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2007年10月14日

回り始めたノアの歯車

 昨日はディファ有明でノア10月シリーズの初取材。まず注目したのはマッチメークだった。ノアは選手数が多いため、どうしてもタッグマッチ、6人タッグが主体になってしまう。ところが昨日は第1試合から第4試合までがシングルマッチ。先ツアーのGHC次期挑戦権を賭けたヘビー級のリーグ戦が好評だった影響だろうか。これはいいことだ。

 オープニングは石森VS青木のジュニアの好カード。青木は今後のノア・ジュニアを考えると期待のホープである。青木の師匠・秋山譲りのエゲツない試合の組み立ては他の若手にはない要素。対する石森もジュニア・タッグ・リーグ制覇、GHCジュニア・タッグ挑戦を経て一皮剥け、ルチャ殺法に磨きがかかっているから、両者の対照的な個性が共に光る面白い試合になった。最後は石森がメキシカン・ロールで勝利したが、改めて今後の青木が楽しみだ。

 KENTAとリッキー・マルビンの一騎打ちはジュニア・タッグ・リーグ戦、GHCジュニア・タッグ戦の流れを汲むもの。左膝に爆弾を抱えるKENTAがマルビンにあと一歩まで追い込まれたが、痛む左膝で意気地のgo2sleep! 大舞台のそれなりのポジションでやってもいい一戦だった。

 私が個人的に最も面白かったのは丸藤とダグ・ウイリアムスの一戦。前半は丸藤が執拗なヘッドロック、中盤からはウイリアムスが技術を駆使した腕攻めに出て、最後は返し技の応酬でアッという間の20分時間切れ。ロープワークを使った攻防、大技がなくてもきっちりと魅せてくれた。ウイリアムスのキャッチに対応する丸藤には新たな魅力があった。

 前半でこうした試合を観られるのは贅沢。セミの三沢&ムシキング・テリーVS秋山&金丸では、試合前の秋山の奇襲で三沢が落とされ、試合そのものは怒りの三沢のエルボーのアシストを受けたテリーが“鼓太郎の必殺技”のブルーディスティニーで金丸をKO。10・27日本武道館におけるGHCジュニア初防衛戦の前哨戦で勝利したテリーは、
「最後の技は金丸へのメッセージ。金丸なら、それが伝わったはず。大人の事情で試合数は少ないけど、試合の間隔が空いているようで、実際には空いてないから…」
 と、まるでカミングアウトのような意味深発言。10・27を境にノアのジュニア戦線は大きく動き出しそうだ。

 そしてメインのGHCタッグ王座決定トーナメント公式戦の森嶋&ヨネVS田上&潮﨑では、敗れはしたものの潮﨑がヨネにムーンサルト・プレスを決め、森嶋の145キロの巨体を完璧なジャーマン、ゴーフラッシャーで叩きつけるなど存在感を見せつけた。先のGHC次期挑戦者決定リーグ戦といい、ここ最近の潮﨑は本当に逞しくなった。結果が追いついてくるのは時間の問題だと思う。

 思えば、この1年のノアは世代の移り変わりの狭間で必死にもがいていた感じだったが、ようやく歯車が噛み合ってうまく回り始めたのではないか。新時代への準備完了まで、あと少し!

投稿者 maikai : 2007年10月14日 12:15

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