープや鉄柱を使っての腕攻撃、急所攻撃で挑発、さらにオリジナル技のアサルト・ポイント(当時はまだ名前が付いていなかった)を爆発させて食い下がり、自分のカラーを出したのだ。

 そんなファイトに興味を持って話を聞いてみると、
「ただ闇雲にやっても面白くないと考えていたんで。急所打ちですか? 向こうは僕がクリーンに来るだろうと思っていたはずだから、狙ってみました。僕はヒーロー志向じゃないんで。僕はちっちゃいのでダメージを与えるというよりもスピードで丸め込む感じですね。こういうシングル戦は頼る人がいないんで自分で何とかしなくちゃいけないから勉強になります。秋山さんには“近い先輩と当たる時は意地を見せなきゃ駄目だ。やられたら、やり返せ。やり返せなくても根性見せてぶつかっていけ。そうすれば体力も付く。やられっ放しで休んでいちゃ駄目だ”と言われています。毎日勉強して、自分のスタイルを作っていきたいと思ってます」
 という答えが返ってきた。当時の青木は秋山の付人。しっかりと秋山の遺伝子を受け継いでいるんだなと感心したものだ。

 そして昨日はKENTA相手の十番勝負。あのKENTAに奇襲攻撃を仕掛け、当たりの強いKENTAの打撃に対しても退かない。やられっ放しではないのだ。それどころか、打撃の応酬から腕を取ったりとKENTAを翻弄する場面もあったのだから立派。最後はgo2sleepに沈められたが、KENTAも、
「自分の頭で考えてやっていると思うんです。得意技に持っていくプロセスもしっかり考えていると思うし、多分、これから技も増えてくるだろうから、手強い相手になりますよ。今のまま、いろんなものを吸収してやっていけばいいと思います」
 と、合格点を与えていた。

 ヘビー級の新鋭・谷口については、私的には歯痒さを感じていた。体もある。パワーもある。アマレスという下地もある。だが、それが活かしきれていないというか、自分自身でもてあましているように見えたからだ。ひょっとしたらプロレスに向いていないんじゃないかと思ったこともある。

 それが十番勝負の第1戦で健介と当たったことによって覚醒した感じ。この日の森嶋戦でも、あの145キロの森嶋をフロント・スープレックス、パワースラムでたたきつけ、ヒップアタックを受け止めてジャーマンで投げ捨てるなど、潜在能力をフルに発揮した。

 受けるだけ受けて、最後はラリアット→バックドロップで勝利した森嶋は、
「俺を投げたところで勝てるもんじゃないよっていうのをわからせたかった。今、あいつが使っている技を全部使ったら、その後はどうするの? それが課題だね。考えるきっかけになればいいと思う。アマレスをベースにやっていくのか、どういうスタイルを見つけていくのか。プロレスで上に行くには自分のスタイルが必要だから」
 と厳しい言葉を口にしていたが、今の谷口は持っているものをすべて吐き出すぐらいでいいと思う。そこから、どういう風に“プロレスラー、谷口周平”を構築していくかである。

 年末に青木、谷口がどうなっているか? 凄く楽しみだし、そこにはノアの未来があるはずだ。

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2008年02月14日

やっぱりWWEは凄い!

 2・11=有明コロシアム、2・12=日本武道館の2連戦という形でWWEが1年4ヵ月ぶりに日本上陸を果たした。11日はサムライTV『S-ARENA』が入っていたために断念、12日の武道館大会に行ってきた。

 正直、私は今のWWEの流れに詳しくない。でも、大して予備知識がなくても試合そのもの、レスラーたちのキャラクター、会場の雰囲気で十分に楽しめた。これは重要なことだ。もちろんWWEでは連続ドラマ的なストーリーの面白さが大きな要素になっているし、今の日本の団体もストーリー重視の傾向にあるが、知識がなくても楽しめなくては新しいファンが入って来づらい。どんなに面白いストーリーやトッピングがあったとしても、まずは純粋に楽しめる試合ありきなのだ。

 この2連戦はハウスショーだということもあるのだろうが、きっちりと試合を見せてくれた。選手たちは自分のキャラクターを大事にしているし、自分のフィニッシング・ムーヴを大切にしている。プロレスの基本をしっかりと押さえているのは素晴らしい。

