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2005年10月30日

天龍の生き方

 10月以降、天龍源一郎の動きが活発だ。10月10日にドラゴンゲートの顧問に就任したのを皮切りに27日には大ハヤブサとして遂にハッスルのリングに出現、翌28日にはノア大阪で小橋と初めて組み、11月には3日に横浜アリーナにおけるハッスル・マニアに出場、2日後の5日には日本武道館で三沢と18年ぶりの一騎打ちを行なう。

 これをプロレス・ファンはどう見るだろう? きっと「金のため」と言う斜に構えた輩もいるに違いない。だが、それは違う。18年間、天龍番をやってきた私は、違うと断言できる。

 今の天龍は、総合格闘技ブームや様々な価値観の誕生、業界の不振などでゴタゴタし、浮き足立っている日本プロレス界に腹を立てているのだ。アメリカでデビューし、元々スマートな頭の持ち主である天龍は、若者に支持を受ける今が旬のドラゴンゲートで若いレスラーにプロレスラーとしての気骨を注入し、ノアでは純プロレスを見せている。そしてハッスル参戦については「これでも食らえ!」という気持ちなのではないか。きっとサイド・ストーリーの面白さばかりがクローズアップされているハッスルを引っくり返してやろうと思っているに違いない。ハッスル劇場で激情爆発である。

 かつて天龍は、大仁田が邪道と言われている時に「本当に邪道かどうか、俺が体で確かめてやるよ」と電流爆破のリングに足を踏み入れたし、冬木のエンターテインメント・プロレスに賭ける情熱を認めて大ハヤブサになった。神取忍と一騎打ちも行なったが「イロモノの余興と思われてたまるか!」と神取の顔が腫れ上がって変形するほどボコボコに殴った。どんなリングに立っても、生き方はブレていないのである。

 きっと世間一般も注目しているハッスル・マニアで天龍は痛烈なメッセージを叩き付けてくれることだろう。11月16日でデビュー30周年に突入する天龍。今なお、第一線のミスター“日本”プロレスである。最近、レジェンドという言葉がよく使われるが、本当のリビング・レジェンド(生ける伝説)はテリー・ファンク、リック・フレアー、そして天龍だと私は思う。

投稿者 maikai : 15:54 | コメント (0)

2005年10月28日

8ヵ月ぶりの生ハッスル

 昨日の夜は2月の名古屋以来、8ヵ月ぶりにハッスル(後楽園ホール=ハッスルハウス)を見た。会場は超満員の大盛況。11・3ハッスル・マニアもすでに実券で5000枚が売れているという。これは新日本の10・8東京ドームを上回る勢いだ。

 試合前から観客は完全に出来上がっている状態。積極的に楽しもうという意欲満々なのがわかった。私はエンターテインメント路線のFMWも支持していたし、元々ハッスル肯定派。サイド・ストーリーの面白さで普段はプロレスに興味のない人に足を運ばせて、プロレス・ファンにするというのがハッスルの役割りだと思う。だが、現実はサイド・ストーリーが肝心の試合より上に行っている。観客の大多数のお目当てがサイド・ストーリーになってしまっているのだ。サイド・ストーリーが練り上げられて面白いからこそ、試合はよりシビアでなければならないと思う。「ヘーッ、プロレスって凄いんだ!」と一般の人に思わせなければ、単なる一過性の人気で終わってしまうのではないか。

 さて、私が個人的に注目しているのはハッスル・マニアで鈴木健想相手にデビュー戦を行なう和泉元彌。狂言師だけあって眼の力が強い。そしてパフォーマーとしてプロレスラーにリスペクトを持っている。

「舞台は失敗が許されないナマ物。どんなハプニング、アクシデントがあっても務め上げなければならないんです。それはプロレスラーも同じだと思います」
 と和泉元彌は言った。600年の歴史を持つ狂言の第一人者がプロレスという舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、これは注目だ。

投稿者 maikai : 03:43 | コメント (0)

2005年10月25日

正念場だぞ、太一クン!

