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2007年04月16日

冬木弘道を受け継ぐ者

 昨日は新木場でアパッチプロレスの興行。関本大介と橋本友彦の一騎打ちは真っ向勝負のいい試合だったし、葛西とウインガー、かつては赤レンジャーズとしてタッグを組んでいた佐々木貴とGENTAROの抗争という新局面が生まれた。

 メインではマンモス佐々木が真壁刀義のWEW王座に2度目の挑戦。アパッチ・ファンを煽りながら王座防衛に成功した真壁は本当にノリにノッている感じ。新日本とアパッチの両極端に位置するリングを本当に楽しんでいる。

「今、アパッチの興行を支えているのは貴軍団と俺だよ。これが現実だ!お前ら、外様が締め括って、それでいいのか!? どう頑張ったって底力が違うんだよ。プロレスは内容だ? そんなのは負け犬の遠吠えだ。結果がすべてなんだよ。俺がチャンピオンなんだから上からモノを言わせてもらう。次が最後の最後だ。2~3ヵ月、時間くれてやるよ。少しだけ準備期間をやるよ。その間にせいぜい鍛えて来いよ。次で終わり。完全に終わり。WEWのベルトは俺のお飾り、俺のアイテムにしてやるよ!」
 と、真壁は相変わらず舌好調。ただ、この一戦を持って終結宣言をせず、2~3ヵ月の猶予を設けたということは、真壁自身、このアパッチのリングに魅せられ、またやり甲斐を感じている証拠。

「2回やって2回負けて…凄く悔しいけど、嬉しい。大仁田さんも金村さんも敗北の歴史。ここから這い上がってみせます。真壁は俺の獲物です!」と雪辱を誓ったマンモスに期待だ。

 さて、いろいろ話題があったアパッチ興行だが、私にとって一番インパクトがあったのはHⅰ69相手にガッチガチのファイトをやってのけた金村だ。この日の金村のファイトに遊びの部分はなし。思わず客席から「ひどい!」という声が上がった受け身の取れないモーションの小さなデスバレーボム、そして強引なキン肉バスター。試合後、なおも食い下がるHⅰ69の顔面にグーパンチを何発も叩き込んでKOしてしまった。

 金村が見せたのは、アパッチのお楽しみの部分をすべて削ぎ落とした姿ではなかったか。冬木弘道のエンターテインメント・プロレスを受け継ぐ金村だが、その根底にあるのは「プロレスは闘いである」という信念。実は冬木さんもそうだった。冬木さんはメジャーに対抗するために、どういう方法でもいいからファンの足を会場に運ばせるエンターテインメントを打ち出したが、それは手段であって、リング上に関してはシビアだった。少なくともビッグマッチにおける試合は真っ当なファイトで勝負していた。そこには「どう楽しんだっていいけど、プロレスを舐めちゃいけないよ」という頑固な気持ちがあった。

 敢えてガッチガチのファイトをやってのけた金村は、やはり冬木さんの正統な後継者だと感じた。

投稿者 maikai : 2007年04月16日 16:54

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