 トリプルH、クリス・ジェリコ、ショーン・マイケルズ、若き王者ランディ・オートン、そしてリック・フレアーなどはメジャー感たっぷり。私の世代だと、引退カウントダウンに入っているフレアーに胸が熱くなる。もうすぐ59歳になろうというのに“狂乱の貴公子”と言われた全盛時代と変わらないゴージャスなガウンをまとった姿が最高にカッコイイ。たとえ体がたるんでも、フレアーはフレアーなのだ。さすがにデッドリー・ドライブのバンプは見られなかったが、ショルダー・スルーで吹っ飛ぶ様、前のめりにバンプする様は、もはや芸術品。ウイリアム・リーガルを仕留めた鉄柱を使っての足攻め、エルボーの投下、ニークラッシャー、足4の字固めの流れは見事だった。これが見納めになってしまうのだろうか…。

 もうひとり、私にとって思い入れが強いのがクリス・ジェリコ。私にとってはライオン・ハートなのだ。WAR担当記者時代、クリスは最も親しかったガイジン。私の顔と名前をすぐに覚え、週刊ゴングの愛読者になってしまった。いつの間にかカタカナを覚えちゃって「今度出るスペシャル・イシュー(増刊号)も3冊欲しいんだけど…」と広告までチェックしていたっけ。最後に会ったのは2002年6月、ハワイのニール・ブレイズデル・センターのバックステージ。天龍さん、馬場元子さんと一緒に行ったのだが、クリスは控室から次々とレスラーを連れてきてくれて取材に協力してくれた。そして「テンルーさんとムタとの試合をビデオで見たよ。あれはいい試合だった!」と相変わらずの日本通ぶりを披露していた。

 そんなクリスがプロレスにカムバックして再びWWEのトップ戦線で戦っているのは嬉しい限り。そのクリスと戦ったケネディも観客とのコミュニケーションが取れるいいレスラーだ。

 やっぱりWWEは凄い。何か熟成されたプロレスを見せてもらった気がする。

投稿者 maikai : 15:10 | コメント (0)

2008年02月13日

小原道由は“やる男”

 昨日は朝からバタバタしていてダイアリーを更新できなかった。そこで今日は一昨日の健介オフィス興行への後藤達俊&小原道由の乱入について書こう。

 あの日、乱入の現場は見ていなかった。外敵四天王と戦った川田、彰俊、大谷、吉江のコメントを聞こうと控室に下りていたからだ。そうしたら上から聞こえてくるざわめき。慌てて戻ってみると後藤と小原が健介オフィスの若手を場外でボコボコにしていた。山口竜志の額からは血が流れているではないか。そして割って入った健介オフィス統括の多田女史が小原に吹っ飛ばされた。

 この乱入劇が数時間後、私にも降りかかってきた。夜9時からサムライTV『S-ARENA』の収録。ここに小原が乱入してきたのである。これは私とキャスターの三田さんにとっては完全にハプニングであり、アクシデントだった。

『S-ARENA』はナマ番組だからプログラムは綿密。この日のゲストは15日の新宿FACEにおけるプレイボーイ・チャンネルと全日本のコラボ興行をプロデュースする夏目ナナさんにずっと前から決まっていた。夏目さんはGリングのイメージガール。私がGリングで仕事をすることはないから、普通だったら接点はない。この日は夏目さんが大会プロデューサー、私はコメンテーターということで貴重な接点が生まれたので、個人的には楽しみだった。番組の前半はニュース、後半は夏目さんを迎えてのコーナーということで、小原が入る隙間はなかったのだ。

 だが、この日、健介オフィス興行後に小原が『S-ARENA』スタッフに出演をゴリ押ししたらしい。当然、番組のプログラムは出来上がっているから、これは不可能な話。ところが小原は勝手に来てしまったという。その時、私と三田さんはすでに本番に入っていたから何も知らない。まずは当日のニュースということで健介オフィスのVTRが流れ、それについて喋っていたわけだが、私が後藤&小原の乱入を非難していたところ、小原が「小佐野、ふざけんじゃねぇぞ!」とスタジオに入ってきて、番組に割り込んでしまったのだ。

 舞台裏を書けば、そのあとが大変だった。小原のせいで番組が押し、夏目さんのコーナーに入ったはいいが、最後のVTR後、番組修了まで残り1分30秒! かなり無理な形で夏目さんに締めてもらった。夏目さんには申し訳ないことをしたと思う。

 さて、小原の乱入だが、スタジオに入ってきて凄い剣幕で食ってかかってきた姿に覚悟を感じたのは確か。多田女史を吹っ飛ばした件について様々な意見が飛び交っているようだが、良くも悪くも昔気質のプロレスラーである小原は、自分のプロレスラーとしての行動を邪魔する人間には容赦がない。私にしても口論となった時に「これはちょっとヤバイな」と内心では思っていた。テーブルを蹴り飛ばされたが、そこにはボコッと穴が開いていた。

 どうやら3月の博多で勝彦以下の若手が迎撃するようだが、小原は“やる男”。半端ではないぞ。

 

投稿者 maikai : 11:34 | コメント (2)

2008年02月11日

新生マイケルにマジで期待!

