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2007年10月15日

天使から神への試練

 大日本プロレスの後楽園興行は月曜日が多い。そうなると月曜は『S-ARENA』出演が多いから、どうしても大日本を観る機会が少なくなってしまう。ところが昨日は日曜日開催。やったね!

 2000人(超満員札止め)で熱気ムンムンの中、好試合が続いた。セミ前のメンズ・テイオー、忍、ウルフ小澤と大石真翔、清水基嗣、飯伏幸太の『ニューメンズクラブ』を巡る6人タッグは、お笑いテイストでありつつも、それぞれの選手が高い技術を持っているから観客を飽きさせない。特に忍と飯伏の攻防はお笑い抜きでジックリと見てみたいものだ。

 セミの金村&小幡、佐々木&宮本、関本&井上の3WAYタッグの主役は小幡。他チームにさんざんかわいがりを受けながらも、最後は井上をフェニックス・スプラッシュでとらえた。ちょっと前までは線の細い若者といった感じの小幡だが、肉もついてきたし、真摯に取り組んでいる姿勢がいい。これまで黒田、宮本、池田大輔らとのシングルマッチを見てきたが、いつも気持ちのいいファイトを見せてくれ、私の中にもいつしか“小幡優作”はインプットされていた。もちろんアパッチや大日本をいつも観ているファンの間での支持率は高い。小さな団体にいても、ちゃんとファンが見ていてくれるというのはレスラー冥利に尽きるだろう。半年後、どれだけブレイクしているか楽しみな逸材だ。

 そしてメインはデスマッチ王者・沼澤にアブドーラ・小林が挑んだ蛍光灯444本デスマッチ。蛍光灯の数は通常の2~3倍。キャンバス上はもちろん、ロープにはビッシリと蛍光灯が並んで、恐らくリングサイドのお客さんには試合がまったく見えないであろうという珍現象が生まれた。

 ザクザクの蛍光灯の上で足4の字の攻防が生まれ、足を封じられた両雄が蛍光灯で頭を殴り合うという、まさに非日常空間。そこで狂い、弾けたのはアブコバだった。蛍光灯の上に雪崩式山嵐、雪崩式フランケンシュタイナー、コバドライバー、お笑いネタとした思えなかったフラミンゴ・デビルハンド・チョップ(王貞治の一本足打法からヒントを得たという一本足チョップ)も妙に説得力があった。そして勝負コスチュームのフンドシ姿になってのダイビング・バカチンガーエルボー! 最後は沼澤が神威で試合を制したものの、キャラを全開にして主役になったのは明らかにアブコバだ。これがキャリアの差というものか…。

「俺は、お客さんが大日本プロレスを観たくて見たくて仕方がない幸せな世界を作り上げる神になる!」
 と宣言している沼澤だが、そう簡単に神になれるものではない。
「俺はまだ未熟だ。自分でもわかっている。狂神とか言ってた割には、チャンピオンになって、大日本の看板だということでかしこまっていた部分があるかもしれない。でも、今日、小林さんとやって楽しかったし、俺は狂っていることがわかった。俺は誰もが認める大日本のエースになってやる。もっともっと成長してやる。次は伊東と凄いデスマッチをやってやる!」
 と、沼澤。黒天使から大日本の神へ…そこには、まだまだ試練がたくさんあるだろう。沼澤はどこまで狂えるか!?

投稿者 maikai : 2007年10月15日 13:44

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