 昨日は2週間ぶりにサムライTVの『NEWS侍!』に出演。久々の生番組は緊張したが、それを解きほぐしてくれたのがゲスト出演してくれた石狩太一だった。

 太一クンは99年の分裂騒動後の全日本で宮本和志の次にデビューした選手。2000年夏のBATT(武藤、馳、ケア、人生などが団体枠を越えて結成したユニット=懐かしいね!)が全日本の道場で行なったプロレスラー体験合宿に参加し、その後、馳に「体が小さすぎるから…」と何度も断られたのに粘りに粘って入門を許された情熱家だ。

 だが、今、主戦場としているハッスルでは“僕だけのハッスル”“ハッスルI”という、お調子者の軽薄キャラ。最近は全日本に出場してもお笑い系のカードに組み入れられることが多い。これはこれで勉強になるだろうが、このままではもったいないなあというのが私の思いだった。そんなところに大きなチャンス到来! 師匠の川田利明がハッスル軍を裏切ってモンスターKとして髙田モンスター軍入りしたのだ。太一クンの使命は川田をハッスル軍に引き戻すこと。27日の後楽園と30日の青森で、6人タッグながら川田と対戦することになった。

 太一クン、ここが正念場だぞ。ハッスルIとしての出場になったとしてもファンは川田相手にどれだけ闘えるのかをちゃんと見ている。石狩太一というレスラーの力量をしっかりと見極めようというファンは多いはず。そして川田から独り立ちしてこそ、一人前のレスラーへの第一歩を踏み出せるのだ。

投稿者 maikai : 11:02 | コメント (0)

2005年10月23日

浦島太郎

 今日、ハワイから帰国。11日間、日本を留守にしていただけに、ほとんど浦島太郎状態。早速、仕事モードに切り替えて空白期間のニュースをインターネットでチェックしているが、頭がパンクしそうだ。

 ハワイにいる間にプロレスに触れたのは2回だけ。日刊サンというサンスポと提携しているフリーペーパーがあって、新日本の現場監督に就任した長州が記者会見を行なったこと、狂言師の和泉元彌が11・3ハッスル・マニアでプロレス・デビューし、対戦相手に鈴木建想を指名したことは現地でキャッチした。また、16日(現地時間)にニール・ブレイズデル・アリーナでWWEのRAWブランドのハウスショーが開催され、25年ぶりにチケットを買ってプロレスを見た。その時のことは26日更新のプロレスコラムで書こうと思う。

 ということで、これからも、このサイトをよろしく!

投稿者 maikai : 17:25 | コメント (0)

2005年10月11日

1年ぶりのハワイ!

 今日、これからハワイに出発する。ちょうど1年ぶりのハワイだ。1年前は、9月に会社を辞めて、新たなスタートを切る前のリフレッシュとしてハワイへ。今年は夏休み代わり&タカシ君とワカナちゃんの結婚式に出席するためのハワイだ。

 今回は11泊13日。「そんなに休んで平気なの?」と言われる。実際に平気がどうかなんてわからない。現実問題を言えば、会社員ではなくフリーだから、その間は無収入ということになるんだよね。でも、仕事をする原動力としてハワイのマナの力がどうしても必要なのだ。ということで行ってきまーす!!

 ダイアリーの次回更新は23日の夜になってしまいますが、レギュラーのプロレスコラムとハワイコールズは毎回、ちゃんと更新するので、よろしく!

投稿者 maikai : 15:29 | コメント (1)

2005年10月10日

東京ドームの3WAY戦について

 昨日のダイアリーで東京ドームの3WAY戦について「面白かった」と書いたら、まったく逆の意見がコメントに寄せられていた。その気持ちはわかる。私の場合は会場でチケット代を払ったわけでもなく、さほど期待もせずにテレビで観ただけだから「意外に面白いじゃない」と思っただけのことだが、それは最初からハードルを低く設定しての感想でもあり、もう少しファンの側に立ったシビアな目で見なければいけないと反省した次第。

 コメントの中でWWEのハウスショーの重要性も書かれていたが、それは私も同感。普段のハウスショーで試合を練り上げるからこそ、TVやビッグショーが生きると思う。かつての日本のシステムもそうだった。シリーズの終盤戦の大会場でタイトルマッチが組まれ、そこに向かってシリーズ中に何回も前哨戦を何回も行なう。そこから本番のタイトルマッチでハイレベルな攻防戦が生まれるという仕組みだった。

 その意味では最近のノアのマッチメークに注目している。これから伸びてきそうな選手のシングルマッチがさりげなく地方で組まれてることが多いのだ。そうやって経験を積んでいけば、大きな舞台を与えられた時にファンに応えられるのではないか。

 今、プロレス業界の関係者は、あらゆるシステムを見直す時期に来ていると思う。

投稿者 maikai : 19:29 | コメント (0)