 昨日は新木場プロレスデー。12時からDDT、15時半と19時から望月成晃プロデュースの『武勇伝』と1日3興行だった。11時半過ぎに会場に行くと、すでにモッチーも待機。でも私が取材したのは、実はDDTだけ。夕方までにどうしても終えなければいけない仕事があって、さらに夜には人と会う用事があり、『武勇伝』は取材できなかったのだ。モッチー、正直すまんかった!

 さてDDTは3・9後楽園に向かっての大会。ベルト・キラーと化し、プロレスのベルトも一般人のベルトも区別がつかなくなった矢郷良明がマッスル坂井のコスチュームのベルトへの挑戦を表明。タノムサク鳥羽は男色ディーノのエクストリーム王座への挑戦をぶちあげた。そしてメインではヤスウラノがタッグマッチでKO-D王者HARASHIMAと激突、前哨戦を制している。

 と、いろいろあったが、私のお目当てはメイン終了後のボーナストラック。DDTを自由契約となった中澤マイケル争奪のインディー団体ロイヤル・ランブルだ。参加選手及び団体は長井満也(ドラディション)、小笠原和彦(押忍闘夢)、サバイバル飛田(埼玉プロレス)、佐野直(グレートプロレス)、ガッツ石島(ガッツワールド)、キラー・トーア・マスター(FUCK!)、チェリー(ユニオンプロレス)、金的桜ヶ丘(学生プロレスHWWA)、GENTARO(アパッチプロレス軍)。

 小笠原先生の試合を観るのは久しぶりだし、飛田をナマで観るのは何年ぶりだろうか? ガッツ石島、マスターを観るのは初めてだし、学生プロレスを観るのもメンズ・テイオーの学生時代以来のような気がする。ある意味、私にとって贅沢なカードなのだ。

 ルールは簡単。マイケルをフォールした選手の団体がマイケルと契約を結び、もしマイケルが最後まで残ればDDTと再契約ができるというもの。レフェリーは何が何でもマイケルを他団体に放出したいDDT社長の高木三四郎が務めた。

 ロイヤルランブル形式だから選手が90秒毎に入場するわけだが、一番手はもちろんマイケル。続いて入場はFUCK!のマスター。さすがにマイケルもどインディーには行きたくない。「このどインディーが!」と怒りのラリアット、そしてオーバー・ザ・トップロープで一蹴だ。3番手は長井!「ドラディションなら入りたいです!」と自らダウンして長井のフォールを促すマイケルだったが、これは三四郎レフェリーが認めなかった。

4番目の学生プロレスの桜ヶ丘は「お前が一番、プロレスをナメている!」と、マイケルと長井にふたりがかりで場外に放り捨てられてしまった。5番手はチェリー。マイケルが倖田來未ばりの不適切発言を浴びせて観客のヒンシュクを買う場面も…。

 その後、佐野、石島、飛田、小笠原先生が相次いで入場してくると、徐々に収拾がつかなくなって、三四郎が「ヤバイ、グダグダしてきたーっ!」と頭を抱えるような展開になったものの、ここで試合を締めてくれたのが“インディーの職人”GENTARO。チェリー、ガッツ、長井、飛田を次々に場外に放り出すシビアさでピシッと締めてくれた。

 だが、最後にほくそ笑んだのは小笠原先生だった。何とレフェリーのはずの三四郎が小笠原先生に加担してマイケルにスタナー一閃。小笠原先生が難なくフォールして、マイケルは押忍闘夢所属に決定。実は三四郎は、最初からマイケルを押忍闘夢に入れるつもりだったのだ。

「マイケル、お前の弱点は“場の空気が読めない”“ギャクが寒い”の2つだ。だけど小笠原先生は空気が読めなくても、ギャグが寒くても、そんなのは一切関係ない。超越している。お前も先生の下で一から修行するんだ」
 と、三四郎。今後、マイケルは押忍闘夢所属としてDDTに参戦する模様だ。

 これで少なくともDDTのリングでは、昨年ブレークしたヌルヌル・ブラザースとしてのキャラは封印されてしまうだろうが、あのヌル・ブラを単なるキワモノで終わらせずに「巧い!」と唸らせるプロの職人芸にしたマイケル。それだけに新生マイケルに期待したい。私は真面目にマイケルを買っているのだ!

投稿者 maikai : 08:58 | コメント (1)

2008年02月10日

デスマッチ三世代闘争

 昨日の大日本プロレス後楽園大会ではシャドウWXがやってくれた。昨日のメインは伊東竜二&シャドウWXと佐々木貴&宮本裕向の蛍光灯デスマッチ。1・27名古屋でアブドーラ・小林をフォールしている宮本がこの日に結果を出せば1年ぶりにデスマッチ王座に挑戦という流れの中でWXが宮本を旋回式ブレーンバスター(ツイスター)でフォールしたのだ。

「毎回、同じチャンピオンで楽しいか? 宮本が挑戦? 100年早いんだよ、この野郎! 人がニコニコしてると思ってナメてんじゃねぇぞ!」
 と伊東への挑戦をぶち上げたシャドウWXに会場は大爆発。ダイニッポン・コールが自然発生した。

「俺は3代、5代、7代のデスマッチ王者だから。俺は苦労してここまできたから、昔より怖い俺だよ。大日本のデスマッチのレベルをもうちょっと上げないと。佐々木だ、宮本だって他団体にいい顔させないで、大日本内でレベルアップしないといけないでしょう。宮本が文句言うなら何回だってやってやりますよ。この後楽園で火を使えなくしたのは俺だけど、今度は火まみれにして、どこの団体に出ようが通用する俺のラリアットでぶっ倒してやりますよ」
 というのがWXの主張。

 WXは大日本のデスマッチ路線の最初の世代だ。本名でIWAジャパンでデビュー後、12年前に大日本に移り、ミスター・ポーゴに弟子入りして鍛えられた。デスマッチ初代王者がポーゴで2代目が松永光弘。その松永を破って第3代王者になったのがWXだ。その後、アブドーラ・ザ・ブッチャーにベルトを奪われたが王座を奪い返し、山川竜司に奪われるも、これも取り返した。99年11月に山川に奪われて以後は同王座についていない。そこからデスマッチ・ファイターは新世代に突入していった。

 元々、WXは穏やかな性格だけにこのまま埋もれてしまうのかと思いきや、昨年からのリキプロとの抗争から存在感を発揮してここまで来た。数多くの修羅を経験してきた男が本気になったら、これほど怖いことはない。大日本のデスマッチ戦線は第一世代のシャドウWX、現王者の第二世代の伊東、そして第三世代の宮本…三世代闘争に突入したと言っていいだろう。

 この日は見所が多かった。マンモス佐々木と関本大介のWEW選手権はラリアット、チョップが真っ向から火花を散らす真っ向勝負。小細工なしのこの戦いはプロレスの本来の面白さ、迫力を見せつけてくれたと思う。アパッチの黒田&GENTAROと組んだNOSAWA論外は、東京愚連隊として大日本、アパッチの両方に喧嘩を売るというしたたかさを見せていたし、あのアブドーラ・小林をヌルドーラ小林に、怨霊をヌル霊にしてしまったメンズ・ワールドはいつも通りの面白さ。

 その他にも第1試合の大橋篤VS星野勘九郎(プロレスリング・ガロガ)、第2試合の小幡優作(アパッチ)、今井計(大日本)、末吉利啓(EAGLE)VS松田慶三(IWAジャパン)、矢野啓太(バトラーツ)、小部卓真(IWAジャパン)が若手らしくて気持ちのいい試合だった。チーム03の松田はベテランだが…。

 32選手参加の全7試合…非常にボリュームのある大会で満足でした!