2005年10月09日

東京ドームTV観戦

 新日本の東京ドームを徹夜明けの今日、テレビ…それもスカパーのPPVではなく、通常のテレビ朝日の『ワールド・プロレスリング』で観た。
 
 昨日、私の仕事は東京ドームの隣の後楽園ホールにおけるノア10月シリーズ開幕戦。週刊ゴングのほとんどのスタッフが東京ドームに行き、ノアを取材できるのは木幡次長ひとりだけという状態で、私はノアの取材に回ったというわけ。

 さて『ワールド・プロレスリング』を観たのは、ドームに行けなかったファンの大多数が地上波でのTV観戦になるだろうから、そうした人たちの目にどう映るかを試したかったのだ。放映されたのはメインの藤田VS蝶野VSレスナーの3WAY戦と第1試合の藤波&西村VS長州&石井の2試合。私の感想はというと…面白かった!

 3WAY戦は、新日本信者のファンには不満が残るだろうが、純粋に見たら、ちゃんとゲーム性がありつつ成立していたし、レスナーの持ち味が発揮されていた試合。レスナーというメジャー・リーガーをもっと早い時期からアピールできていたら、今回のドームはもっと盛り上がっていたはずだ。

 私が内外タイムスの一面で「この試合に新日本の原点がある」と書いた第1試合の藤波VS長州タッグ対決は、電撃的に新日本・現場監督に復帰した長州に気迫がみなぎっていたのがわかる試合だった。序盤でのバックドロップ…左足に不安を抱えている長州は、最近ではここ一番でしかバックドロップを使わないだけに、この1発だけで意気込みが伝わってきた。西村の足4の字で決まるという結末には物足りなさを感じたファンもいるだろうが、あれはフロリダで元NWA世界王者ジャック・ブリスコから伝授された技。ちゃんと理屈は通っているのだ。

 東京ドームに取材に行ったゴングのスタッフに聞くと「予想していたより面白かった!」という声がほとんど。つまり、カードが早めに決定し、ちゃんとプロモーションしていれば“新日本の危機!”などと書かれないで済んだのである。ともあれ、意外に評判が良かったことは、この業界の一員として喜ばしいことだ。

投稿者 maikai : 20:18 | コメント (1)

2005年10月06日

東京ドームの第1試合

 大会2日前になって、やっと新日本10・8東京ドームの全カードが出揃った。最後まで残った中邑&棚橋の相手は川田&安生に決定。ここ2~3年、新日本のドームは直前までカードが決まらないケースが多かったが、今回ほど難航したことはない。とりあえず、決まったということで、あとは当日、選手がリング上でどんなファイトをしてくれるかに注目するのみだ。

 さて、私が個人的に注目しているのは、今日の内外タイムス1面で書かせてもらった通り、第1試合に据えられた藤波&西村VS長州&石井。懐古趣味で注目しているわけではない。ここまで迷走ドタバタ劇があっただけに、ここは藤波VS長州の80年代新日本黄金時代を作った2人が試合を通してどんなメッセージを送ってくれるのか期待したいのだ。

 ナマの感情をぶつけ合った2人の激闘は、暗黙の序列、日本人VS外国人という基本を崩し、さらには馬場&猪木時代を突き破って“俺たちの時代”を呼び込んだ。この2人の闘いにこそ、猪木ワンマンエース以降の新日本の原点があるのだ。

 多分、第1試合の時点では客席は埋まっていないだろう。そして観客の心も出来上がっていないはず。そんな中で藤波と長州がどんな闘いをするのか? 通常の大会でも、その成功のカギは第1試合が握っている。現役としてリングに上がる以上、2人には新日本の精神を今の時代に見せつける闘いをやってほしいと切に願う。

投稿者 maikai : 21:50 | コメント (0)

2005年10月04日

バリ島の連続テロに思うこと

 10月1日(現地時間)インドネシア・バリ島で発生した連続爆弾テロは、6月末にバリ島に行っただけに他人事とは思えなかった。

 02年10月にもテロが起きたクタ地区は一番の繁華街。ジンバランは海岸沿いのシーフード屋台レストランが有名。あいにく腕を吊った状態だったので断ったが、私もタクシーのドライバーに「ジンバランにシーフードを食べに行きませんか?」と誘われたし、9月に夏休みでバリ島に行った『NEWS侍!』のキャスターの三田佐代子さんは今回の爆発現場近くのレストランに行ったという。