P.S. 昨日の書き込みに「8・26特集号に武道館の前に並ぶ子供で私に似た子供が写っているが…」というのがありました。それは79年8月26日、日本武道館で行なわれた『プロレス夢のオールスター戦』のゴング増刊号のことだと思いますが、モノクロ・ページに私が写っている写真は確かにあります。ただし、武道館前に並んでいるのではなく、ファンクラブ仲間とジャレている写真ですが…。ちなみに当時の私は高校3年生です。また、竹内さんですが、順調に一歩一歩、回復に向かっていると聞いています。早く元気になられることを私も願っています。

投稿者 maikai : 08:56 | コメント (0)

2008年02月09日

キラー・ハルク

 ドラゴンゲートには本当に様々な流れがある。昨日の後楽園ホールは私にとって今年初めてのドラゲー。見所が満載で気が抜けなかった。

 昨日の柱は土井吉と新岩のツインゲート戦。新岩が2代目王者になり、土井吉は先に鷹木信悟&ハルクにGHCジュニア・タッグを奪われており、タッグ無冠になってしまった。そして新王者チームにCIMA&ドラゴン・キッドのCK1が挑戦の名乗りを上げた。

 そんな大きな流れとは別に注目はハルクVS神田の喧嘩腰の抗争、ハルクとYAMATO、土井と吉野の仲間同士の険悪な関係だ。

 タッグで当たったハルクと神田はおよそドラゲーらしくない大乱闘。最後は神田の背後から脳天にイスを振り下ろしたハルクが反則負けに。そのハルクは仲間のYAMATOに対しても「お前がニューハザードの足を引っ張ってるんだよ!」と喧嘩を吹っかけている。アイドル的イメージが強いハルクだけに、こうした荒々しい“キラーの部分”が顔を出すのはいいことだと思う。そんなハルクに対して「何がキラー・ハルクだよ。ただの酒乱じゃねぇか!」がYAMATOの言葉だ。

 タッグ無冠になった土井吉は試合後にお互いに責任を擦り付け合う仲間割れ。これには女性ファンから悲鳴が上がった。昨年のタッグMVP候補だった土井吉だが、今年はお互いに違うステップを踏もうというのか。

 ハルクとYAMATOの諍いはニューハザードを、土井吉の諍いはマッスル・アウトローズを揺るがす問題。両ユニットは次回の後楽園ホールで大江戸式カウントダウン・イリミネーションマッチで激突する。そこでどんな流れが生まれるのか? 今年もドラゲーからは目が離せない。そして、個人的にはハルクの弾けっぷりに期待している。

 

投稿者 maikai : 10:54 | コメント (1)

2008年02月08日

取材拒否は単なるデマ

 昨日、以下の書き込みがありました。

「Gスピリッツの月刊最終号にNOAHの記事が出なかった理由を教えて下さい。一説には取材拒否と聞きます。小橋の表紙は謝罪しても許してもらえなかったのですか? ノアはそれほどまでに傲慢なのですか? もしそうだとしたら、マスコミはなぜ戦わないのですか?」

 まずGスピリッツ第5号にノアの記事がなかったことに特別な理由はありません。あの号は東京ドーム大特集、そして大晦日&1・4東京ドーム、マスカラス特集の3本柱だったというだけです。本来なら、なるべく多くの団体を取り上げたいのですが、大きな特集を組むと物理的に無理になります。ノア、全日本関係の記事がなかったのはそれだけのことです。

 それから取材拒否というのは単なるデマ、噂に過ぎません。第4号の表紙の件は完全にこちらサイドのフライングでしたが、12月2日の小橋復帰戦の前にすべて解決しています。

 こうした噂はGスピリッツ、あるいはノアに悪意を持った人たちが流しているとしか私には思えません。
 

投稿者 maikai : 11:48 | コメント (1)

2008年02月07日

小島は真のヒールになれるか?

 現在の私は週刊誌や新聞の記者ではないので記者会見にはめったに顔を出さないが、昨日はTARUがオーナーを務めるバーで小島聡が記者会見をやるというから足を運んでみた。来たる3月1日、両国国技館で健介の三冠王座に挑戦する小島は、記者会見を開いた理由を、
「せっかく三冠戦が決まっても、王者の健介が盛り上げに貢献していないから、自分の方からいろいろ言わせてもらう。健介政権は全日本プロレスにとって、プロレス業界にとってよくない。健介がトップにいたら業界が盛り上がらない」
 と語った小島は、健介について以下のように斬っていった。

「俺が勝つのは当然であって、俺はそれより先を見据えているから。ただ勝つんじゃない、今までにないくらい惨めな負け方をしてもらう。ブードゥー全員でかかってこいって? あまりにもベタな発言でチャンチャラおかしいよ。…チャンチャラおかしいもベタだけど(苦笑)。まあ、健介の技を全部受けてやってもいいし。その上で俺にやられたら、これ以上の惨めさはないだろう」
「次のシリーズは北斗晶が付いてくればいい。健介は北斗がいないと所詮、何もできない男だから。ピンチになったら北斗に駆け寄ってアドバイスしてもらえよ。だいたい俺は北斗が生理的に嫌いなんだ」
「タレントとしては尊敬しているよ。でもプロレスラーとしては何一つ尊敬に値するところはない。今の健介の体を見たら、いかに練習を怠けているかわかる。両国が終わったらキッチリとタレントに転向しろ」
「健介は俺のことを若手の頃にしごいたと思っているだろうけど、今振り返ってみれば、感謝するところは何もないな。まあ、入門してから散々いじめられて…この太い右腕は健介、お前が作ったんだ。その辺だけは感謝してやるかな。今の服は右の袖だけ太くしている特注品だから。今の俺の右腕は健介より太いよ」

 かつてはコメントすると人の良さが丸出しになっていたことを考えれば、これだけの言葉を並べられるだけでも今の小島がヒールとして生きていこうというのがわかる。普通に考えたら、小島の立場で健介を「健介!」と呼び捨てにすることすらためらわれるはずだ。

 91年に新日本に入門した小島は、健介にとっては道場で指導を始めて2年目の新弟子。夢中になって教えただろうから、相当に厳しかったはず。それに対して小島は“いじめ”“感謝はない”と言ったが、素の小島にはやはり感謝があるはず。その証拠にコメント中にポロッと感謝の言葉が出てしまった。

 だが、3・1両国では感謝の部分は置いておいて、その当時に感じたはずのナマの憎悪をぶつけるべきだ。そこで初めて小島のヒールとしての迫力、凄味が出ると思う。ヒールは演じるものではない。小島の内面から出るヒールの匂いを3・1両国では感じてみたい。

 

投稿者 maikai : 15:03 | コメント (0)

2008年02月06日

お詫び、訂正&返答

 今日は書くネタがないので、お詫び&訂正、それからコメントへの書き込みに対する返答をさせてもらいます。まずはお詫び&訂正です。昨日の『健介オフィスの新人へ…』について赤猫さんから
「起田選手の出身はアメフト(オービックシーガルズ)だったと思うのですが」
という指摘がありました。その通りです。ラグビーで日本一は私の勘違いでした。アメフトの日本一ですね。ここでお詫びするとともに訂正させていただきます。

 以下は、寄せられたコメントへの返答です。

「Gスピが月1販売ではなくなります。大丈夫ですか? 個人的には毎月購読しているので残念です」
A=毎月楽しみにしていた読者の方々には申し訳なく思っています。不定期になったのには当然、大人の事情というものもありますし、また作り手側としてはジックリと丁寧に作りこんでいきたい…今までにないプロレス専門誌をキッチリと作っていきたいという気持ちが強くあり、5ヵ月連続で出版するのはキツイ部分もありました。もちろん、理想は月1回発行なので、今、あらゆる面で見直している最中です。モバイルGスピリッツで編集長の清水さんが語っているように近々、発売日を発表できるでしょうし、ホームページも開設される予定です。もうしばらくお待ちください。

「ターザン山本!さんもいらっしゃってたんですね。何か景気のいい話はされていませんでしたか。夢とか未来とか」
A=これは1月31日の馬場さんを偲ぶ“70歳バースデー・パーティー”の件ですね。山本!氏は遅れて来たために気付いたら会場にいたという感じで、私は話をしていません。

「ぜひ、そのスマートなチップの払い方を教えていただきたかったです。特別なことなのかな? それともタイミングですか?」
A=これは私がハワイで馬場さんから学んだことへの質問ですが、正直な話、特別なことではありません。その当時の私は二十代半ばの若造で海外経験も少なく、お金がなかったのでチップを払うような店にはほとんど行ったことありませんでした。もちろんクレジット・カードで支払う際のチップの付け方も知らなかったので、馬場さんのチップの払い方(現金、カード共に)が凄くカッコよく見えたわけです。実際は常識的な、基本的なことだと思いますが、それ以来、私も堂々と(?)チップが払えるようになりました。

 これは馬場さんの話からは外れますが、かつて天龍さんはハワイでピンクパレスと呼ばれるロイヤル・ハワイアンという老舗ホテルをよく利用していましたが、天龍さんのチップの払いのよさが評判になり、天龍さんがサッと手を挙げると、ホテルの従業員が一斉に駆け寄ってきたというエピソードがあります。

 ということで、本日のダイアリーでした!