 本当に物騒な世界になった。かつては国と国の戦争だったが、今や国境に関係なく親米VS反米、あるいは宗教戦争状態になってしまっている。私は宗教には詳しくないが、ハワイと並んで大好きなマレーシア・ランカウイ島の純粋マレーシア人はとても心が優しい、親切なイスラム教徒という印象があるだけに、こうした事件には心が痛む。

 まるっきり安全な旅行などはあり得ないが、これからは、よりリスクを認識した上で旅行をしなければいけない時代である。平和ボケした我々には厳しい現実だ。

投稿者 maikai : 17:10 | コメント (0)

2005年10月03日

なぜだろう?

 昨日のW-1GPは内容的にかなり良かったと思う。やはりドリーとブッチャーが入場してくればワクワクするし、チーム3Dとパルンボ&スタンボリー(WWEでは元FBI)のタッグ対決は一級品チーム同士の戦いを見せてくれた。鈴木みのると諏訪間の絡みも、鈴木の意地悪さが際立っていたし、三沢と曙の激突も、曙が伸び伸びとファイトしたことで想像以上の中身だったと思う。

 でも、なぜだろう。メンバー的にもカード的にも、そして内容的にも良かったのに、いつものプロレス会場の匂いがしなかった。それは普段、プロレスで使っていない国立代々木競技場だったためか? あるいは参加選手が寄せ集めのためか? 何か“よそいき”の感じで落ち着かなかったのだ。

 もっとも、PRIDEにしてもスタート時は馴染めないものがあったが、いつの間にかフィットするようになって、世間一般にアピールするようになった。W-1も普通のプロレス・ファンには何かしっくりこないものがあっても、やがてそれが普通になり、世間にも浸透していくのだろうか…。

投稿者 maikai : 16:24 | コメント (0)

2005年10月02日

携帯電話

 先日、携帯電話を買い換えた。今まで使っていたのはカメラ機能も付いていない古いやつ。何年使ったかは覚えていないが、私にとっては電話とメールができれば十分だから、それで良かったのだ。

 で、今回はmovaからFOMAへの機種変更。国際電話もOKのN900IGにした。これは仕事で海外に行った時に便利。電話番号を変えないで使えるのである。ただし、プライベートで海外に行った時にはスイッチ・オフにするつもり。非日常に身を置きたいから海外に行くんだもんね。

 思えば私の携帯歴は長い。最初に購入したのが95年1月19日。なぜ覚えているかというと、阪神大震災の2日後、大阪府立体育会館で行なわれた川田VS小橋の三冠戦を取材に行く直前に買ったからだ。当時、週刊ゴング編集長だった私は、大阪での通信事情を考えて、何かあった時にいつでも連絡がつくようにと編集部初の携帯購入に踏み切ったのだ!(と、大げさに言うほどでもないが)

 昔と違って選手を取材するにも携帯で簡単につかまえられるし、便利は便利だが…いつでも連絡がついてしまうのは辛い時もある。何か機械に監視されているような、振り回されているような気分になるよね。やっぱり今月中旬からのハワイでは電源をOFFにしておこう。

投稿者 maikai : 11:59 | コメント (0)

2005年10月01日

武藤敬司の眼

 昨日は全日本における3D(元ダッドリーズ)の大暴れについて書いたが、メインで健介&中嶋相手に20分以上も戦い、雪崩式フランケンシュタイナーなどを繰り出して、いつになく張り切りながら、オイシイところを全部持っていかれた武藤に話を聞いてみた。

「まあジェネレーションの違いがあるからね。ただ、俺が知らなくても、お客さんが知っているってことはスゲエ素晴らしいことだよ。メインに乱入した時に、お客がベビーとして受け入れたからさあ、スゲエ認識されているんだろうね。相変わらず全日本はゲストを丁重にもてなすよ(苦笑)」。

 全日本社長の立場としては3Dのブレイクは嬉しいことである。そして次の言葉が実に興味深かった。

「まだ若いというか、最初はもう少しツマんだ方がいいのにな。もう少し見たいなっていうのがホントの一流なんだけどね。ちょっと長過ぎるよね、顔の見せ方が。もう少し抑えた方が良かったんじゃねぇかなと思うんだけど…」。

 これは変革期のNWAでトップを取ったグレート・ムタの言葉。やっぱり深い!

投稿者 maikai : 16:42 | コメント (0)