投稿者 maikai : 09:51 | コメント (2)

2008年02月05日

健介オフィスの新人へ…

 我々、プロレス・マスコミの人間にとっての楽しみのひとつにレスラーの成長を見続けるというのがある。入門から練習生、デビュー、そしてステップアップしていく過程を見られるのは記者冥利につきる。私の場合、現場担当記者時代の小川良成、佐々木健介、小橋建太、菊地毅、北原光騎、折原昌夫、望月成晃などが印象に残っている。もうデビューはしていたが三沢光晴、川田利明、冬木弘道、ターザン後藤には一緒に成長してきた同志的な感覚がある。

 さて昨日の『S-ARENA』には健介オフィスの3人の若者がやってきた。去年の9月にデビューした山口竜志、来たる2・11後楽園ホールでデビューする起田高志、宮原健斗だ。竜志と起田&健斗の間のキャリア差はわずか5ヵ月になるわけだが、すでにプロレスラーの竜志と、これからデビューする2人とは全然違う。竜志は全日本のリングに上がり、勝彦の怪我によって否応なしに健介のパートナーとして上位で試合を組まれ、連日のようにみのるなどの先輩にボコボコにされ、試合後には健介に怒鳴られ…という日々を経験してきたから、キャリア5ヵ月といっても、濃密な時間を過ごしてきたのである。

 起田はラグビーで日本一になった男。平成元年生まれの健斗は、健介と北斗からリングネームを貰ったのかと思いきや、これが本名だという。ただし「どうして健斗っていう名前になったのか、両親に聞いたことがないのでわかりません」とのこと。その由来はどうあれ、何だか運命的なものを感じる。

 2人とも口にしていたのは「技術じゃなくて、この1年間、きつい練習をやってきた気迫、いろんな想いを見せたいです」ということ。そう、それでいいと思う。健介も北斗も健介オフィスを団体にした理由について、
「本物のプロレスラーを育てたい。強いレスラーを育てたいから」
 と言っていた。だから練習は本当に厳しい。その厳しさを乗り越えてデビューに漕ぎ着けたのだから、堂々と胸を張ってリングに立ってほしい。自信を持って試合をしてほしい。君たちは選ばれし者なのだ。

投稿者 maikai : 12:00 | コメント (1)

2008年02月04日

硬軟両立!2008年のDDT

 昨日の東京は2年ぶりの大雪。正直な話、12時開始のDDT後楽園大会への足取りは重かった。ところが会場に入るや、聞こえてきたのはMIKAMIの歌声。そうか、今日は11時40分からダークマッチならぬ、MIKAMIのダークミニライブだった。普段はレジェンド軍が勝ったらMIKAMIが黄金のマイクで歌うのが恒例になっていたが、絶叫系の歌が多いために試合後に歌うのは本人的にも辛いはず。だが、ライブに専念すれば声も伸びるというものだ。こんな雪の日の試合前にこうしたお楽しみがあるとトクした気分になる。こういう遊び心がDDTのいいところなのだ。

 その一方でこの日のラインナップはどちらかというと硬派。メタル・ヴァンパイアとしてお笑いの要素を封印、ヒールに徹する大鷲と諸橋晴也がベビー・ターンしたKoo&諸橋正美を蹂躙。ディック東郷とアントーニオ本多の師弟対決もシリアス・モードの試合である。キャラの面白さで支持を得てきたアントンだが、昨年暮れからはお笑いを封印して東郷に挑んでいる。この抗争はアントンにとって“まっとうなレスラー”としても独り立ちするためには避けて通れないものなのだろう。あの東郷相手に腕の取り合いなどに付いていくアントンの技術、そして試合への集中力に注目してもらいたいと思う。

 セミ前にはKO-D王者HARASHIMAとゼロワンMAXのUN王者・佐々木義人がタッグ対決。義人のパートナーになった柿本がHARASHIMAと義人の対決を阻止する(?)というKYキャラを演じて“DDT遊び心テイスト”も加わったが、これも基本的には真っ向勝負だった。

 セミでは飯伏のインディペンデントワールド世界ジュニア王座にデビュー10周年のタノムサク鳥羽が挑戦。鳥羽の試合に対する集中力と気迫は素晴らしかった。お互いにノーガードで相手に体をさらしての打撃戦はプロレスでしか有り得ない展開である。フラフラになりながら「もっと打って来い!」と飯伏に顔を突き出す鳥羽は最高にカッコよかった。

 こうして全体的に硬派な感じで進んだが、メインエベントはお楽しみマッチ。次期KO-D王座挑戦者決定ロイヤルランブルだ。これは挑戦者を決定すると同時に、解雇を言い渡されている中澤マイケルの進路が決定する試合。もしマイケルが優勝すれば、DDTとの契約も勝ち取れるというものだ。

 何とか解雇にしたい社長の三四郎は出場順のトップにマイケルを指名、自らは2番目に有刺鉄線バットを手に登場してマイケル抹殺を目論むがマイケルは粘る。結局、最後に残ったのはマイケルとヤスウラノだったが、ここでマイケルは惜しくも敗退。これによって2月10日の新木場大会でマイケルを欲しがるインディー団体によるマイケル争奪ドラフト・バトルロイヤルが行なわれるというのが話のオチだった。

 ここまでマイケルをいじるのは、それだけマイケルに魅力がある証拠。昨年、松永とのヌルヌル・ブラザースで人気を博したマイケルは、そのキャラだけでなく、インサイドワーク等の技術を磨いてきた。それが今、活きようとしている。2・10の結末がどうなるにせよ、マイケルは今年注目の男である。

 さて、ロイヤルランブルの結果、3・9後楽園でHARASHIMAへの挑戦者はヤスウラノに決定した。ここには2人のプライベートなドラマがある。
「お客さんは知らないことだけど、俺とお前は10年前からの知り合いだよな。それがこうやってタイトルマッチがやれる。今度の後楽園ではいい試合をしよう」
 というHARASHIMAの言葉に号泣するウラノ。だが次の瞬間、握手と見せかけて急所キック!
「10年前に出会ったことなんかすっかり忘れちゃったよ! お前なんかに興味ねーよ! 俺が興味あるのはベルトだけ。俺にとってのいい試合っていうのは俺が勝つことなんだよ!」

 マスクマンのHERO!としてデビューしたHARASHIMAはプロフィールをほとんど公開していないし、ウラノも基本的なプロフィールしか知られていないから、10年前に何があったのかは言及しない。ただ、今度のタイトルマッチは2人にとってとても大事なものなのだ。きっと大勝負になるだろう。

 またDDTは3・16新木場でスポーツライクなプロレスを目指す新ブランド“ハードヒット”を立ち上げる。これは従来のプロレス・ルールにロスト・ポイント制を導入する。選手の持っているポイントは5ポイントでダウン、ロープ・エスケープで1ポイント原点となる、かつてのUWFルールのようなもの。そのエース的存在になると思われる飯伏は4・11ボストン~4・19シカゴ(全4大会)の日程でROH遠征が決定した。

 王者HARASHIMA、飯伏といった若い力による真っ向勝負のプロレス、新ブランドのハードヒット、従来のプロレス・ファンの心をくすぐるネタと遊び心などなど…2008年のDDTは硬軟両立を目指す!

投稿者 maikai : 11:41 | コメント (0)

2008年02月01日

馬場さんを偲んで

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 昨日の午後、お線香をあげさせてもらうため、馬場さんのお宅へ。かつて全日本プロレスで営業部長をされていた大挟さん、ロスで選手たちの飛行機の手配をしている恵那さんら、懐かしい人たちにお会いできた。もちろん天龍さん、渕さん、川田くん、京平さん、木原オヤジ、全日本で広報をしていた矢部くん、門馬さん夫妻、週刊プロレスでずっと全日本&馬場番をやっていた市瀬くんといった馬場ファミリーが勢揃いした。

 そして午後5時半からホテルで馬場さんを偲ぶパーティー。このパーティーにはプロレス入場曲の仕掛け人だった日本テレビの梅垣さん、フリーになった若林健治アナウンサー、菊池孝さん、病魔と戦っている竹内さんの代理として竹内さんの奥さん、清水さん、東スポの平塚くん、ターザン山本!氏も出席。

 こうした人たちに囲まれると、私は週刊ゴングで全日本プロレス担当記者をしていた小僧の時代に戻ってしまう。小僧に戻れると空間、場所があるということは本当に心地好いことなのだ。

 パーティーでは、私の妻が作ったレイを元子さんがとても喜んでくれて、馬場さんの遺影に飾ってくれた。光栄なことだ。こちらこそ、ありがとうございますという気持ちである。

 馬場さんの穏やかな空気に包まれた日だった。

投稿者 maikai : 12:39 | コメント (1)